因果応報・宇宙の法則

前々回の私のブログにて ”「思う」とおりになるのが人生”であるとの稲盛塾長からのお話で少々身の引き締まるで思いでしたが、
引き続き、「因果応報・宇宙の法則」について考えてみたいと思います。

まずは、「因果応報の法則」のお話ですが、皆さんご存知でしょうか?
辞書によりますと・・・・人は良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるという意味で、元々は仏教語との事です。
行為の善悪に応じて、その報いがあること。「因」は、原因の事であり、「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いの事とあります。
稲盛塾長に教えの中で、思想家の故・安岡正篤さんの言葉があります。
我々の人生を形成する要素として、重要な二つのものがあるとの事。
一つは、その人自身が持って生まれた「運命」です。
もう一つは、「因果応報の法則」です。
ここで大切なのは、「因果応報の法則」は「運命」より強いと言う事です。
つまり、我々は、この「因果応報の法則」を使う事で、持って生まれた「運命」を良きものに変えていく事が出来ると言う事です。
日ごろの良い行いの繰り返しが、持って生まれた不幸な「運命」をも覆してしまうと言う事になります。
さらに!「因果応報の法則」と「運命」について稲盛塾長が心に残るお話をされておられます。

————人生は「運命」と「因果応報の法則」が織りなすものですので、良い時もあれば悪い時もある。
お釈迦様はそのことを「諸行無常」と説かれました。
あの世も含めれば因果応報は成立する。
ただし、心に描いたことが、ただちに実現するわけではありません。
そのために、この 宇宙の法則を信じてもらおうと必死に説いても、なかなか理解してもらえないのです。
心に描いたこと、心に思ったことが悪いものであれば悪い結果が、良いものであれば良い結果がすぐにはっきりと出てこないために、誰もそれを信じようとはしないわけです。
しかし、三十年くらいのスパンで見ていきますと、因果応報のつじつまはだいたい合うように思います。
お年を召している方は、自分の若かったころから現在に至るまで、二十年、三十年というスパンで振り返ってみてください。
または、他の人の人生についても、 昔と今がどうなっているのか考えてみてください。
子供のころはたいへん苦労をしたけれども、途中で運命が好転し、そして晩年また落ちぶれたという人もあります。
あるいは、子供のころから学校を出るまではずっと裕福な家庭に育ち、幸福だったけれども、社会に出てからはたいへん苦労したという方もおられるでしょう。
人の一生は千差万別ですけれども、短くて十年、長ければ三十年くらいのスパンで心の状態と結果との関係を見ていけば、つじつまは合っているだろうと思います。
ですから、「心に描いたとおりになる」ということは、今、思っていることがすぐに実現するという意味ではなく、もっと長い目で見た場合、つまり、一生という時間で考えた場合の話なのです。
ところが、それくらい長いスバンで見ても、ピタッと合わない場合もあるわけです。
ピタッと合うのなら、皆「仰るとおりです。まいりました」と私の話を素直に聞いてくれるようになるのでしょうが、そうはならないものだから、まゆつばで聞いている。
「自分の心に善き思いを持った時、それは力となって外へ出ていき、良き考え方を引き連れて戻ってくる。
また、邪悪な思いを抱けばそれは邪悪な力となって外へ出ていき、邪悪な考え方を引き連れて戻ってくる。因果応報、これもまた自然の法則である」————

稲盛塾長の仰る仏教の教えである「因果応報」では、今回も改めて”考え方”の重要性を学びました。
以前から「因果応報」の言葉は知ってはいましたが、どちらかと言うと正直悪い意味に捉えていました。
業(カルマ) とは「因果応報」の因であり、思念は因、原因をつくり、その原因は必ず結果を生むとの事。
まずは!思うこと、考えること、その内容が大事であって、人の行いの善悪に応じてその報いも善悪に別れるということですね。
改めて、仏教の言葉で、「因果」は、因縁(原因)と果報(報い)であり、原因のもとに生じた結果・報いの意の”原理原則”を考えなければいけません。
まさに善根は善果を生み、悪根は悪果を生むと考えるべきです。
よく芸能人や政治家でも、能力が高いのに波乱万丈な人生を送る方がいますが、下記のように善因善果・悪因悪果を含めて考えて見ましょう!!
1)健康になりたい。⇔【善因】ウォーキングやスポーツジムに通う。【悪因】タバコを吸う⇒がんをはじめ、呼吸器疾患、循環器疾患、消化器疾患、歯周病など健康被害が大いに有り。
2)お金儲けをしたい。⇔【善因】仕事をど真剣に頑張る。【悪因】ギャンブルでお金儲け⇒パチンコ85%、宝くじ46%のギャンブル還元率では勝てません。
3)ダイエットをしたい。⇔【善因】一汁一菜「質素な粗食」に努める。【悪因】ファストフードやジャンクフードを食べる⇒「ジャンク」とは英語で「がらくた」と呼び、高カロリーで栄養価のバランスを欠いた食品では痩せれません。

「因果応報の法則」を上手く味方にするためには、宇宙の意志に基づいて、原理原則と調和する心を持ち、そして自然界との共生を貫く人間性を有することだと思いました。
そして、常に謙虚な心と地味な努力に加えて、「常に明るく前向きに」「利他の精神」を持つ事が大切だと、改めて考えさせられたお話でした。
そうすることにより、必然的に心の乱れがなくなり、心が美しくなり、心の器量や度量も大きくなります。
稲盛塾長曰く、人生・仕事の結果では、”考え方”さえ間違っていなければ、長い年月を掛ければ帳尻が合い何をやってもうまくいくそうです。
もちろん、私自身も人が羨むほどの幸運・成功をまだまだ!掴めていませんが、少しでもそこの領域まで近づきたいと感じました。
今回、「因果応報・宇宙の法則」と「運命」を学びましたが、そのように考えれば、長い人生にて「善根は善果を生み、悪根は悪果を生む」ことをしっかりとイメージを持ち、全てのことに取り組んでいくことが重要です!
幸せに成る=“成幸”とは、全ての人にとっての人生の目的であり、そのイメージ通りに成るかは、まさしく「心の庭」に蒔いた種の通りに花が咲く。
これは、人生を生きていく上でとても大切な事であり、心せねばならないことだと深い学びを得ました。

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