
人生勝ち続けることはない

皆さんも連日ワイドショーで取り上げられている問題で、元SMAP中居正広氏から端を発した元女性アナウンサートラブルから、
タレント活動引退に留まらず、フジテレビの報道機関としての権威そのものに関わる大問題へと発展しつつあります。
先週の驚きは、フジテレビの約10時間半もの異例の記者会見がありました。
スポンサー企業のCM約75社以上が見送りとなり、次から次へと広がっていて収束の目処が経っていない状況です。
このような事案は、一昔前の芸能界では、昭和から平成の時代で見ていけば、芸の肥やし的な酷いことが行なわれていたと推測されます。
しかしながら、今の時代は大きく変わり、下記の2点が大きな要因だと感じています。
1)コンプライアンス重視・・・法令遵守(コンプライアンス)と倫理の中で公明明大な企業文化。
2)インターネットの普及・・・誰でもあらゆる情報を拾いながら、情報の発信が出来る時代。
会社経営とは・・・【環境適応業】だと、尊敬する旧盛和塾・先輩社長から教えて貰ったことがありました。
上記の2点のように、明らかに時代が変わった中でもいかに【環境適応業】して変化対応をして行けるのかがポイントだと必要性を感じています。
以前から、学びとして渋沢栄一氏の教えである【論語と算盤】の教えを社内でも学んでいます。
【論語・・・理念や考え方】【算盤・・・事業や経済】の車で言えば、両輪の”考え方”であります。
やはり、昨今の欧米的な流れでは、【算盤・・・事業や経済】について、素晴らしくお金儲けが上手な会社がたくさんあります。
しかしながら、ここ最近でも大きな問題になった企業が散見されます。
例えば、ビックモーター、ダウンタウン・松本人志氏、ジャニーズ問題など。。
どの企業や個人も【算盤・・・事業や経済】では、お金儲けはとても上手ですが、この”考え方”の誤まりが、歪んた共通点であり酷似している点です。
このように考えると、塾長の熱意×能力×考え方の”考え方”、やはり最重要のポイント【論語・・・理念や考え方】だと今回に問題も含めて重要だと感じました。
少し前置きが長くなりましたが、今週は、この問題から「心の教育」の”考え方”の重要性 を考えていきたいと思います。
まず、今回の大きな問題として、取り上げたいのが、「人生で勝ち続けることはない」という事であり、
先週の社長ブログでも、稲盛塾長の「もうダメだと思った時が仕事の始まり」では無いですが、
人間は失敗する動物と考えるべきであり、失敗した時こそが!その根幹の問題への進化が問われるのでは無いでしょうか?
企業でも同様であって、失敗や経験を恐れずにトライ&エラーから学び続ける姿勢が大切です。
どんな時も謙虚さを忘れず、誠実に向き合うことが、長く信頼される組織をつくる”鍵”となると思います。
中居氏に至っては30数年以上に渡っての芸能界の第一線で活躍されてきました。
多くのファンや関係者からたくさんの信用を築いてきた人物であり、幼い頃から成功を重ねてきました。
しかしながら、今まで大きな失敗を経験する機会が少なかったのかも知れません。
ダウンタウンの松本氏や中居氏も同様ですが、周りからチヤホヤされながら大きな失敗をしてこなかった結果が、この様な大問題になっても釈明会見すら開けずに殻に閉じこもっています。
中居氏に限っては、長き渡り芸能界のトップを走り続けてきたにも関わらず、突然の”引退発表”とは寂しい限りです。
そして、年初からの声明文が大きく波紋を呼び起こしました。
女性アナとの巨額の費用を支払ったので、≪「芸能活動についても支障なく続けられることになりました」≫とのコメントを発表しましたが、
これが引き金となり、今回の騒動の根幹の問題を大きくした要因だと感じています。
やはり!今まで昭和の時代と違ってお金を支払ったからといって済むと言う問題では無いです。
特に、この発言をきっかけにフジテレビを巻き込んでの大騒動に発展しましたが、この言動のそのものである怖さを深く感じました。
そして、人間はそのものは、様々な苦難や試練を通じて、本来は成長を遂げるものだと感じています。
人生や仕事における試練や苦難は、竹の節のようなものです。
竹のそのものは、節があるからこそ強くて、まっすぐ上に成長します。
我々、人間も同様に困難を乗り越えるたびに強さと深みを増して、そして人からの感謝によって大きな成長を遂げるものです。
むしろ、人生は、緩やかな楽な道ばかりでは真の力には育ちません。
自ら苦しみを受け入れて、厳しい節とすることで、しなやかで”折れない心が生まれるのでは無いのでしょうか?
ここで大切なのは、試練を嘆くのではなくて、この厳しい現実を真摯に受け止めて自分自身の成長を磨く機会だと捉えることだと思います。
人生の幾たびの節を迎える度に、シューワG経営の意義である”物心両面の幸福の実現”の志が高い仲間と共にもっと強くなれるイメージです。
今後も、稲盛塾長が目指された”利他の経営”を重視してやっていきたい所存です。
戦国武将・武田信玄公は『人は城、人は石垣、人は堀』という言葉を残しました。
この言葉が示すのは、何よりも人のつながりや協力が組織を強くするということであり、人の重要性を説いておられます。
そして、経営の神様・松下幸之助は 企業は人なりとも仰っています。
我々も日々の業務の中で、互いを信頼し、支え合うことで、大きな力を発揮できるはずです。
そして、2月度よりシューワ本社でも人財教育に力を入れようと考えております。
その重責を今月より板倉課長として人財開発部を人事部とは横並びで社長直轄部隊でやってもらおうと考えております。
様々な”人財に特化”した部門にしていきたいと思いますので、是非とも頑張っていただきたいと思います。
再度、人生「勝ち続けられない」からこそ、心の教育(フィロソフィ=哲学)で竹の節のように強くなれる。
成功し続けることはできなくても、試練を乗り越えることで、人も企業も本当の意味で強くなり<人財>となります。
やはり、「負けたとき」にこそ、真の価値が試される。
ピンチはチャンスで、この厳しい時代だからこそ、皆さんの知恵を絞りながら、アグレッシブに失敗や試練を味わいながらもアド・ベンチャー企業として共に切磋琢磨して成長していきましょう!