
備えあれば憂いなし

今回の台風10号「サンサン」は、私の記憶では、最もスピードが遅く広範囲、長時間での影響をもたらした台風といえるかも知れません。
当初の勢力では、史上最大クラス風速70mの報道もあり、記憶に新しい2018年関西空港連絡橋へのタンカー激突の再来を彷彿とさせる思いで戦々恐々としていました。
一週間前には、紀伊半島から関西地方が直撃との予報であったにも関わらず、時間が経つに連れて進路を西に方位を変えて、
九州の鹿児島西側を舐める様に北上して屋根や看板をなぎ倒す映像が流れていました。
その鹿児島への進路変更の被害状況から、日本BCP㈱の大企業のお客様からSOSの御用があり、鹿児島各地への素早いBCP対応をシューワグループと対応をしてくれました。
この様な敏速な対応は、他社では真似の出来ないサービスであり素晴らしい初動対応だど自負しております。
その後の進路を見ても、台風と高気圧の影響で、東日本や中部地方にも被害が広がり、台風本体からは遠く離れながら線状降水帯が発生し、水害に見舞われた地域もあります。
被害にあった地域の方々には、お見舞い申し上げます。
もちろん、飛行機、新幹線も早くから運休が決定していて一昔前では考えられない対応で、当たり前ですが利益よりも「命が最優先」考え方になったと感じています。
特に8月8日に宮崎県日向灘沖の地震により、南海トラフ注意報からのお盆休みでのホテル・旅館業でキャンセルが相次いでダブルでの大きな痛手のニュース報道が流れていました。
とにかく台風の進み方がジョギングレベルに遅かった為、気象予報と睨めっこの一週間でした。
結論から申し上げますと全支店、SS共に無事の報告を受けています。
特に本社・大阪では心配された大雨も、通常レベルでしたの「これなら休まなくても良かった」という、安堵の声も漏れ聞こえます。
良い意味ではありますが、準備していたのにも関わらず拍子抜けした感じでした。
しかしながら、被害に遭われた皆様のことを思えば、自分本位で結果オーライとするのは不謹慎でしょう。
今回は、様々な準備が無駄に終わった感もありますが、「命が最優先」であり、まさに!「備えあれば憂いなし」です。
そして、忘れてはならないのが、昨日の防災の日です。
日本では、毎年の9月1日の記念日であり、災害に対する備えの大切さを再認識し、防災意識を高めることを目的としています。
忘れてならないのが、防災の日が9月1日に制定された背景には、1923年9月1日に発生した「関東大震災」があります。
この地震は、東京や横浜を中心に甚大な被害をもたらし、火災や津波の二次被害により約10万5千人の多くの命が失われました。
この悲惨な経験を忘れずに、再び同じような災害に対処できるようにとの願いが込められて、この日が選ばれたそうです。
特に現代社会では、風水害や地震や台風などでの自然災害が近年多くて、100年に一度の大雨などが頻発しています。
今までの経験や歴史から学びながら、どう備えるべきかを考えたいと思います。
災害が起こったとき、人々が一番感じるのは「後悔」です。
あのとき、もっと準備をしていれば・・・。と、私たちは悔やむことが多いのも事実です。
しかし、事前に備えることができていれば、その「後悔」を最小限にすることができるのです。それがBCP対策だと思います。
例えば、ある地域で起こった地震の話をイメージしてください。
とある家族は、防災訓練で学んだことをしっかりと実践していました。
非常用持ち出し袋を用意して、避難経路を確認してから、家族全員が緊急時の連絡方法を共有していました。
そして、実際に地震が起こったとき、その家族は冷静に対応し、全員が無事に避難することができました。
その家族が強調していたのは「日頃の備えが私たちを守った」ということです。
災害はいつ起こるかわかりませんが、備えることは私たち全員ができることです。
そして、その備えが私たちの命を、そして大切な人々の命を守るのです。
経験による”経験値”を獲得して迫りくる災害への対応を学んでいくイメージですね。
「備えあれば憂いなし」心に深く響くことを切に願っています。
この与えられた危機の中で、出来る限り創意工夫しながら、お客様のお困りごとに寄り添いながらお助けとなれるような企業でありたいと考えます。
その為には、経営の目的・意義をしっかりしてとして負けない組織作りが必要不可欠であります。
そして、災害大国・地震列島の日本国で乗り越える意思を強く持つということが重要だと思います。
改めて、BusinessContinuityPlan、事業継続計画では、企業が災害や事故、その他の緊急事態に直面した際に、業務を中断せず、または迅速に再開できるようにするための計画です。
BCP対策では、企業が予期せぬ事態に対して柔軟かつ迅速に対応するための重要なツールです。
特に、風水害や地震や災害などのリスクが高まる現代において、その重要性が増しています。
そして、首都直下地震でも、東京都で帰宅困難者が453万人を想定されていますが、人間には一日3Lのお水が必要とされています。
これから、日本BCP㈱では、専属・石油保管、配送サービスから進化をして、専属ローディングストック備蓄食、備蓄品の新サービスとして出したいと考えています。
乞うご期待くださいませ!!
年初からの能登半島災害応援も未だに続いていますが、災害地にも進んで現場に行ってくれているクルーには頭が下がります。
この場で感謝申し上げます。
《日本BCP経営理念》・・・総合防災・減災企業として、命をつなぐサービスを増進する。
100年に一度の未曾有の時代だからこそ、この「備えあれば憂いなし」で、「命をつなぐサービス」でたくさんのありがとうを溢れる企業に目指していくピンチ!はチャンス!!であると考えます。
防災の日を起点に、もう一度何を用意すべきか、どのように行動すべきかを再確認し、いつか訪れるかもしれないその日のために、今から備えておきましょう。