
高い目標をもつ

今月も稲盛塾長の「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に輪読して学びましょう。
そして、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為に真摯に向き合いながら実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂の言葉”は今回も胸に熱く刺さりました。
【今月のキーワード】は 『高い目標と真面目さ』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ P.435参照》
—–創業時、京セラは間借りの社屋でスタートし、従業員が100人に満たない頃から、「京セラは世界的視野に立って世界の京セラへ前進する」と言ってきました。
ちっぽけな会社でありながら世界に目を向けるということは、高く大きい目標をもつということと同じです。
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しかもたない人にはそれなりの結果しか得られません。
自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功のカギとなるのです。
明るく大きな夢や目標を描いてこそ、想像もつかないような偉大なことが成し遂げられるのです。(中略)
「その日その日が、ただ暮れればいいという会社が大きくなるわけがない」と経営コンサルタントたちは言います。
しかし私は、こういうことを言っていました。
「今日一日、一生懸命に生きれば、明日は自然に見えてくる。
明日を一生懸命に生きれば、一週間が見えてくる。
一週間を一生懸命に生きれば一カ月が見えてくる。
一ヵ月を一生懸命に生きれば一年が見えてくる。
今年一年を一生懸命に生きれば、来年が見えてくる。
見ようとしなくても、見えてくるのだから、その瞬間瞬間に全力を傾注して生きることが大切だ」 (中略)
「一歩一歩の積み重ね」と「高い目標を掲げなさい」というのは、一見矛盾しているようですが、そうではありません。
矛盾しているように見えても、それを矛盾としては駄目なのです。あくまでも高い目標を立てながらも、
一歩一歩、足元を見ながら堅実に歩くことが肝心なのです。(中略)
いつも高く掲げた目標ばかりを見ていても駄目なのです。
あまりにも遠い道のりを歩こうと思うと飽きもするし、自分の力のなさを感じてしまって頓挫してしまいます。
高く掲げた目標は潜在意識にしまっておいて、一日一日を着実に歩み続けると、とてつもない所まで歩いていけるものなのです。—–
稲盛塾長の「高い目標をもつ」というフィロソフィを聞いて、成功者が仰っている言葉の内容は富士山登山にも似ていて、「高い目標」を持ちながら努力と研鑽をしていると感じました。
「旧盛和塾」諸先輩方に1980年頃の京セラ・鹿児島・川内工場での出来事をお聞きしました。
「高い目標と真面目さとは凄いもの」は、そういうことはとても尊い凄いことであるとのことでした。
川内工場での始業時間は8時で、当時のルールとしては、 タイムカードを打刻して良い時間が決まっており、勤務1時間前から、打刻可能としていたそうです。
その時間が、7:01。 タイムカードを7:01に打刻しようと 長蛇の列が出来ていたとのことです。
もちろん、その時間に打刻しても、 何のメリットもありません。
自分自身の満足感だけです。
当然、長蛇の列から、全員が、7:01と打刻されるわけではありませんので、どんどん来る時間が早くなり、エスカレートして行ったそうです。
やがてルールを変えて、最終的には、 15分前までに打刻しようとなりましたが、凄いのがその「真面目さ」です。
昭和の働き方と令和とは少し時代背景が違いますが、それでも、出来るだけ早く会社に来て会社に貢献をしたいとする姿勢が素晴らしいと思います。
やはり、今の京セラを支えた原動力は、先人の方々の「真面目さ」と「一生懸命さ」だと思います。
もちろん、そのような雰囲気なので、サボるなどという感覚はありません。
なぜ、この文化が形成されたのでしょうか? 稲盛塾長の”フィロソフィの「考え方と高い目標」を持つ企業スピリッツが大きいと思います。
私は、会社をオセロゲームのようにイメージしています。
白と黒の駒があり、どちらかの影響が強くなると全部の駒の色が変わります。
「真面目さ」を美徳とする文化をまず作らなければなりません。
京セラの原動力は「真面目さ」と「一生懸命さ」であり、そして「真面目さ」を美徳とする文化であり、その成長の影には、率先垂範が大事にできなければ徹底的に注意をする。
なぜ間違っているのか、正しいのかを徹底的に話し合う企業文化があったそうです。
「真面目さは、信頼につながる」。そのように集団に叱ることで気づきを与える。
その様な雰囲気なので、京セラでは、一切下ネタは存在しないとのことです。
真面目でいないと居れない雰囲気があり、ピーンと張りつめた空気感があったそうです。
このことより、今年のスローガンである「ハラハラドキドキ・グレートカンパニー」の必要性を感じ取れました。
やり抜く集団企業文化は、「真面目さ」と「一生懸命さ」のハラハラドキドキの緊張感があり、「グレートカンパニー」「社会性」「教育性」「収益性」「成長性」「環境性」が重要だと思いました。
社会的価値の高い「経営理念」のもと、まさに!全従業員の物心両面の幸福の実現している「グレートカンパニー」でなければならないと強く感じました。
いよいよ、新年度も始まりましたので、この”高い目標と真面目さ”を持って、目標に向けて、強烈な願望を達成出来るように頑張りましょう!