
信頼残高

今週、自民党・安倍首相総裁の3選が決定しました。
この3選決定で安倍首相の在任期間は2400日以上になり、歴代最長政権になる可能性も出ておりました。
この総裁戦を見ていて感じた事は、安倍首相と石破元幹事長との争い中でも、世の中はやはり人脈と信頼と感じました。
そして、昨今のアマチュアスポーツのパワハラや不正問題などのニュースを拝見して、信頼と信用が第一であると会社の代表として身が引き締まる思いです。
色々な問題があり、ひとまとめには出来ませんが、監督、コーチと選手との間で信頼関係を築く事が出来なかった事が一番aの問題であるように見えました。
ビジネス講習でよく使われる「7つの習慣」の著書であるコヴィー博士は、信頼のレベルを表すのに「信頼残高」という言葉を使っています。
「信頼残高」とは、銀行口座にお金の預け入れをすれば残高はプラスになり、引き出しをすれば残高はマイナスになる事と同じです。
人間関係も銀行口座と同じで、相手との信頼関係において預け入れも引き出しもあるとの事。
この人間関係における信頼の度合いを「信頼残高」と呼びます。
信頼の引き出しは簡単です。
しかし、預け入れは日々コツコツと積み重ねていくしかありません。
【プラス・預け入れ】
《例》 約束を守る
親切で礼儀正しい
期待に応える
謝る、謙虚な態度
他人の悪口を言わない
【マイナス・引き出し】
《例》 約束を破る
不親切であり無礼な態度
期待を裏切る
謝らない、傲慢な態度
表や裏がある(二面性)
今回のアマチュアスポーツ会の様々な問題は、監督と選手の間には、「信頼残高」が形成されていなかったと考えるべきでしょう!!
監督のいう「愛情」は、選手には「恐怖」となった。
監督の小さなことの一つ一つの積み重ねが、選手の監督に対する信頼残高をマイナスにして、コヴィー博士は次のようにも言っています。
「行動で作った問題は、言葉では解決できない」
まさにその通りだと思います。
人間関係って難しいって思うこと多いですが、コヴィー博士の言う「信頼残高」をベースに考えると、分かりやすくなるかもしれません。
オリンピックに出るくらいの高いステージで戦う選手にこういう事件が起こったことは不幸な事ですが、一人一人が高い人格を築かなければ成功はあり得ないと痛感しました。
常日頃からの努力の積み重ねで、信頼残高が高い状態だと些細な問題やすれ違いも大きな問題には発展しません。
このように、プラスの信頼残高は両者間の人間関係に非常に素晴らしい効果を発揮してくれるのです。
逆に、信頼残高が不足していたり、マイナスになった場合は、非常に厄介なことになってきます。
信頼残高は、一人ひとりが、自らの思いやりや利他の精神の努力で積み上げていくべきものです。
決して宝くじやギャンブルの如く、一朝一夕に手にすることはできません。
出会いに感謝し、お役立ちの精神によって縁をつないでいこうとする努力が、信頼残高を増やすための唯一の方法です。
皆さん自身の信頼残高は、プラスですか?マイナスですか?
ちょっとしたキッカケで、信頼を失うことがあります。
長い年月をかけて信頼を築いたとしても、失う時は一瞬なので注意しなくてはいけません。
特に、ビジネスの世界だと大きな損失に繋がりますから、日頃の言動には気を付けましょう。
ビジネスの世界では、結果が全てとなります。
どれだけ誠実で真面目な人であっても、結果を出すことが出来なければ、信頼されることはありません。
日々、コツコツと結果を出し続けるからこそ、次もやってくれるという期待が生まれます。
これこそが、信頼なワケです。
もう一度、言わせてください!!
特にシューワ幹部の皆さん、常日頃から自らの思いやりや利他の精神の努力を持って、「信頼残高」をプラスにして行きましょう!