
論語と算盤

皆さんもご存じの通り、7月3日に20年ぶりに新紙幣が発行されました。
その目的とは、ユニバーサルデザイン変更と偽造防止強化だそうです。
偽造防止は、重要だと思いますが、最近は偽札ニュースなどはほとんど聞かなくなりました。
フォログラムのユニバーサルデザインは日本が誇る技術が高い証拠だと思います。
今後も増加が見込まれるインバウンド外国人が押し寄せる中では、とても重要で効果的だと思います。
しかしながら、今後はキャッシュレスが進む中では、私の年代が生きている間は、
この新紙幣が最後になるのかもしれないとの事ですので、手元に来るのを楽しみにしています。
新札のデザインは、一万円札⇒渋沢栄一氏 、五千円札⇒津田梅子氏、千円札 ⇒北里柴三郎氏と
明治時代の日本近代の日本資本主義の根幹を確立した方々です。
特に渋沢栄一氏は、以前にも2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』でもご紹介したことがありますが、
「日本資本主義の父」と慕われた商売での偉人の”考え方”「論語と算盤」を学んでいきたいと思います。
大正五年(1916年)の76歳の時に出版された『論語と算盤』。今でも多くの経営者や起業家に読み継がれている著書です。
「論語」とは、孔子の教えが書かれた生き方や道徳、心の在り方が学べる中国の古典です。
人としての”考え方”の「論語」とは道徳や理念=経済や商売の部分を合わせた「算盤」(そろばん)の両方の考え方で近代ビジネスとして確立されました。
江戸幕末から日本の根幹企業の約500社もの会社を興すなど、「近代日本資本主義の父」といわれたとてつもない大事業家です。
その中には、王子製紙、東京海上火災保険、日本郵船、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、サッポロビール、JRなど、
今の日本の根幹をなす企業がずらりと名を連ねています。
さらには、日本商工会議所、東京証券取引所などの設立にも、中心的な役割を果たしています。
その渋沢氏は、明治期に欧米スタイル経済「算盤」方式のやり方に危機感を覚えたそうです。
ビジネスの世界で成功するためには、道徳的な価値観「論語と算盤」が欠かせないと説かれたそうです。
渋沢氏の偉大な点は下記の通りです。
—–「商売」とは「何を売るか?」では無く「人の為に何ができるか?」収益を上げられそうかどうかで事業を選びながら、
その中で道理に沿っているのか?国の反映に繋がるか?その次に収益が上げられるかという順で考えている。
道理、つまり人の道として正しいことかどうかを最優先に考えて、誠実さと信頼、正直さや誠実さがビジネスの基盤であり、
信頼を築くための鍵であると信じて、「人としての道を踏み外さず、誠実に生きることが、結果として大きな成功をもたらす」—–
そのエピソードとして、銀行を設立する際にも、ある取引先が困っているのを知り利益を度外視してその取引先を助けることを決断をしてそうです。
その結果で取引先からの深い信頼を得て、長期的な協力関係を築くことができたそうです。
やはり、商売の前にいかに「人の為に何ができるか?」その誠実さが強力な力の信頼として協力関係を表していると思います。
渋沢氏の教えの核心としては、「論語と算盤」利益と道徳の両立があり、ただ単純に利益追求するだけではなく、その過程で人としての道を守ることが重要である。
これは、シューワGでも日々の業務で常に意識していることだと同様です。
もちろん、目先の利益を追求することは大切ですが、それ以上に大切なのは経営理念の「ありがとうの言葉」をどの様に集めれているのか?ということです。
そして、重要な学びのポイントとしては、自社の会社として利益を上げるだけでなくて、その利益を社会全体の発展に貢献をして還元するべきだと改めて学びました。
やはり、大成功者の共通点としては、稲盛塾長と同様に利他の精神を常に持ちながら『動機善なりや、私心なかりしか』会社は社会の一部であり、
その繁栄は社会全体の繁栄と共にあり活動の意識が重要だと感じました。
シューワGも、元々は灯油巡回からのスタートですので、気性が激しくやんちゃくれ集団でしたが、時代が進化していくにつれて、利他の精神を学びながら、
どんな商売でも前向きに取り組んできた結果が、皆さんの頑張りのもあり、37年間という長い間の会社存続が出来たと自負しております。
正面から戦うという信條を持っていましたが、単なる押し相撲では無くもっと大きな社会貢献の意義としての
『動機善なりや』と『他力の風』の社会全体の発展に貢献をするいうことが重要だと学んでいきたいと思います。
渋沢氏の「論語と算盤」の教えは、道徳と利益の両立、誠実さと信頼の重要性、社会貢献の意義の重要性を学んでいる最中です。
これらの教えを胸に、私たちはこれからも果敢にチャレンジをして前進していきましょう。
そして、最後に、私なりの「論語と算盤」について”考え方”です。
・論語・・・企業における理念や考え方⇒”変えては成らない”とても重要な思想。
・算盤・・・経済や事業における時代背景⇒時代の応じて”変えなければ成らない”顧客ニーズの変化への対応。
この「論語と算盤」の両輪の考え方を持って皆さん一人一人が実践することでシューワGは大きく社会貢献できる企業へと進化していけると確信しています。
日々の従業員の皆さんの努力に心から感謝し、共に未来を堅実に切り拓いていきましょう!!
参照⇒新しい日本銀行券の特徴 https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/n_note/security.htm