
G7最下位の現実

今、日本では、小泉劇場によって「備蓄米」が話題になっています。
賞味期限が迫った膨大な古米の備蓄米が「もったいない」と声が上がっています。
新聞テレビでは、流通大手が古古古古米でややこしいので、小泉米と言われているそうですが、朝からスーパー、量販店で並んでいる映像が流れています。
日々の食卓では、お米の値段が上がり、国民生活にじわじわと重たい影を落としていますが、冷静に考えると30年前からお米は逆に安くなっている事実を皆さんはご存知ですか?
調べてみると1995年度(kg)400円~450円、2025年(kg)350円~500円だそうです。
上記を冷静に見ると、すべての物価が上昇している中で、ここまで大騒ぎすることでしょうか!? って感じています。
そして、考えるべきは日本はいつからこのような”貧乏な国”になってしまったのかを考えるべきです。
正直、悲しくなります。
しかし、私が真に危機感を抱いているのは、目の前の損得だけに騒ぎながら、パフォーマンスが先行して本質的な国の土台の崩壊に気づかぬ“鈍感さ”そのものです。
皆さんは、日本国が貧乏国になった事実はご存じでしょうか?
先週、カナダで行われたG7サミットがありましたが、主要7カ国の中でひとりあたりGDPが最下位となりました。
上記の理由自体を、私は経済学者ではありませんので詳細はわかりませんが、失われた30年間は現実としての事実です。
G7一人当たり名目GDPランキング(2024年・米ドル・順位 国名 1人あたり名目GDP)
1.アメリカ 約86,600USD
2.ドイツ 約55,500USD
3.カナダ 約53,800USD
4.イギリス 約52,400USD
5.フランス 約48,000USD
6.イタリア 約40,300USD
7.日本 約32,900USD(G7最下位)
かつて“世界第二位の経済大国”と呼ばれ、ものづくりの力で世界に誇ったこの国が、30年の長きにわたる停滞の末、いまや“貧乏な国”とまで言われるようになってしまった。
正直、私はこの事実に対して、悔しさと同時に、猛烈な危機感を抱いています。
なぜ、こうなってしまったのか?
政治、経済、教育、社会のすべてにおいて「変わることを恐れ、守ることに固執した結果」だと思います。
この30年、日本はアメリカ主導に従ったあまりに、全てが“ぬるま湯”の中でどっぷりと浸かりすぎました。
世界は、ますます「自国ファースト」「自分の国さえ良ければいい」という利己主義に傾いています。
しかも、共産国といわれている権威主義国家では、中国、ロシア、北朝鮮など全世界の見ると約60か国で39.2%にあたるそうです。
いわば、ロシア・ウクライナ戦争から、端を発した状況から考えると、選挙も無い国でやったもん勝ちの世界構図となってきた恐怖でしかありません。
この失われた30年間にも、中国が猛烈に成長を遂げて「アメリカがITと金融でリードを取り直し、ヨーロッパ諸国が再構築を続ける中でも、日本だけが衰退の一途で”変われ”なかった事実です。
アメリカも、中国も、ヨーロッパ諸国も、それぞれが自国ファーストを守るために、あらゆる手を打っている。
特に軍事、エネルギー、テクノロジー、AI、食糧、すべてが国の重要な成長防衛戦略です。
その重要な戦略の大枠も無く、日本国としての「未来像」が誰にも見えていない“無策“であり、政治家さんの興味は目先の夏の参議院選挙の得票のみ!
その中でも、政治の停滞や若者の不信感があり、超少子高齢化の中で問題や課題が山積みなのに、備蓄米に踊らされている事実であり、これで石破内閣の支持率が上がったとの報道に正直ガッカリです。
そして、最も重要なのが、原油調達のエネルギー問題です。
今は世界は地政学リスクに満ちており、昨日も未だに詳細は分かりませんが、アメリカがイランの核施設に爆撃を落としたとの報道があります。
イスラエルとイランの対立が激化し、中東情勢は緊迫の度を増しアジアが不安定化しています。
ここ1週間で原油価格は、爆上がりしており原油連動のガソリン、灯油も値段が今週も大きく値上げ予想とされています。
どれも「遠い国の話」の対岸の火事ではありません。
私たちの生活、日本経済への各油種が経済の血液として根幹に直結しています。
特に核施設にアメリカが爆撃を落として、仮にイランが“逆ギレ”すれば、ホルムズ海峡が封鎖されるリスクすら有り得ます。
日本の原油は、約8割以上がこのホルムズ海峡経由で輸入しているのが事実です。
当然ですが、この航路が絶たれれば、暖房の灯油は止まり、自家用車・トラックは走らず、電気も止まり、物流も生活も麻痺します。
エネルギーも食料も、あまりに“他国頼み”である今の日本の現状です。
この様に冷静に考えると背筋が凍る思いがしませんか?!
その日本は・・・。備蓄米で大騒ぎをしているのは、本当に情けない!
すみません愚痴っぽくなりました!いつもの社長ブログはプラス発信を心がけてを意識していますが、今回だけは・・・。
大好きな日本が貧乏国になった今だからこそ、嘆いていても意味が無いので、私たち一人ひとりが明るい「未来を創る側」に立たなければならないのです。
環境のせいにせず、社員の力を信じて、志を共に共有しながら、しっかりと覚悟を持って1MMでも日々変革を進める。
どんな時代でも、自立して歩む集団こそが、未来をつくると私は信じています。
たとえG7最下位であろうと、私たちにはまだ「変われる力」がある。
シューワグループ新パーパス!【ニッチな事業から 色んな世界を変えていく】を胸に熱く世界を本気で変えて行きましょう!
志ある人材、世界に誇れる技術、そして“人を思う心”が、この国とシューワグループにはしっかりと残っています。
それをもう一度、“古き良き日本“呼び覚ますことだと感じております。
そして、ただの経済成長ではなく、「心ある豊かさ」「他国と分かち合う強さ」を備えた新しい日本像を、仲間たちと共に創りたいと本気で変えて行きましょう!!