正反合で考える。
2025年度下期のスタートにあたり、4月初旬にファシリティ全体会議があり、
その時にお話をした一部の内容を改めて皆さんにお伝えしたいと思います。
まず、上期を振り返りますと、大きな事故もなく終えられたこと、本当に現場の皆さんのおかげで、心より感謝申し上げます。
一方で、我々を取り巻く環境は非常に厳しくて、原油高、円安、暖冬のトリプルショックでした。
その中でも、衝撃的だったのが2月28日からのアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃です。
未だに石油業界は「令和版オイルショック」と言える状況です。
しかし、こういう時だからこそ、シューワグループの13事業部の多角経営の強みを感じた年でした。
特に日本BCPは、有事における燃料の必要性を謳ってきましたが、今回のイラン情勢でまさか!の展開でこの重要性が立証された形となりました。
そして、皆さんに強く!伝えたいのは、「大変」とは、大きく変わるチャンスだということです。
他業者も同じように苦しい状況の中でも事業フィールドを広げながら、その中でどう動くかで未来が大きく変わります。
そこで今日は、盛和塾・大和の大先輩から教えていただいたひとつの”考え方”を紹介したいと思います。
「正・反・合」を皆さんと共有したいと思います。
「正反合」セイハンゴウとは・・・ドイツ・哲学者リードリヒ・ヘーゲル氏の思想です。
・正とは、これまでの常識。
・反とは、それを疑うこと。
・合とは、新しい価値を生み出すこと。
つまり、常識を疑い、進化させる力です。
今までの常識に囚われない事業体を創っていかなければなりません。
例えば、日清食品(創業者)安藤百福氏が生み出した即席めんの開発、チキンラーメン・カップヌードルがあります。
チキンラーメンは48歳、カップヌードルは61歳で開発されています。
元々、ラーメンは外で食べるもの、これが「正」。
「家で簡単に食べられないか?」が「反」。
チキンラーメンが生まれ、さらに「どこでも食べられないか?」という発想からカップヌードルが生まれた。
これが「合」です。
そして、爆発的に広まったきっかけが、あさま山荘事件。
警察官の機動隊が極寒の現場で食べられる姿がテレビに映り、一気に価値が伝わった。
ここで重要なのは何か!
最初に現実から理想を描いているということです。
ここからが、ワンポイントであり、物事の進め方には大きく2つあります。
一つは現状から積み上げるタイプ、もう一つは理想から入るタイプであります。
この「正・反・合」としての考え方では、実はシューワGの原点です。
まずは、灯油巡回販売を思い出してください。
第一次オイルショックの後の昭和53年当時は、灯油はガソリンスタンドに買いに行くか、酒屋・米屋・燃料屋さんに頼むか?
それが当たり前の常識の「正」でした。
その当時の矢野会長は「なぜ」という疑問を持ちました。
「もっと便利にできないのか?」「もっと安く配達ができないのか?」「お客様が簡単にお留守でも買えるようにできないのか?」
灯油販売を事前にルートを決めて曜日と時間を決めて販売する、これが「反」です。
そこで生まれたのが、日本初の灯油巡回販売がスタートしたのです。
これが「合」なのです。
この考え方こそが、シューワの大きなイノベーションにも繋がり、創業10年の短期間で灯油配送日本一の原動力となりました。
つまり、シューワGの始まりのビジネスそのものが、正反合なのです。
人類のイノベーション「正・反・合」の繰り返しによって進化を生んできました。
今の常識から不具合を書き出して、理想を描く。
その上で、「何が難しいのか」を徹底的に洗い出す。
そして、その難題や課題をひとつひとつに対して、変更しながら、応用してテストをしながら、置き換える。
反復し、逆転の発想も取り入れ、その結果を結合する。
出来るためにはどうしたらいいのか?の視点で対策を考えていく。
そうすることで、理想に近づけていく。
一方で、「今できることを積み上げる」だけでは、大きなアイデアは出ませんし、イノベーションも生まれません。
ここで、私の好きな言葉は、「ロケットは飛行機の延長線上にできたものではない。月に行こうと決めたからできた。」
これが本質です。
飛行機を少しずつ改良しても、宇宙には行けない。
最初に「月に行く」と決めたから、ロケットが生まれた。
これが理想から入るということです。
では、シューワGのこれからの基幹事業のファシリティ事業部として考えてみましょう!
現状から考えると、業務用エアコンクリーニングを増やしながら、水回りや害虫駆除もやろうという話になります。
でも、それではエアコンクリーニングの受注を増やしていくには、限界がある。
その場合に理想やお困りごとから考えるべきです。
チェーン店や多店舗展開をされている会社さんの設備担当者さんのお困りごとを解決する。
設備担当者さんの「設備をすべて一括管理できないか!」「トラブルを未然に防ぐための方法はないのか?」
「24時間365日、ワンストップで任せることはできないか」ここからスタートします。
そして課題を洗い出す。
・人出が足りないし、全国対応だと範囲が広すぎるのでコストが合わない。
そこで知恵を使う。
24時間コールセンターを外部業者とコラボをして、ITやAIを活用する契約モデルに置き換える。
そうやって、「点」だった仕事を「線」にし、「面」に変えていく。
これが正反合であり、理想思考です。
皆さんにお願いしたいのは、常に現状から違和感や不満を持って欲しいと思います。
そして、理想から考えてください。
今できることから考えるのではなく、「本来どうあるべきか」から考える。
そこからが本当の勝負です。
そしてもう一つ。
変化できるかどうかがすべてです。
シューワGには強みがあります。
38年の信用と実績、強い財務基盤、13事業のニッチ戦略があり、西日本を中心として地域インフラ事業としての役割がある。
だからこそ、攻められるのであり、他社が苦しい今こそ、チャンスなのです。
前回も稲盛塾長の”もうダメだと思った時が、仕事のはじまり”を紹介しましたが、ここからが本気モードのスイッチオンです。
「もうダメだ」と思ったその瞬間こそ、本当のスタートラインです。
”熱意、情熱、執念”の3つで必ずこのピンチを乗り越えましょう。
人は追い込まれた時にこそ!本気になり、内なる火が灯ります。
「無理だ」と口にした瞬間、思考は止まり、成長も止まる。
しかし、あきらめずに考え続け、動き続ける者だけが結果をつかむのです。
やることはシンプルです。ただ三つ、「動き続ける、考え続ける、そして絶対に逃げない」です。
この小さな積み重ねこそが、やがて大きな差となる”ウイニングエッジ”となります。
どんな暗い夜も必ず夜が明ける。
ピンチは必ずチャンスに変わる。
だからこそ、今の時代のIT・AIの力も最大限駆使しながら、私たちは“本気”で勝ちにいく。
最後に勝つのは、才能ではない!本気でやり切った者です。
さあ、ここからが勝負であり、第3創業期を皆さんと共に、創っていきたいと思います。