
無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり

いよいよ下期がスタートしました。
4月8日は、シューワの日でしたが、あまり知られていないと思いますので、もう一度ご説明します。
創業は、昭和63年10月ですが、法人化になったのが平成4年4月8日でした。
会長が大きな意図が無く何気に設立した日が、偶然に平成4年4月8日シューワの日となった訳です。
正直、32年前にはここまで企業として大きくなるとは想像もしていませんでした。
やはり、皆さんの日々の頑張りの賜物に感謝の気持ちとして、創立記念日を策定をしました。
ところで、上期の総評としては、祖業の灯油販売は率直に申し上げて厳しい戦いの日々でした。
今までの5か月商売から、昨今は暖冬傾向もあり4か月商売になったような感じで、12月、1月、2月の冬場の本番に数字が取れない厳しい状況でした。
激変緩和策の効果もあり、消費者にとってはある程度の価格上昇へのクッションとなりましたが、12月度には原油が下がりガソリン店頭価格が値下がりした結果で、仕入れ価格が上がる逆スピンのような現象もありました。
まさにマジックに掛かった様な石油市場でした。
しかしながら、年初からの能登半島地震応援におけるBCP対応に見られた皆さんの行動力は素晴らしいかったです。
やはり、多品目、多事業をやってこれた成果が出て、本当に大正解だと感じました。
この様な状況で、当初目標数字には届いておりませんが、この厳しい市場環境の中ではまずまずの成績だと思います。
従業員の皆さま、一先ず、お疲れさまでした。
さて、4月より下期が始まりましたが、よりアグレッシブに目標に向けて行動をしましょう!
昨今は、まさに 上り坂、下り坂、まさか!!の連続です。
この近代社会でも、未だにロシア・ウクライナ戦争が続いており、新たにイスラエルVSパレスチナ・ガザ問題が大きくなり、ここに来て、シリアのイラン大使館にイスラエルからミサイルが撃ち込まれるなど、中東情勢がきな臭くなっています。
どんな理由があったとしても!戦争は絶対反対です。
世界経済もインフレ状況となり、日本でも物価高騰により4月から2800種類の物が値上げとなっております。
そして、円安も153円と止まりません。
この円安も34年ぶりと言われておりますが、その34年前の1990年は世の中はバブル経済真っ盛りでした。
この時の定期預金金利は、約6%です。
1000万円の預金があれば、年間60万円の利息があり、1億円なら年間600万円の利息があり、ある程度のお金を貯めて老後は年金と利息があれば、働かずとも食べていけた時代です。
34年後の今の利息は、1年もの定期預金で0.3%程度。
1億円有ったとしても利息は30万円程度で、対して消費者物価指数は、前年比2~3%上昇しています。
現金を使わなくても持っているだけで現金が目減りする時代です。
100万円の預金は一年後、98万円の価値しか有りません。
一方、インフレ下における借金はどうでしょう。
誤解を恐れずに言うと、金利が物価上昇率よりも低ければ、返さない方が得です。
100万円を借りて、1年後に1%の利息を乗せて返す101万円は、実質価値99万円。
今日買った100万円分の商品と全く同じものを、1年後に買おうとした場合、それぞれが値上がりしているため102万円が必要です。
だからこそ、生活防衛策として、或いは老後の備えとして、国からして新NISAの投資が奨励されています。
この新NISA特需や、円安による外国投資家の日本買いによりもたらされた30年遅れの未曾有の株高。
私の様な初心者が投じるS&P500(米国株式)においても、一定の運用益が見込まれています。
アメリカ経済が強くて様々な産業をリードしている国と言う事と、日本の国内需要が弱くて金利が上がらないというデフレ経済が原因だと思います。
でも、これ以上の円安を日本銀行が許容するのか注目です。
日銀が為替介入して一時は円安が止まったとしても、当面は円安が続いていきそうな雰囲気がします。
その様に考えると、資源高や物価高は当面続いていきそうな状況であると考えるべきですね。
これは、原油を輸入している企業としては、対岸の火事ではありません。
輸出が出来る大企業を除いては、多くの企業はここ3年間が勝負の分かれ道だと思います。
個人的には1ドル160円は当然行くと思っていますし、近い将来には1ドル200円もあり得ない事ではないと思っています。
そうなっても大丈夫なように、しっかりと準備をしなくてはなりません。
でも、生活は苦しくなるばかりですよね。。。
今の時代のように多様化された時代では、以前から言っていますように、何かに固執せずにベストよりもベターの選択を持った柔軟な対応が必要不可欠だと感じています。
「無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり」というフレーズを皆さんはご存知ですか?
古代ギリシアの哲学者・ソクラテスの残した言葉です。
・「知らなかった」という無知が原因で引き起こされる罪があり。
・知識だけ持っていても経験がなければ虚しいだけで。
・知識と行動力を兼ね備えてこそ真に優れた人間と言える。
ソクラテスは政治家や詩人と議論を交わしては論破するタイプの人間だったので、周囲に敵が多かったそうですが、「世の中は馬鹿ばっかりだ!」と嘆いてこんな言葉を残したのかも知れません。
これからの世界経済も含めて、あらゆるリスクを考慮していかなければならないと感じています。
やはり、無知は罪だと思いますので、しっかりと知識と行動力を兼ね備えて”考働”していきましょう!