I Have a Dream

今週は、石油商談とCPAC※に出席する為にワシントンDCに3泊5日の弾丸出張に行ってきました。
残念ながら、CPAC※にてトランプ大統領とペンス副大統領とは日付が合わずに演説を聞くことは出来ませんでしたが、
とても素晴らしいホテルの会場に、雰囲気だけでとても感動しました。

ところで、なぜワシントンD.Cと呼ぶのか?
現地でお聞きすると、アメリカにはワシントンD.C.と呼ばれる首都とワシントン州という二つのワシントンがあり、
ただのワシントンと言っただけではわからなくなるので、アメリカの50州の内で唯一特定の州に属していない都市がワシントンDCだけだそうです。

そんな、ワシントンDC空港に関西空港から成田空港へ渡り、計約14時間以上のフライトを終えようやく到着してビックリしたことがイメージとまるっきり違った事。
超大国・アメリカ合衆国の首都・ワシントンDCというぐらいですから高層ビルが立ち並んでいると想像していましたが、現実は森の中にあり想像していたのとは違い古くて比較的小さいイメージでした。

そして、もう一つびっくりした事が現地から移動手段です。
タクシーでは無く、すべてウーバー車両での移動で、アテンドをして頂いたJCUの渡辺さんによると、タクシーと違いスマホとクレジットカードでの決済をウーバー社と行うとの事。
車両手配をしてから瞬時にウーバー車両が到着するまでの時間が表示され、クルマの大きさと距離で値段が決まり、運転手との値段交渉も一切無しととても手軽でした。
やはり、日本人の心配事として、海外でのタクシーはぼったくりが横行しているイメージがありました。
金額的にも通常のタクシーより約三割安くとても安心で快適でした。タクシー手配だけでも技術進化がここでも来ているものかと感心しました。
いずれ、灯油、ウォーター、ファシリティーなど様々なサービスでもウーバー社の仕組を取り入れたらとても面白いと感じました。

アメリカでは、ワシントンDC郊外の市街地からほど近い新しいリゾート地「MGMナショナルハーバー」に滞在しました。
ナショナルハーバーは、コンベンション・センターとホテル、レストラン、エンターテインメント施設などで構成される複合開発地で、東京でいうとお台場のようなイメージです。
新しいおしゃれな街並みで、朝のウォーキングもとても安全で、安心して歩くことが出来ました。
ワシントンDC地区でビジネスを奪い合うことはなく、一昨年オープンしたMGMカジノIR=統合型リゾート自体は、これから大阪の目指すIRカジノリゾートの参考になるのではと感心しました。

短い滞在期間中でしたが、二つの大きな感動がありました。
それは、ホワイトハウスとリンカーン記念堂を初めて拝見させて頂いた事です。
まず、ホワイトハウス視察につきましては、テロ対策以前は割と簡単に見学できたホワイトハウスも、今は一般人が中に入ることは至難の業との事。
それも、JCUさんの人脈のお計らいで夜間に視察が出来たことは本当に光栄でした。
夜間の視察の案内人は現職のホワイトハウス・キャリアの方で、お若いお二人に約一時間みっちりと説明して頂き、通訳さん曰く、日本人への説明は初めての事で大変ビックリと感激をしました。
現職の大統領が在住されながら職務につかれているそうで、70歳になるトランプ大統領は外遊が無い限りは、ほとんど月曜日から金曜日の夜間までみっちりと職務をされているそうです。
ホワイトハウスは、地上3階、地下1階、部屋総数132以上はあるといわれる広大な建物であり、ここには大統領の執務室やシアタールーム、陶磁器コレクションルームなど
ちょっとかわったコンセプトの部屋、中には世界中から機密情報の報告があがってくる戦略室などがあり、一番感激をしたのが、おなじみの記者会見室で写真を撮れたことですね!
全体的にかなり大きい印象で、ちなみに大統領夫妻の住居は2階だそうです。

そしてリンカーン記念堂。
ギリシャの神殿を思わせる円柱で支えられたこの建物の存在感と、そこから見るワシントン記念塔の景色は壮大で、キング牧師による有名な「I Have a Dream」で始まる演説はこの記念館の前で行われました。
学生時代に全然勉強をしていなかった私ですが、英語の時間の「I Have a Dream」フレーズだけは鮮明に覚えていました。
そして、祈念堂の前の階段の踊り場に印のついたタイルがあり、それはキング牧師が演説の際にそこに立っていた場所である事を示すものだと知った時、とても胸が熱くなりました。
職と自由を求めるワシントン大行進において、キング牧師がリンカーン記念堂で人種平等と差別の終焉を呼びかけたまさに!名演説。
この行動が公民権運動に大きな影響を与えそうです。

——————- ~ キング牧師 演説の一部 抜粋 ~
絶望の谷間でもがくことをやめよう。
友よ、今日私は皆さんに言っておきたい。
われわれは今日も明日も困難に直面するが、それでも私には夢がある。
それは、アメリカの夢に深く根ざした夢である。

私には夢がある、それは、いつの日か、この国の国民が立ち上がり、「われわれは、すべての人間は平等に造られいることを自明の真理とみなす」というこの国の信条を真の意味で実現させるという夢である。
私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。
私には夢がある。それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピ州でさえ、自由と正義のオアシスに変身するという夢である。
私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

今日、私には夢がある。
私には夢がある。それは、邪悪な人種差別主義者たちのいる、州権優位や連邦法実施拒否を主張する州知事のいるアラバマ州でさえも、いつの日か、そのアラバマでさえ、
黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手をつなげるようになるという夢である。

今日、私には夢がある。
私には夢がある。それは、いつの日か、あらゆる谷が高められ、あらゆる丘と山は低められ、でこぼこした所は平らにならされ、曲がった道がまっすぐにされ、
そして神の栄光が啓示され、生きとし生けるものがその栄光を共に見ることになるという夢である。————————————

1963年8月28日、ワシントンDCにてワシントン大行進のときの「I Have a Dream」を聞くと情熱がほとばしり、炎を吐くように震える声で叫ぶキング牧師が凄いです!
なるほど!その言葉と目に浮かぶようなイメージの「確信の夢」がキング牧師の心にあったからこそ、群衆の心に植え付ける事が出来たと思います。
信念と行動は我々の心に響きます。
キング牧師。本当に素晴らしい方で、もう一度初心の気持ちを思い出させて頂きました。

これから厳しい時代ですが、時代の波に乗ることを目標とせず、時代の波をつくることを使命として、全社員と共に「夢」を叶えられるように頑張りましょう!
とても、心を揺さぶられました。ありがとうございました。

※CPACとは・・・共和党・保守政治活動協議会または保守政治行動会議と訳される。 The Conservative Political Action Conference (CPAC)は、
American Conservative Union(ACU).が主催し、100を超える他組織が参画し、全米の保守主義の活動家・政治家が出席する、年に1度のスピーチ討論会である。

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