
時間銀行

どうしても、今週も東日本大震災の話題になって恐縮ですが、東日本で巨大地震があってから、今日で2週間以上が経過しました。この間に一万人もの人が亡くなり、不明者も更に一万人以上発生しました。
その決死の救出も時間との戦いで、72時間から90時間と時間の戦いだそうです。その時間も今回は津波の影響もあって非常に厳しい状況になっています。未だに、避難所で暮らす人が約十八万人以上もおり、たいへん苦しい生活が続いています。今回の地震で、日本は多くのものを失いました。
世界で最も安全な建物だと言われていた福島の原子力発電所も倒壊し、十分な電気を確保することができなくなりました。日本が復興するのは、膨大な”お金と時間”が掛ることになるでしょう。先々週の朝礼でもお話をしましたが、『時間について』時間は、無限ではなく有限であって、無限ではない事を話題にしました。今週も時間についての興味深い記事がありましたので紹介したいと思います。
古代ギリシャのことわざに、『時は高い出費である』という言葉があるそうです。この言葉が、後の、『The time is money.』の語源となったそうです。
日本では、『時は金なり』と言います。時間には、お金と同じような大切な価値があって、無駄にしてはいけないという意味です。時間を大切にと思いつつ、中々有意義な時間をすごすのは難しいものです。
例えば、1日は、24時間です。1時間は60分で、1分は、60秒です。1日の換算秒は、1日は86400秒です。僕たちは、この86400秒という砂時計を毎日ひっくり返しながら生きてると考えましょう。『The time is money.』には、次のような考え方があるそうです。
24時間換算の銀行で名前を『時間銀行』があるとします。僕たちは一人一人が同じような銀行を持っています。それは時間です。その銀行は、毎日0時になると、僕たちの口座にそれぞれ86,400ドルづつ平等に振り込んでくれます。しかし、振り込まれるのと同時に、残っていた残高は没収されてしまいます。
その銀行のルールでは、他の銀行に預けたり、家に貯めておいたりすることはできません。もし、皆さんだったらどうしますか。毎日86400ドルを日々精一杯有意義に使おうとしませんか? 何かの目的のためにしか使うことができないのです。僕たちは、この銀行と同じように考え方に『時間』というものを持っています。
毎日、平等に0時になると、86400秒が与えられます。しかし、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。時間は、貯めることも、貸し越しすることもできないのです。 ただ失うだけなのです。上手に使っても、下手に使っても、1秒は1秒です。過ぎ去った時間は、どんなに大金を積んでも取り戻すことはできないのです。
このように考えると、時間は大切なもので、もったいないものだということが分かります!よく似た考え方だと思う事だが、今関東などは計画停電で大騒ぎになっております。しかし、対岸の火事なのか?シューワではよくトイレの電気などを平気でつけっぱなしにする方がいます。僕はその方に注意をしている事だが、その電気代を年間換算にしてバケツ一杯の一円玉を渡します。その一円玉を会社の二階から窓越しに投げ捨てれますかって聞いて見ると、必ずといって無理です!と答えるワケです。
今回の震災で誰もが感じた事ですが、いかに普通の事が有難い事か!をもう一度当たり前の目線で日々の重要さを再確認しなければいけないと。時間とお金も同じだと考えます!今の皆さんの持っている一瞬一瞬を次に繋がるように、そして後悔をしないように大切にしましょう!
最後に
※今週は実際にあったイタリアの話を紹介します。
時間銀行(じかんぎんこう)-社会-2008年11月3日
イタリアで実施されている地域通貨。人びとの活動を経済的価値ではなく、時間単位で交換するというボランティア活動。「私は洋服を直します」、「私は料理を作ります」といった自分のできることをチケットで提示し、相互に交換する。単純な例では「洋服を直した」人は、その交換として「料理を作ってもらう」のである。自分が提供するサービスを他人と交換する仕組みだが、有効期間は2ヶ月しかなく、その期間が過ぎると効力が消滅する。放っておくと消えてしまうので、人びとはこの通貨を使おうとして、その結果として社会活動は活発になる。