
ワクワク感の原点は他人からの感謝

先月、「モチベーションが上がるワクワク仕事術」という本を読みました。その本の中で目が留まったのが、「ワクワク感の原点は他人からの感謝」というところです。
ワクワク感の原点は他人からの感謝
以前週報にも書きましたが、「日本で一番大切にしたい会社」に登場する日本理化学工業。この会社は障害者の雇用に力を入れていることで有名ですが、その会社を紹介したページに、障害者は何故施設で毎日を過ごさずに、働くことを希望するのか。それは、働くことによって、
- 愛されること
- 必要とされること
- 褒められること
- 役に立つことの喜びを味わいたいからだという説明がされています。
ここでも、他人から「ありがとう」と言われることが仕事をする動機の一つに挙げられています。私も長かった無職時代に、経済的な問題以外に「誰の役にも立っていない」という現実が私を悩ませました。
働くとは誰かの役に立つこと
その考えが確立したのが、悲しいかな無職の時でした。実際に働いているときは、感じることができなかった感情であり、働くという事を失ったときに、初めて気づかされました。
今回、この本の中に「他人からの感謝」という言葉が登場したときに、自身が仕事にワクワク感を求めていることが再認識されました。人事のスタッフにも、仕事の意味や技術を指導する以上に、我々が確りとした仕事をすることによって、従業員の皆さんに喜んでもらえる。
自分のことは少しだけ我慢してでも、従業員の皆さんに喜んでもらおうと伝えています。もちろん、現在の人事部は課題だらけで、まだまだ満足のレベルにはありませんが、向かおうとしているベクトルは間違っていないと確信しております。
会社の理念である「ありがとうの言葉を世界一集める」と同じ方向を向いており、スタッフにも感謝されることの喜び、そしてワクワク感を味わってもらいたいと思います。サラリーマンを長くやっていますと、あの時は嬉しかったと振り返ることができるのは、すべて誰かの「ありがとう」がありました。
もちろん、予想超える賞与を手にしたり、営業成績優秀者だけに与えられる海外旅行にも参加したりしましたが、これは個人的な喜びに過ぎず、他人を喜ばすことにより得られた充実感の記憶が強く残っています。
最後に
働くことの目的は、より豊かな生活を送りたいからだ。もちろん、その考え方に異論はありません。でも、我々は仕事を通じて心も豊かになるべきであって、そこにはお金と同等の「働く目的」が必要となります。
それがまさしく「感謝されることによるワクワク感」であり、もっと周りを喜ばせたいと強く願い続ける気持ちが、我々を成長させるものだと思います。