部下に『なんでそうなった?』と聞いていませんか?

昨日、大阪市の住民投票があり、僅差で反対多数となり大阪都構想は無くなり大阪市存続となりました。70歳以上の反対票が多く30~40歳代は賛成票が上まっていたにも関わらず総数では反対派の勝利となり個人的には残念な気がします。

部下が失敗した時のリアクションが『一流』と『二流』の分かれ目

さて話は変わりますが今年は初めて新入社員育成シートなるもがあり、計画性をもって新人を育成するという事ですが、指導する側の担当者は四苦八苦、日々奮闘されているのではないでしょうか?かく言う私もそのひとりです。先日本屋でそんな私にぴったりの本を見つけました。

中谷彰宏氏の『一流の人が言わない50の事』

1冊は『漫画でよくわかる教える技術』最近よくある漫画仕立てになったビジネス書で具体的に仕事を教える技術を書いてある本です。もう1冊は中谷彰宏氏の『一流の人が言わない50の事』と言う本で、こちらはいわゆる自己啓発で、3種類の人にむけて書かれたものです。その3種類の人というのが、

  1. 自分の器を大きくしたい人
  2. 部下を動かしたい人
  3. 部下を育てたい人

です。50の項目があり、私はなるほどと思う物ばかりですが、特に気になったものをひとつ紹介したいと思います。

部下に『なんでそうなった?』と聞いていませんか?

部下からトラブルやクレームが発生するとつい『なんでそうなった?』と聞いてしまいませんか?この本にはこう書かれています。

部下が失敗した時のリアクションが一流と二流の分かれ目です。二流の上司は「なんでこうなった?」と言います。お医者さんと患者さんとの関係にもこれがあります。病院にいくと、

「なんでもっと早くこなかったんだ!」
「なんでこんなになるまでほうっておいたんだ!」
「何をやってこんな事になった!」

と叱られます。それでなくてもしんどくて来ているのに、さらに怒られるのです。だんだん病院に行きたくなくなって、早期発見・早期治療が遅れます。一流のお医者さんは、

「こんなに熱がでたら大変だったでしょう。しんどかったのによく来たね。自分でタクシーできたの?これ救急車呼んでいいよ。」

と言ってくれます。褒められた感があるし、ほっとします。何かにトライして失敗した時は、本人もクヨクヨしています。ただでさえ「なんでこんなことになってしまったんだろう」と思っているのにそれを上司に言われるのは辛い事です。工事現場などで大事故がおこるのは「なんでこうなった」という上司がいるからです。部下が失敗した事を言えなくなって、どんどん被害が大きくなるのです。一流の上司は部下の失敗の報告を聞いて「じゃあこうしよう」と言います。お客様がクレームで怒鳴り込んで来た段階で「なんでこうなった」という議論はいらないのです。究極「誰がやった」という話になります。そんな話はいっさいいらないのです。病院で「なんでこうなった」と延々説教されるのはイヤです。そんな事より早く治療してほしいのです。相談したいのはこのあとの解決策です。「なんでこうなった」というのはただの愚痴です。そんな事をいくら言っても解決にはつながらないのです。

「理由を明確にする事で解決につながる」という思い込み

二流の人の頭の中には「理由を明確にする事で解決につながる」という思い込みがあります。理由は関係ありません。まずは解決する事です。今の事態の具体的な解決策を求めているのです。私もこれを読んで部下に「なんでこうなった」と聞く前に解決策をドバイスできるようになりたいとおもいました。この本に書かれている全ての事が正しいとは思いませんが、大変読みやすい本ですので興味のある方は是非読んでみてください。

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