
幸運と強運

昨年末に私の尊敬する旧盛和塾・大和の大先輩である100億円社長に座右の銘を聞く機会がありました。
その方は「強運」と仰っていました。
ご自身で「強運」だと自己暗示にかけて、ポジティブに生きていることでその「強運」を引き寄せるとのことでした。
先週の社長ブログにも、稲盛塾長が松下幸之助さんの講演を聞いて「ダム式経営をしないといけない」「ダムをつくろうと強く思わんといかんですなあ。願い念じることが大事です。」と・・・。
強く思う!願い念じる!!それが大事なんだ!!と全身に電流が走るような衝撃を受けたとの逸話を栗山元監督からのお話でご紹介しました。
今週は、「運」も実力の内とよく言っていますが、その中でも成功者からの「幸運と強運」について考えてみたいと思います。
まずは!人間的な成功にも「運」は必要不可欠であるそうです。
「経営の神様」とよばれた松下幸之助さんは、どのような考え方や行動で「運」を引き寄せて来られたのでしょうか?
この人は「運がいい」と聞きますが、それには「幸運」と「強運」の2つの側面があるそうです。
「幸運と強運」について改めて調べてみると下記の通りです。
・「幸運」・・・<幸運は外部の要因によってもたらされること>良いことが起きる運気を持っていること。
<例>この時代に日本人として生まれられたこと。
・「強運」・・・<強運は個人による影響が大きい> ここ一番で運よく大成功を収めたり、ピンチを切り抜けられる運気を持っていること。
<例>運・不運を超えて努力を積み重ねての成功。
これをみると「幸運は偶然のもの」、そして「強運は創られるもの」ではないかとの思います。
やはり、人生やビジネスにおいても 「不運・不遇」なことであっても、「強運」の秘訣は、肯定し努力を重ねることで不運を「幸運」に変えます。
—–「強運なくして成功なし」「松下幸之助著書」PHP文庫参照。
「悩む」ことはいけない、それは「迷う」という言葉に置き換えなさい。
「苦しむ」ということも、「難儀」するという方が正しい。
私自身、明日食べるご飯が無いといった生活に直面したことがあり、非常に難儀はしました。
しかし、苦しむということはありません。
本当は、苦しいこともあったのかもしれないけれど、忘れてしまいました。
上手くいったことだけを覚えているのです。 —–
誰しも人間は、順調時には誰もがポジティブになれますが、その真逆の時が真の実力を試される時です。
その様に考えると、やはり「幸運」は偶然のもの、「強運」は創るものと考えるべきですね。
人生や経営でも、何もせずに「強運」にはなれません。
シューワGの会長も灯油巡回販売を始めて間もない頃に銀行さんなどから、「この商売の成功はラッキーでしたね。」と言われて、烈火の如く怒った記憶があります。
会長からすれば、この商売は、棚から牡丹餅ではなくて、しっかりと努力を積み重ねての成功と言いたかったのだと今回の「強運」のお話を聞いて感じました。
tころで、私は松下幸之助さんの、最終面接の時に必ず聞かれているフレーズを今でも真似て行っています。
松下幸之助さんが採用面接試験で最後の最後にたったひとつだけ聞いたこととは、「あなたは運がいいですか?」だったそうです。
その質問にはどんな思いが込められているのでしょうか?
その答えとしては、「親や今までの人生への感謝の気持ちが重要であって、自分は運が強いんだと確信していれば、どんなことも受け入れて立ち向かう勇気と力が生まれてくる。」
人から見ると決して運がいいとは思えない状態であっても、自分は運がいいと思える前向きな考えができる人がふさわしい」と、考えていたそうです。
どれだけ優秀な方でも、「不運」ですと答えた人は採用をしなかったことの事です。
そして、運が強い人たちはみな、「夢」を持つことから、「強運」への道を歩き始めたことがわかります。
やはり、「夢」=「理念」が重要だと思います。
「強運」については、特に厳しい状況の時こそプラス思考で考えるべきです。
パナソニック(旧・松下電器産業)は「日本中の母親を家事から解放してあげたい!!」、そんな思いからを会社を興したそうです。
当初は、小さな電気ソケットや豆電球という身近な母親への思いでしたが、やがて日本中の母親への思いへと広がっていき、何十年後には壮大な夢を実現していったのです。
この「日本中の母親を家事から解放してあげたい!!」との強烈な思いが”利他の心”から”他力の風”に変わったように深く感銘を受けました。
「強運」になるには、しっかりとした「目的」と、どのように「強み」を活かすのかを考えながら、自分は「強運」だと確信できているのかが重要です。
その「夢」=「理念」と「目的地」に向かって強みを活かしながら歩いていくことが、「強運」への道と考えるべきですね。
私も今までたくさんの成功者さんとお会いしましたが、そのほとんどの方が「自分は運がいい!」と仰っている方ばかりでした。
いつもよく言っていますが、会社は創業して5年で7割が消滅して、30年後の生存率は0.025%といわれるほど、ビジネスの世界は本当に厳しいものがあります。
この厳しい時代に生き抜いた成功者の皆さんは、不思議と明元素(明るくて、元気、素直)な方が多くて、根拠のない自信があり「強運」だと心底思っている方ばかりですね。
その様に考えると、仕事と人生を通じて、”物心両面の幸福の実現”の素晴らしい人生をおくる為には、この「強運」のツールを手に入れるべきだと感じました。
是非とも皆さんも参考にしてTTPしていきましょう!