有意注意で判断力を磨く

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に輪読して学びましょう。
そして、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為に真摯に向き合いながら実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂の言葉”は今回も胸に熱く刺さりました。
【今月のキーワード】は 『有意注意』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!

《 出典 京セラフィロソフィ P.216参照 》
—–目的をもって真剣に意識を集中させることを有意注意といいます。
私たちはどんなときでも、どんな環境でも、どんなささいなことであっても気を込めて取り組まなければなりません。
最初は非常に難しいことのように見えますが、日頃、意識的にこれを続けていると、この有意注意が習慣になってきます。
そうなれば、あらゆる状況下で気を込めて現象を見つめるという基本ができていますから、何か問題が起きても、すぐにその核心をつかみ、解決ができるようになります。
ものごとをただ漫然とやるのではなく、私たちは、日常どんなささいなことにでも真剣に注意を向ける習慣を身につけなければなりません。(中略)
どんなにささいなことでもど真剣に考えるような人は、感覚が研ぎ澄まされていますから、いつでも迅速に、的確な判断が下せるようになっています。
ですから、問題を聞いた瞬間に「あ、それはこうすればいい」とわかるのです。
それは、過去に同じような経験をしたから、特に考えなくてもわかる、ということではなく、ものすごい速さで思考が回り、最良の策を考えつくことができるからなのです。
それは頭の良し悪しに関係なく、どんなにささいなことでも真剣に考える習慣によって可能となることです。
最初のうちは頭の回転も遅く、あれこれと迷いながら考えていても、それを十年、二十年と繰り返しているうちに、すばらしい冴えを発揮できるようになってきます。
そうなるために、私は「有意注意で判断力を磨け」とお話ししているのです。(中略)
この「有意注意」を習慣づけるということを心がけるようにしてください。
そうすれば、判断力は必ず研ぎ澄まされてくるはずです。
会社の命運がかかっているわけですから、たとえ細かいことであっても、集中して深く考え、判断を下すという習慣を、ぜひ身につけていただきたいと思います。—–

あまり、聞きなれない言葉で、改めて、”有意注意と無意注意”を調べると下記の通りでした。
 ・有意注意とは・・・自分の意識を目的もって真剣に意識を集中させること。
 ・無意注意とは・・・音が鳴った方を反射的に見るというような生理的な反応を示すこと。
正直、今までは”有意注意と無意注意”の言葉自体を存じ上げずに、このようなことをあまり考えても無く意識もしていませんでした。
しかしながら、日々の業務多忙時に、注意散漫での簡単ミスや焦って失敗をしていまう事は大いにあり、有意注意が足りていないことが多いように感じます。
私たちはどんなときでも、どんな環境においても、どんな些細なことであろうとも気を込めて取り組まなければなりません。
しかし、急に神経を集中しようと思ってもなかなか簡単にできるもので無いと思います。
この「有意注意」を習慣づけるということを心がけるようにしてくださいという塾長の言葉の次の、「会社の命運がかかっているわけですから、たとえ細かいことであっても、集中して深く考え、判断を下すという習慣を、ぜひ身につけていただきたい」の文面に心が響きました。
先日の支店長会議でもお伝えをしましたが、「各支店の事業規模をみれば、立派な中小企業の経営者(社長)と同様の任務を担ってくれているんだ」と述べました。
この支店の上長の”考え方”の無意注意ひとつで、会社の命運がかかっていることも理解して貰わなければなりません。
人生は選択の連続であり、多忙な業務の中での、”考え方”による判断が重要となります。
この「有意注意」「無意注意」を意識しているか否かによっては、小さなミスから大きなミスに繋がるかの可能性の違いが大いにあります。
やはり、物事に対して正しい判断をしていくためには、その物事の核心を鋭く、かつ細部までとらえる神経の集中が不可欠です。

常日頃から意識的に続けていると、この「有意注意」が習慣的にできるようになってくるとのこと。
その様に考えると、シューワGでは14年目の週報と言うツールがあります。
日々の仕事を実直に書き込みながら、全社員の今週の気ずき、時事にも繋がるテーマの中からの問題や課題をど真剣に書いて貰いながら、会社の代表(社長)として毎週夜な夜な約7時間熟読しています。
激動の時代では、世界は動くものであり、日本も経済も、もちろん会社も生き物と考えて、時代に応じた変化対応力を持つ必要があります。
その様に考えると、今まで従業員さん(クルー)の声を聞き続けながら会社を変化革新してきました。
無意識のうちに週報については「有意注意」が出来ていたと感じました。
長年やっていると感覚を研ぎ澄まされていくイメージで、とても過酷な登山の中で一歩間違えば、断崖絶壁で後ろがいないわけですから・・・。
真の問題が何なのか最短距離を見つけていくことを今までやってきました。
やはり、最終判断者である私には、この「有意注意」が絶対的に必要だと改めて学びました。

これからも皆さんと共に「有意注意」を習慣化させて、正しい判断を直ぐに出せるようにしていかなければなりません。
お客様のお困りごとを意識して、何が喜ばれるのかを意識して商売に繋がるイメージを持ち、どんなものを見たときでもそれが自分の商売につながる「有意注意」をしていきましょう!
人生や商売にも、一発逆転の棚からのぼた餅もちはありません。
日ごろから、神は細部に宿るではないですが、何事にも些細な事でも真剣に取り組みながら、顕在意識から潜在意識に到達するまでの、日々実践と意識改革が「有意注意」の習慣になってくるのでは無いでしょうか?
そして、湧き出てきた創意工夫への果敢な挑戦、それがあれば今期の目標も必ず達成できるはずです。
時には、息抜きも必要ですが、日々の業務活動において事故や怪我をしないためにも、出来るだけ「有意注意」の反省心を意識して過ごしていきましょう!

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