
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

昨夜、大阪ほんわかテレビでほめる達人の事を特集されていました。
その中で褒めることの素晴らしさを語っていました。シューワでは極端に褒めることが苦手な人がいますが、そのお方の為に、褒めることの重要性をお話ししたいと思います。
人を褒めるに必要なことに、3S【すごい・さすが・すばらしい】この3つの言葉に相手の事実を入れることによって、相手が気持ちよくなれ癒されるという事を褒める達人は言っておりました。
という事で、今回は褒めるという事に特化してお話しいたします。
褒めるという事で一番最初に思い出したのは、山本五十六です。
大日本帝国海軍軍人。第26・27代連合艦隊司令官。
元帥海軍大将。太平洋戦争前半の日本海軍の指揮を執った人物。
真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦などの総指揮を執ったことから日本を代表する提督その方が残した言葉が『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』
実際にやってみせる。やり方を言って聞かせて、褒める。
他にも山本五十六の名言
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
話し合って、相手の言葉に耳を傾け、相手を認めて、仕事を任せることによって人を育てる。
『やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』
⇒人の成長を促す秘訣。(やっている姿を感謝で見守って、信頼する)
好かれる上司は部下のやる気を引き出します。
出来が良いのが当たり前と思っていても、それは態度に出さず、ほめて部下の気持ちを満足させます。
いろいろ注意したい点も目に付くでしょうが、欠点を指摘するだけでは、相手のやる気をそぐだけです。
できる上司を目指すなら、問題点の指摘とは別に、どこかしらほめるポイントを見つけましょう。
褒めるのと対照的なのが叱る事ですが、これも人を育てるには必要な事です。
しかしながら、残念なことに昨今では叱れない上司が増えているようです。
若い人に嫌われたくない、いい人と思われたいという気持ちから、面と向かって、「これは間違っている。」と叱れないようです。 これは上司の職務怠慢です。
ミスや間違ったやり方は、放っておくと会社に致命的な損失を与えかねません。
あくまでも教育するという観点で、必要な時にはしっかりと叱ることが大事です。
叱るポイントとして、日本には、『一寸の虫にも五分の魂』という言葉があります。
これは一寸の虫にもその体の半分にも相当するような魂があるように、どんなに小さく力が弱い者にもそれなりの意地や思いというものがあり、それらを軽視したり無視したりしてはならない、という戒め(日本辞典より)という意味です。
新入社員であっても、幹部社員であっても、それぞれにメンツがあることを覚えていてください。
社員から信頼される上司は、相手のメンツをつぶさない叱り方を心がけています。
メンツをつぶさない為には、叱る場所が重要です。褒める時は人前ですが、叱る時は逆。
他の社員が大勢いる前で叱るのはタブーです。
例えば会議室や人気のないスペースにさりげなく誘うなどして、相手が人の目を気にしないで良い場所を選ぶことが大切です。
最後に『経営者は褒める、叱るのは人に任せる』これが褒め方、叱り方のセオリーだそうです。