心の次元を高める

今月も稲盛塾長「フィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員・≪物心両面の幸福実現≫の為にど真剣に学び、実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂のお言葉”には、熱く胸に刺さりました。
【今月のキーワード】は、『心の次元を一つ高める』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んでいきましょう!
《出典:心を高める 経営をのばす》
—–≪心の次元を高める≫
広中平祐先生は、数学の難問を解いて、フィールズ賞を受賞されました。
その難問を先生は、次元を一つ高くすることによって、簡単に解かれたそうです。
その広中先生が、「複雑な現象というのは、単純な事実の投影に過ぎない」と言われています。
人間社会というのは複雑なもので、職場の人間関係、親戚との関係など、わずらわしく複雑怪奇なものに見えます。
しかし、この人間模様、人生模様は、単純な事実の地の投影に過ぎないというのです。
たとえば、平面交差をしている交差点に、四方から車が入ってきますと、行き詰まってしまいますが、一つ次元を加えて立体交差だとすると、滞りなく車は通行します。
つまり、三次元の影である二次元だけを見ていますと、車はぶつかっているように見えますが、それは三次元の立体であるのに、二次元の平面を見て、複雑怪奇だと嘆き苦しんでいるのです。
人生も人間模様も同様です。
それは単純な事実の影におびえているに過ぎないのです。
単純な事実とは、実は自分の心です。
自分の心の投影が、複雑で困難な現象をつくり出してしまっているのです。
複雑な現象の中に、真実を見いだすには、自分の心の次元を一つ高めるしかありません。—–

—-≪信念にまで願望を高める≫
状況妄動型の人間であってはならないと思います。
状況妄動型とは、「こうしたい」と思っても、社会情勢、経済情勢などから、すぐに実現困難であると諦めてしまう人のことを言います。
状況を理解すればするほど、不可能であるという結論に自分を導いていくのです。
一方、心の奥底からこうありたいという強い願望を持った人ですと、周囲の環境がいかに難しくとも、願望を実現するための方法を考えていきます。
そこに努力と創意が生まれてくるのです。
同じ厳しい環境に置かれても、状況妄動型の人は、状況が悪いことを理解し、その結果自分の願望が無謀であったことを悟るだけですが、心の奥底から発し、信念にまで高まった願望を持っている人は、
問題をいかに解決するかという創意工夫と努力を始めるのです。
つまり、”状況は我に利あらず”と理解したときに、自分の願望を捨てる人と、次の瞬間から改めて勇気を奮い起こす人の違いです。
人生において、素晴らしい歩みをしていく人と、挫折につぐ挫折を重ねていく人、また平々凡々と進む人、その違いは、ここにあると思います。—–


先週、旧盛和塾・大和の自主勉強会に若手社員と幹部4名で参加してきました。
今月が初の委員会となる勉強会で、発表者は創業80年の老舗企業の3代目専務の方でした。
従業員8名、売上4億円弱の中小企業を率いる方で「いい会社と喜ばれる会社」というテーマで経営体験発表で語ってくれました。
発表の最中に大粒の涙を流されて、経営に関わる叔父さんの兄弟間の確執や訴訟問題まで発展して、とても大変だったことを赤裸々に話してくださいました。
以下、詳細は語れませんが、その後、会社は兄弟で分けて別々で経営する形になったとのこと。
親族経営において、理性では解決できない確執が生まれることは珍しくありません。
特に、2代目・3代目の叔父さんや叔母さんが関わると、その難しさは増します。
旧盛和塾の塾生には、このような経験を持つ経営者が少なくありません。
しかし、どのような状況にあっても、経営理念に真摯に向き合いながら、従業員とお客様のために事業を発展させることこそが、企業を存続させながら成長するには必要不可欠です。
おじいさんや先代の会社が創業した願いは何だったのか?
今までの事案を自ら反省すべき点を受け入れ、成長し続ける姿勢こそが求められると感じました。
あえて、苦言を呈するならば、発表者自身が「悲劇のヒーローやヒロイン」になってしまってはいないか?
そして、自問自答して貰いたいのが、「これまで、従業員や会社のために、誰にも負けない努力を積み重ねてきたか?」と「本当にご親族を許せているのか?」疑問が残りました。
旧盛和塾の長年の先輩として、心のスイッチを切り替えることができているのでしょうか?
今回の勉強会では、塾長のビデオフィロソフィで「利他と利己」のお話がありました。
毎回、諸先輩方がご発表者に向けての足りない部分をチョイスしてフィロソフィを選択して貰います。
その中での、真我=利他、自我=利己。
高次元の”真我”こそが、美しい利他の心を育む。この教えは、我々経営者にとって極めて重要なものです。
私自身も含め、「心の庭の整理」を徹底すべきです。
そうしなければ、過去のわだかまりに引きずられ、未来への一歩を踏み出せなくなるからです。
「いい会社と喜ばれる会社」というテーマのもと、発表者の会社の現状についても話がありました。
社員は社長と奥様を含めて3名とのこと。
この機会に、「いい会社とは何か?」を改めて定義し直して、再出発の道を模索すべきであり、社長の父親と真剣に向き合いながら対話を重ねることが必要だと感じました。
ここで、広中平祐先生の言葉では、「複雑な現象というのは、単純な事実の投影に過ぎない」です。
日々、人間社会では、職場の人間関係や親族との関係など、煩わしく複雑に見える事象が多く存在します。
しかし、それらは単なる投影に過ぎず、真実そのものではないとのこと。
複雑に見える平面交差では四方から車が進入すると渋滞や事故が発生しますが、立体交差にすれば滞りなく通行できる。
この二次元だけを見れば複雑な交差点に見えても、次元を一つ上げることで問題は解決するとのことです。
人生も同様であり、目の前の複雑な現象にとらわれてしまうのではなく、心の次元を一つ高めることで、より明確な視点から物事を捉えることが必要だと学びました。
単純な事実とは、自分の心の在り方であり、心が次元を上げたとき、複雑に見えた問題の本質が見えてくる。
やはり、稲盛塾長が日々、≪心を高めて経営をのばす≫の意味が少しずつ判ったように、心の次元を少しづつ上げていく理由がようやくですが広中先生の立体交差のお話で繋がりました。

そして、今回のフィロソフィでも感銘を受けたのは「状況妄動型の人間」です。
ライフワークと仕事をする中で、この視点をどのように活かすべきか?
「状況妄動型の人間」とは、何かを成し遂げたいと思っても、社会や経済の情勢を理由にすぐに諦めてしまう人であり、状況を理解すればするほど、不可能だと結論づけてしまいがちだそうです。
一方、その反対の強い願望を持つ人は、どんなに厳しい環境でも方法を考え抜きながら、創意工夫と努力が生まれるそうです。
同じ状況下にあっても、諦める人と奮い立つ人がいます。
この違いが、人生における成功と失敗の分かれ道です。
そして、最大の疑問は、「発表者自身が本当に仕事を楽しんでいるのか?」ということです。
経営において最も大切なのは、自らが心から仕事を楽しみながら、その姿勢を従業員へ示しながら経営理念に近づけることで無いでしょうか?
誰にも負けない努力を積み重ねて、圧倒的な成果を出す。
そして、その後に新たに従業員を迎え入れる。
私も含めて、今回のご発表をお聞きして、問題を複雑に捉えるのではなく、高い視点から本質を見抜きながら、その上で、信念に基づき圧倒的な努力を積み重ねる。
本当に「いい会社と喜ばれる会社」を目指すのであれば、目の前の困難にとらわれず、「”心の次元を高める”ことが必要だと学びました。
そうすることで、強い信念を持ちながら、誰にも負けない努力を重ねることこそが「いい会社と喜ばれる会社」は実現できると信じています。

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