動機善なりや、私心なかりしか

最近のニュースを見ていて、前々回の「時代の流れを読み解く力」でも述べましたが、特に心から残念に思うことがあります。
全体朝礼でも少し触れましたが、改めて、今の政治の”私物化”に強い憤りを感じています。
昨年の衆議院選挙、都知事選から今回の参議院選挙での3連敗という民主主義の結果を突きつけられながらも、
責任を取らずに政権に居座り続ける石破首相の姿勢と言い訳には、驚きと同時に、深い虚しさを覚えました。
選挙結果は、国民の声です。
その声に耳を貸さず、政権の座に執着して、自らの保身を優先する。
これは、もはや政治ではありません。ただの”利己と傲慢”の塊です。
特に感じることが、石破政権中枢の赤沢大臣によるアメリカとの関税交渉は、今の日本の病巣を象徴しているように思います。
アメリカのトランプ大統領との関税交渉を、合意期限ギリギリに無理やり取りまとめた結果で、
詰めが甘くて細かな文書も残っていないのに笑顔でガッツポーズ。
そして蓋を開けてみれば、日本側が80兆円を超える巨額投資をアメリカに対して約束をして、
70兆円を戻す不可解な交渉結果となっている状態には正直に首を傾げるばかりです。
その見返りに、自動車関税をわずかに引き下げられただけで、しかもその合意は米側の大統領令という形でまだ正式には発効していない。
つまり、「日本だけが約束を履行し、アメリカ側の保証はない」という不平等な状況です。
さらに!アメリカのラトニック商務長官が驚きの発言「日本は債務のない銀行、まるで“豚の貯金箱”だ」を聞き、強い怒りと違和感を覚えました。
これは、日本が貯めた資産を都合よく引き出す“財布”であり”ヒモ状態”だと見なされている証拠です。
日本は「同盟国扱い」までされていない現状では、これはもう、「交渉」ではなく、「上納金」です。
日本国の主権を放棄し、すべての判断を他国に委ねている。
今こそ、私たち一人ひとりが「守るべきものは何か」を問い直し、誇りある行動をとるべき時だと強く感じます。まるでアメリカの属国である。
なぜ、こんなにも堂々と国益が踏みにじられ、誰も責任を取らず、国民も声を上げないのか?
私は心の底から、日本の未来が不安でなりません。
しかしながら、私はここで政治批判や愚痴だけを言いたいわけではありません。
このままでは、日本は少子高齢化に伴い国力は年々と衰退と減少していきながら、最貧国となるのが目に浮かびます。
今後は、防衛も含めて日本国を誰も守ってくれません。特に防衛費も含めてしっかり自分たちで守るべきです。
今のこの現象は、少子高齢化に伴い国力は年々と衰退していくことは、これからの未来予測として、とても深く関係していると考えるべきです。
シューワグループは何の為に存在しているのか?の存在価値を含めてを真剣に考えるべき事項です。
そして、「私たちは、何のために働いているのか?」「目の前の数字や利益だけを追っていないか?」「自社だけ良ければいいという”考え方”に陥っていないか?」
今こそ、一人ひとりがこの問いに向き合わなければならないと、私は強く感じています。
たとえば、政治が自分の都合で動き、国民の生活や未来をないがしろにしているとすれば、自分自身を見つめ直して、自分の都合だけで仕事をしてしまってはいないか。
目の前の売上や利益ばかりに心を奪われて、“何のためにその仕事をしているのか”を見失っていないか。
そんな危機感を、私はこのニュースを通じて感じていました。
私がいつも大切にしている言葉があります。それは、稲盛塾長が生涯をかけて説かれたフィロソフィ哲学にある「動機善なりや、私心なかりしか」です。
私たちは何かを始めるとき、何かに取り組むとき、その「動機」が本当に善きものであるかどうかを、自問しなければなりません。
「動機が善である」とは、自分だけの都合や欲ではなく、“誰から見ても、正しいと思える普遍的な価値をもった目的”であること。
そして、私心なかりしか。つまり、その行動のなかに「自分の見栄」や「保身」や「利己」が紛れ込んでいないかを、厳しく問い続けることです。
これができるかどうか。それが、凡人と非凡人の分かれ道だと私は思います。
凡人は「何をやるか」「それで得するか」だけを考えます。
非凡人は「なぜそれをやるのか」「その動機は善か」「そこに私心はないか」と、行動の出発点から自らに問い続けます。
そして私は、皆さんに「非凡であれ」と願っています。今の日本は、もしかすると、本当に沈みゆく船かもしれない。
でも、私たち自身は違います。この会社は、自分たちの信念と努力で未来を切り拓ける!!
そう信じています。もう、「誰かが守ってくれる」時代は終わりました。
国も、政治も、会社の上層部も、あなたを守ることはできません。
だからこそ、自分の動機に誇りを持ち、私心なく仕事に向き合い、“利他”の心でお客様と社会に貢献していく。
それが、これからの時代に求められる働き方であり、生き方だと思います。
未来は、他人に任せるものではありません。自分たちの手で、つくるものです。
今日という日を、動機善にして、私心なく、誰かのために働いていきましょう!
それが必ず、≪五方よし→従業員よし、お客さまよし、地域社会よし、取引先よし、会社よし≫となり、世の中への良い循環となり他力が風を吹かせることが、
全従業員の物心両面の幸福の実現に繋がると信じています。

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