楽しいよりも正しいで行動をしなさい

先週、8月15日は戦後80回目の終戦の日でした。
日本の歴史を振り返れば、この日は単なる「記念日」ではありません。
第二次世界大戦で約310万人以上の方々がお亡くなりになられました。
まさに、心からの追悼の意を捧げる日です。
私たちが当たり前のように日々、平和な日本で暮らせるのは、その先人の愛国心のお陰で今があります。
広島・長崎への原爆投下の悲劇も、日本を守るために戦った方々の決意も、歴史の中の出来事ではなく、現代に生きる私たちの命に直結しています。
以前、鹿児島県・知覧特攻平和会館でもあの悲惨な写真を拝見しましたが、若くして家族も、未来も、夢も捨てて、
ただ「国と仲間を守る」という一心で命を差し出した若者たちが現実に居てくれたのです。
この事実を思うと、今こうして平和であり、仕事をして、家族にも恵まれて、将来の夢を描けるのは、どれだけ恵まれているのかを毎年のこの時期に痛感致します。
かけがえの無い命を投げうってこられた犠牲者の方々に対して「過去のこと」では無く、
私たちが今日を生きる為の土台そのものとして、感謝を忘れてはなら無いです。
しかし、戦後80年の月日が経ちながらでも残念ながら、世界を見渡せば自国ファーストの指導者たちが、核兵器を武器に武力による戦争や侵略が続いています。
「二度と戦争を起こさない」と誓ったはずの人類ですが、その平和そのものは近代社会であるべき姿には、まだまだ遠くて80年前に戻った感じがします。
そんな中、先週はお盆でもありました。
お盆は「ご先祖様の御霊が家に帰ってくる」とされる期間です。
皆さんに、毎年この時期の話題にしていますが、ご先祖様へのお墓参りには行かれましたか?
日々の忙しさに追われて、なかなか時間が取れないかもしれませんが、しかしながら、この期間は特別です。
なぜなら、私たちが「今、生きている」という事実の裏には、数え切れないご先祖様の命のリレーがあるからです。
私自身、正直に言えば、名前を知っているご先祖様は父方の祖父母までです。
でも計算してみると、両親は2人、祖父母は4人、曽祖父母は8人と遡っていくと、10代前まででなん1,024人。
その中の誰か一人でも欠けていたら、今の私たちは存在していないのです。
そう考えると、私たちは生まれた瞬間から「命を受け継ぐ奇跡」を背負って生きていると言えます。
これは単なる偶然ではなく、「生きなさい」という使命を受け取った証拠です。
使命・・・この言葉を漢字で書けば、“命を使う”と書きます。
つまり、生かされた自らの命を何に使うのか?
それが人生そのものであり、”人生の命題”そのものです。
使命は、自分の都合や気分で簡単に変わるものではありません。
与えられた命の時間は有限であり、自分で生まれる日も死ぬ日も選べません。
だからこそ、「どう使うか」が問われているのです。
さて、この使命という考え方から、来月のオーディブルのお題にしたいのが、アメリカ・メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手です。
「大谷翔平はこう考える。不可能を現実に変える90の言葉」の中に「楽しいよりも正しいで行動をしなさい」の言葉が心に刺さりました。
今や、世界が認めるメジャーリーグでトップアスリートでスーパースターですが、しかしながら、その道は平坦ではありませんでした。
二刀流という挑戦を始めた当初、多くのプロの先輩や専門家から否定されました。
「投手か打者、どちらかに専念すべきだ」「そんなことは不可能だ」「プロ野球をなめている」など・・・。
しかし、大谷選手はただ「楽しいから」やったわけではありません。
もちろん、野球が好きで楽しい気持ちはあったでしょう!!
でも、彼が二刀流を続けた本当の理由は、「チームのため、勝利のため、そして自分が持つ可能性を最大限に発揮するため」でした。
そこにあったのは、使命感と正しい理由です。
私も含めて、人間は特に若いうちは、「楽しいからやる」という動機で動くことが多いです。
新しいこと、面白いこと、ワクワクすること、それは間違いなく原動力になりますし、スタートとしては素晴らしい。
しかし、成長して責任を背負う立場になったとき、動機は「正しいからやる」に変わらなければなりません。
大谷選手が“不可能を現実に変えた”のは、楽しさだけを追いかけず、その先にある勝つための「正しさ」を選び続けたからです。
この教えを花巻東高校の佐々木監督から、とても厳しく物事の判断するときに「楽しいよりも正しいで行動をしなさい」と常に指導をされたそうです。
正しいことは、時に苦しい。
時に孤独であり、誰にも理解されない瞬間もある。
しかし、それを貫いた先にしか、本当の成果や感動はありません。
このように考えれば、理解しやすいと思います。
・楽しいことは自分のため。→利己心
・正しいことはみんなのため。→利他心
そして、使命を生きるということは、「みんなのため」を社会を優先する利他的選択の連続です。
シューワグループでの仕事も同じです。
お客様にとって”ありがたいこと!⇒有ることが難しい状況からのサービス提供を経営理念・ありがとう!の根幹としています。
正しいこと、会社にとって正しいこと、仲間にとって正しいこと、これらを選び続ける姿勢が、不可能と思える目標を現実に変えていきます。
使命を生きるとは、毎日この問いに向き合い、行動で答えることです。
その積み重ねこそが、私たちの人生と会社を大きく飛躍させる原動力になります。
今日も、使命を胸に、「楽しいよりも正しいで行動」の基準として、その「ありがとう」の実績を積み重ねていきましょう!!

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