倹約を旨とする

今月も稲盛塾長の「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に輪読して学びたいと思います。
そして、シューワグループ全社員の物心幸福の為にド真剣に向き合いながら実践していきましょう!!
とても、シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂の言葉”は胸に熱く刺さりました。

【今月のキーワード】は 『倹約』・・・・。皆さんと共にド真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ P.535参照》

—————–「倹約を旨とする」  私たちは余裕ができると、つい「これくらいはいいだろうか」とか「何もここまでケチケチしなくても」というように、経費に対する感覚が甘くなりがちです。
そうなると、各部署で無駄な経費がふくらみ、会社全体では大きく利益を損なうことになります。
そしてひとたびこのような甘い感覚が身についてしまうと、状況が厳しくなったときに、あらためて経費を締めなおそうとしても、なかなか元に戻すことはできません。
ですから、私たちはどのような状態であれ、常に倹約を心がけなければなりません。出ていく経費を最小限に抑えることは、私たちにできる最も身近な経営参加であるといえます。
中略「人の考えは変わります。ある時期には素晴らしい考え方を持って経営をし、その事業もうまくいき、人生も順調にいった。
けれど成功して環境が変わるにつれて、その人の考えも変わり、次第に堕落していく。そしてせっかく成功させた事業を失敗させ、会社を潰してしまう。経営者が持つ考え方は変化します。
それによって経営状態も変わっていくのです。」————-

稲盛塾長は「現在は過去の結果、将来は今後の努力」と仰っています。
大成功者でありながら、貧乏性なのか贅沢はできないとの事。
昼食をとる時、吉野家の牛丼が大好物でよく運転手さんと行くそうです。
価値観の問題もあると思いますが、”時間とお金”の大切さについてとても共感が出来ました。
そして、親近感がわきました。
その中で、もっとも感銘を受けた言葉が、「出ていく経費を最小限に抑えることは、私たちにできる最も身近な経営参加である」というくだりです。
経営12か条にもあります”売上を最大限に経費を最小限に”にも通じます。
高収益企業を作るには、社員ひとり一人が経営者感覚でコスト削減を考えてほしい。
シューワグループ全体売上で100億円で、各事業部や支店で経費計算をして貰っています。
皆さんのほんの少しの経費の使い方で劇的に変わります。
たった1パーセントの費用削減で1億円が変わるのです。
出ていく経費を最小限に抑えることは、社員の皆さんにも出来る最も身近な経営参加であると思います。

パナソニック創業者・松下幸之助氏の「好景気よし、不景気さらによし」のお言葉も同時に頭に浮かびました。
———好況の時と違って、不景気の時は経営にしろ、製品にしろ、需要者、また社会から厳しく吟味される。
本当に良いものだけが買われるようになる。だから、それにふさわしい立派な経営をやっている企業にとっては、不景気はむしろ発展のチャンスだとも言える。「好景気よし、不景気さらによし」である。
「好景気のときは、駆け足をしているようなものだ。一方、不景気はゆるゆる歩いているようなものだ。
駆け足のときは他に目が移らないから、欠陥があっても目につかないが、ゆるゆる歩いているときは前後左右に目が移るから欠陥に目がつき、修復訂正ができる」という。
つまり、景気が悪く商品が売れないときは、それまで手が回らなかったアフターサービスを徹底する、社員教育に力を注ぐなど、不景気なりに利点がある。
世の中が不景気で停滞しているときに、こうした努力をすれば、「不景気こそ千載一遇のチャンス」にもなるというわけだ。———

経営者の正直な感想としては、好況はよいが、不景気は困ると思いがちですが少し違うとの事。
稲盛塾長とも通じる部分ですが、常に今の自分におごらずに冷静に自分自身を見つめ直すことが成功する最短な方法だと感じました。
人間自体の感覚というのは、状況に応じて変化するものです。
創業当時は、倹約家です。しかしながら、少し成功をするとすぐに鼻が伸びて浪費家になってしまう。
成功された社長もたくさん見ていますが、怖いもので金銭感覚が麻痺するのです。
今はすごく贅沢だと感じているものも、金銭的に余裕が出来てしまうと普通に思えてきます。
そうやって慣らされてくると、いつのまにか贅沢さの感覚が麻痺してきます。
だからこそ、私たち凡人は普段から贅沢とは何かという認識をしっかりもっておく必要だと思います。

そして、最後に「倹約を旨とする」の後半に克己心「こっきしん」という言葉があり始めて勉強になりました。
「克己心」とは、読んで字のごとく「己に打ち克つ」、つまり「強い意志をもって物事にあたること」です。
そのため「克己心」とは、自分自身の心に打ち勝つという意味と捉えることが出来ます。
克己心が強いと欲望や感情に流されないで、冷静な判断ができます。
そして、克己心がある人というのは、自分の感情を自分でコントロールできる人の事だそうです。
是非!皆さんも自分自身に厳しいストイックな人間を目指しましょう!

この様に成功者の方々のお言葉はとても深く難しいですが、常に自分自身の背丈の物差しをストイックに持ち続けていかなければなりません。
そして、好景気、不景気に関わらず常に初心を忘れずに日々実直に改善を務める「倹約」の重要性を学びました。
是非、皆さん「倹約」を常に心がけるようにしてください。

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