
桃太郎文化

先週末、大変お忙しい中、弊社子会社・日本BCPの株主でもある東証プライム上場企業・AZ‐COM丸和ホールディングス株式会社(旧: 株式会社丸和運輸機関)以下(丸和HD)の藤田専務と幹部の方がわざわざご来社されました。
その際に色々と貴重なお話をお聞かせ頂きました。
特に丸和HDの原点理念であります「桃太郎文化」はとても興味深く、2回に渡りご紹介したいと思います。
まずは、藤田専務が弊社社長室に飾ってあります「盛和塾」稲盛塾長の写真と自筆の「至誠」のお言葉をみてお話をされました。
「至誠」とは・・・【この上なく誠実なこと。また、その心。まごころ。】
長年商売をしていると「大義に生きる」「まごころ」「人間としての考え方」「義理人情」が商売の原点で有り、どれも共通していて重要であると思っております。
「この事は簡単なように見えて本当に難しいが、まさに実践をされているのが、和佐見社長ですよ。」仰っていました。
ご存じの方も多いと思いますが、丸和HDの簡単な企業説明をしたいと思います。
—–1973年の創業で今年で50周年。トラック1台で創業されて独自のロジスティック3PL事業まで事業進化。
15歳で青果商にお勤めに出て、19歳で独立し八百屋を開業。
商売を順調に伸ばすも24歳の時に、あることから店もお金も全部失う。
残った車一台を頼りに、三ヶ月後に運送業を起業。叩き込まれた商人道を運送業に持ち込み、持ち前の営業力で新規開拓し、業容拡大。
気がつけばトラック100台へ。2014年、東証二部に上場して一年後の2015年には一部銘柄に指定。
スーパーマーケット向け3PLを発展させ、物流から商流メリットを高める「7PL」の独自システムを開発。
小売店の支援に特化し50ヶ所の食品物流センター運営を目標に順調に業績を伸ばしている。
今期売り上げ1700億円予想。
経常利益、なんと115億円。 毎年二桁億円の利益が積み上げられているそうです。
改めて、藤田専務に売り上げと利益が上場後も伸び続けている原動力の要因は何かとお聞きしました。
それは、丸和HD・和佐見社長の「報恩感謝」の実践だそうです。
「報恩感謝」とは・・・与えられている環境に感謝し、その恩に報いていこうと思う気持ちだそうです。
まさに!人生の原理原則であり、商売の原点だと再認識できました。
本当に裏表なく、正直に生きることが大きな力になることを学びました。
利他の心を持った商売であり、困っている人を助けなさい!!
改めて以前に頂いた。丸和HD・「桃太郎文化」をご紹介したいと思います。
—–桃太郎文化の意義
私たちが創業以来創り上げ、育て上げてきた企業文化、それが”桃太郎文化”です。
現在では組織の奥深くまで浸透した揺るぎない企業文化に成長し、組織が共有する価値観や信条、伝統、そして経営理念に至るまで、あらゆる企業活動の基盤になっています。
私たちのすべての”行動=考働”は、この”桃太郎文化”から始まります。
“桃太郎文化”は、多くの同志が過去の体験をもとに創造し、共有してきた企業文化で、当社の「価値観」や「考働規範」の総称です。
桃太郎文化の根本は報恩感謝の文化であり、その根源は同志幸福にあります。
また、桃太郎文化は、挑戦し続け、成長し続け、貢献し続ける文化でもあり、私たち同志に道標を示し、成長を助け、利他の心を育む文化です。
桃太郎文化の実践で自分づくり人の成長を助けることは、自分の成長につながる。
桃太郎文化は、相手の成長を助ける文化である。
すなわち、相手とはお客様である。
お客様の成長を命がけで助ける。
桃太郎文化も自分文化も「徳積み」である。
それが幸福づくりの基本である。
自分づくりの苦しみ、それはいつか必ず人の成長を助け「同志づくり」「顧客づくり」「企業づくり」「家庭づくり」に生かされる。
「何事もやればできるの精神」で、徹底した自分づくりに挑戦することだ。
挑戦することによって、桃太郎文化が理解できる。
人間は誰でも額に汗し、目に涙し、脳に汗し、心(魂)に汗した分だけ成長できる。
自分づくりは、苦しみだけでなく、大きな喜びであり、大きな感動であり、感激・感謝である。
桃太郎文化を修得・実践すれば、桃太郎文化の伝道師となり、伝承・伝達・伝授が可能となる。—–
以前に、和佐見社長から直接お聞きしました「桃太郎文化」を作られた経緯も壮絶でした。
43歳のときに働きすぎによる過労で入院をされた時に手術後容体が悪化して生死を伴う状態になり、このままでは、会社に迷惑をかけてしまうことになる。
必死に考え抜いてベッドの上で24日間で書きまとめたのが「桃太郎文化」だそうです。
その様に考えますと魂の思いである”実践力と思想”が、丸和HDの発展に繋がっていると確信しました。
特に感銘を受けたのが、「桃太郎文化」では、自分づくり人の成長から、相手の成長を助ける。すなわちお客様の成長を命がけで助けるという点です。
まさに!お客様の成長を命がけで助けることが「徳積み」とは、シューワグループの経営理念である「ありがとうの言葉を世界一集める企業」と日本BCP株式会社の「命をつなぐ」サービスと共通していると感銘を受けました。
稲盛塾長の教えにも、企業は社長の器以上には大きくならん!あります。
和佐見社長は、まさにお客様のお困りごとを徹底的に手助けをされていて「報恩感謝」を日々実践されており、その報いが大きなビックウエーブとして返ってきていると感じました。
そして、「桃太郎文化」の根本に「社員を幸せにしたいんだ」との強い思いが(これを「幸福企業づくり」と仰っていますが)、シューワグループも同様に経営の意義で「物心両面の幸福の実現」とあります。
しっかりと「桃太郎文化」を学びながら、「徳積み」が出来る企業へ成長したいと深く感じました。
次回は、引き続き「何事もやればできるの精神」を学びたいと思います。