育てる力

皆さんまだまだ記憶に新しいWBCは正に大谷劇場だったと思いますが今回は栗山監督を取り上げて人材の育成やチームマネージメントについて話をしたいと思います。
・部下との接し方がわからない ・チームの雰囲気が暗く、コミュニケーションが取れていない ・思ったように成果が上がらない、成長してくれない。
選手時代に目立った成績が無く、コーチ経験も無い栗山監督がリーグ優勝2回、日本一1回そして今回のWBCの優勝を成し遂げられたのは、人材育成、組織作りがうまくいったから。
今回は、その考え方を紹介します!組織のまとめ方だけでなく、子育てや、転職しようかどうか悩んでいる方にも役立ちます!
実は栗山監督も皆さんもオーディブルなどでなじみ深い渋沢栄一「論語と算盤」これを参考にしたそうです。
栗山監督はこの本と出会い、衝撃を受け、実践しようと考えたそうだ。
そして、人材育成や組織作りにどう役立てるかを「育てる力」という本にまとめたそうです。
人材育成、組織作りに役立つ6つの教え
①押し付けないで、選択肢を提示するのがコーチングだ
栗山監督は、大谷翔平をドラフトで指名した際に、二つのことを決めていたそう。
一つは、ファイターズに来てほしいと言わない。もう一つは、メジャーに行かないでくれとは言わない。その代わり、過去の事例やデータを詳細に示し、ファイターズを経由し、夢を叶えるための最良の道筋を提示したそうだ。
最後に決断するのは部下自身、上司はメリット、デメリットを説明したうえで選択肢を提示する。そして、部下の選択を信じ、見守ることで部下は成長します!
②上から押さえ付けても、人は成長しないものだ
ファイターズの選手の格好や話し方、その行いについて、意見が寄せられることがある。だらしがなく礼儀がなっていないのは、監督のせいだと指摘されることもある。
私は注意の代わりにこう告げる。「自分の姿や立ち居振る舞いが、野球ファンの子どもたちにどういう影響を与えるのか、考えてほしい。」栗山監督は、押さえつけ、型にはめることが好きでなく、個々が考え実践することを重視しています。
その時に伝えている大事なことは「礼儀」だそうです。
③苦しい時しか、知恵は生まれない
日ハムの監督時代に中田翔をチームの中心に据えると決めた栗山監督は、結果が出ない時も四番打者として起用し続けた。
今回のWBCでも村上選手を起用し続けましたが苦しいと、人は諦めてしまう。でも、苦しいから成長するし、アイディアも出る。転職の場合、今の仕事で苦しいことがあり、解決しないまま転職すると、同じことが転職先でも起こる可能性が高い。
なぜなら、苦しいことを乗り越えるスキルを身につけていないので、同じことが起きた場合に乗り越えられないから。苦しいことは、逃げてもより大きくなって追いかけてきます。
いっそのこと、ど真ん中に飛び込んでみると、苦しみがワクワクに変わることがあります!
④好かれていようが、嫌われていようが、そんなことはどっちでもいい
栗山監督は、選手と接する際に、上下関係を持ち出さずに、フラットな心で語りかける事を大切にしているそう。そしてそれが、物事の核心をストレートに伝える秘訣だと考えているそうです。
上司としてあるべき姿は、伝えてどう思われるかを考えるより、伝えたいことを、真摯に、そのまま伝えること。大事なことは、「相手のことを本気で考える」ことだと思います。
⑤運の開拓は努力から
いかなる仕事でも、結果を出すには、・ゴールと、ゴールへ辿りつくイメージ・具体的な目標・この仕事で結果を出すんだという覚悟以上のように取り組むことが大事だと思います。
今の仕事にやりがいを感じない。適職かどうかに迷いがある。このような相談を受ける事もあります。転職は選択肢の一つですが、入社して短期間で相談される方に対しては、もう少し、今の仕事に取り組んでみては?とお伝えすることもあります。
選択したのは、自分自身。選んだからには一定の期間、「覚悟」を持ってやってみる。そうしないと、その仕事の良し悪しや向き不向きはわからないように思います。やってみたうえで、やはり違うとなるのであれば、その時に考えればよいと思います。
⑥強い組織にある、円滑なコミュニケーション
「人の話に耳を傾ける」ことは、人材や働き方の多様化が進む現代で、メンバー一人ひとりと信頼関係を築くうえで、とても大切なことだと思います!
最後にまとめますと ・メンバーを信じ、任せ ・個性や考え方を尊重しながらも、礼儀を大切にする ・押し付けない、フラットなコミュニケーション ・覚悟を持って、物事に臨む全ての言葉の根底に、以上の考え方が流れています。
言い換えると、チームをまとめるリーダーに必要なのは、短期的な結果や失敗に動じず、常に謙虚な心で、相手の言葉に耳を傾ける器量が必要だという事だと思います。
4月に入って新入社員も各事業部や各店に配属されましたが、シューワは人財が宝であり人材が資源です。大事に育てていきましょう。

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