
能力を未来進行形でとらえる

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為にど真剣に学び実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂のお言葉”には、今回も熱く胸に刺さりました。
【今月のキーワード】は 『人間の能力は無限だ。』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ 参照》
—–新たな目標を立てるときは、あえて自分の能力以上のものを設定しなければなりません。
今はとてもできそうもないと思われる高い目標を、未来の一点で達成するということを決めてしまうのです。
そして、その一点にターゲットを合わせ、現在の自分の能力を、その目標に対応できるようになるまで高める方法を考えるのです。
現在の能力をもって、できる、できないを言うことは誰でもすることです。
しかし、それでは新しいことや、より高い目標を達成することなどできるはずはありません。
今できないものをなんとしても成し遂げようとすることからしか高い目標を達成することはできないのです。—–
先週の8月24日は早いもので稲盛塾長の一周忌でした。
現代の経営の神様として追悼番組が報道されたり、多くの塾生からSNS発信コメントが寄せられるなど、塾長のとてつもない大きさを改めて感じました。
改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、今月は稲盛塾長からの教えで『能力を未来進行形でとらえる』を皆さんと考えてみたいと思います。
今月のフィロソフィのキーワードポイントは、「人間の能力は無限。今はとてもできそうもないと思われる高い目標を、未来の一点で達成するということを決めてしまうのです。」という点です。
あえて、新たな目標を立てたりするときなどは、「自分の能力以上のものを立てるようにしなさい」と仰っています。
今の自分自身の能力を考えて、「できる」か「できない」を言うことは誰にも出来ます。
そして、できることだけに固執して商談をするといつまでも成長を促すのは難しい事となります。
今の実力で新しい事やより高い目標を達成する事など、真面目な方では出来るハズも無いだろうという認識がありますから。
稲盛塾長の創業時の有名なエピソードがあります。
お客様から「こんなことできますか?」と問われたとき、それが今までにやったことのないものであった場合、どう答えるか。
「いやぁ、やったことないんで出来ません」とそれを断ると仕事が無いので、出来ますと言って注文を取ってきたそうです。
「これは作れるか?」と出してくるのは、他のセラミックメーカーが「これは難しい。うちでは作れません」と断ったものばかりでした。
京セラを創業してから稲盛塾長は、そういう課題に対し「なんとかなると思います」と言って引き受けてきたそうです。
会社に帰って従業員と研究者に話すと皆は「社長それは無理です」と口をそろえて言います。
従業員からは、「社長は、また出来もしないのに出来ると言って仕事とってきて」と言われたそうですが、
そのとき「人間の能力は無限なのだ。今できなくても我々の今の能力なら未来にはきっと可能だ。」と言って、そこから誰にも負けない努力で不可能を可能にしてきたとの事。
その上、3カ月後に試作品を納品する約束までしました。
その時に稲盛塾長は「われわれの能力を未来進行形でとらえよう」と言い始めたのです。という稲盛塾長らしい!ベンチャー企業時代エピソードです。
従業員の中でも特に若い方は、このエピソードについて、どのように感じましたでしょうか?
”嘘も方便”であり、今の段階では出来ないが、お客様が困られている状況の中でこの3か月間の納期に何処までご要望に近づけれるのかが重要だと思います。
今の時代は情報化社会なので、若い人たちほど簡単に答えを言ってしまう傾向にあります。
自分がまだやったことのない仕事を頼まれた時などに、「それは私にはできません」「自信がありません」とか言っちゃダメなのです。
こうした言葉を吐いてしまえば、全ての可能性の扉が完全に閉じられてしまいます。
仮に、心の中で「できるかな」「自信がないな」と思っても、返事は「ハイ!」この返事以外はNGです。
”仕事を頼まれたとき”は、”試されごと”と知り合いの社長から教えて貰いました。
失敗を恐れずに常に前向きな気持ちでとにかくやってみる!
こういう姿勢が最重要であり、万が一、出来なくてもその姿勢は、社内、社外に問わず必ず評価されます!!
このたゆまない努力と姿勢があったからこそ、今の京セラの2兆円、経常利益2000億円の巨大企業が誕生したと言っても過言ではありません。
実はシューワ創業当初も規模が違えども同じでした。
創業時には、人・物・金と言われる経営資源が十分ではありませんでした。
実績もない、人もいない、金もない、ナイナイづくしの中、引き合いがくる案件は、余所ではなかなかやってもらえないようなものばかりでした。
やっとの商談で、なんとかやってみます!と持ち帰ってきて、それから必死で試行錯誤しながら対応してきた経験がたくさんあります。
そのまま、本当に出来なければウソになってしまいますが、結果的に出来ればそれは「方便」になります。
困難に遭遇したときにどう進かで、その後の人生は大きく変わります! 困難に遭遇することは誰にもありますが、その時にはどうするのか!?
以前にも書きましたが、やはり、その場合には”茨の道を行け”だと思います。
若いうちの苦労は買ってでもしなさいとの先人の言葉がありますが、この思考によってその先の人生が大きく変わると思います。
「やったことないから出来ない」と言ってしまえば、会社も自分自身も!今以上の成長は望めません。
一方、「やった事がないけど、何とかなるの自由な発想で、期限まで精一杯頑張ってみる」という人は、努力を重ね成長していく伸びる人財です。
「能力を未来進行形でとらえる」、人間の能力は無限だ!!この言葉はとてもすばらしい気付きを与えてくれます。
今の自分には到底できそうもないと思われるような目標を、未来の一点で必ず達成すると誓い、
その一点(ボーリングのセンターピン)に合わせて自分の能力をその目標に対応できるようになるまで高める方法を考えることが重要です。
自分の能力を”未来進行形”で捉える。
今の出来ないものを何としても成し遂げようとすることからしか、画期的な成果はうまれません。
シューワの考えるベンチャー企業というのは、大手企業のやらない事、やれない事、考えられない事、市場のフィールドで勝負をして、挑戦・チャレンジしてアグレッシブにイキイキ・ワクワクと活躍するという姿です。
だからこそ、世間が常識だと思って断念していること、みんなが無理だと考えていること、そんなことって、むしろチャンスと考えるべきなのです。
みなさんが、今の仕事でも、そして生活している中でもポジティブに考えることで新たな発見があり、また新たな知恵、新たな視点で、より便利でよりポジティブに楽しくできることが必ずあるはずです!
今は本当に厳しく”大変”なことが多い世の中ですが”大変は大きく変われるチャンス”だと考えて次なるステージづくりの序曲と考えましょう!