事業の隆盛と人徳の和合

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員≪物心両面の幸福実現≫の為にど真剣に学び、共に実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂のお言葉”には、熱く胸に刺さりました。
【フィロソフィキーワード】は、『努力×能力×人間性=品格のある会社』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
今週は、私が先々週末に参加した旧・盛和塾「大和」委員会での学びを共有させて貰いたいと思います。
そこで、大阪・高槻市の二代目社長の経営体験発表がありました。
以前から存じ上げている方で、盛和塾でも12年の先輩塾生で、建設業・不動産・保険業を多角に営む企業の若き経営者です。
ご発表の中で、今まで「農地の転用」は複雑で農業委員会などもあり、難しいのでほとんど事業化をされていない。
その新規ビジネスとして不動産の中でもニッチであり、FCの全国展開を目指していくという内容でした。
とても興味深い内容でしたし、とてもエネルギッシュな方で熱くビジョンを語られていました。
先輩塾生の方は、「農地は、今のままではほとんど価値が無い。ならば事業に転用できるはずだ」価値の低かった未活用だった農地が「ドル箱」になる。
これからの不動産事業の柱になる。HPにはそう書かれていました。
確かに、視点としては面白いかも知れません。
しかしながら、私はその言葉を聞いて、ふと胸の奥に違和感が残りました。
そもそも論ですが、誰が長年その農地で生活をしてきて、果たして誰のものなのか?
それをFC(フランチャイズ)化し、仕組みにして全国展開してしまうことに違和感を感じました。
果たして、この事業は「利他」なのか?
それとも、時代のニーズに合致した「利己」ではないのか?
こうした疑問に、こ発表後、諸先輩方からがとても厳しい質問攻めがありました。
事業背景から「PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)はどうなっている?」「経営の不安要素はどこにある?」矢継ぎ早の質問攻めです。
答えとしては、今までは、正直儲かっては居なかったが、今後の自信はあるとの事でした。
「そもそも、その事業の“目的”と“意義”は何ですか?」
答えとしては、そこまで深くは考えてはいなかったとの事。
企業とは何のために存在するのか?事業とは、誰のために行うのか?そして、「農地」とは、誰のものなのか?
答えは明確です。
「農地」は、人間だけのものではありません。
神社仏閣を扱われている庭師の先輩からの質疑応答では、このままだと、このビジネスは「地球泥棒だと」も厳しく仰って居られました。
私たちが一方的に「活用」して良いものではなく、自然と共に生かされている命の営みの場であるということなのです。
塾長は、「利他的な宇宙文明の中で、自社だけの論理に走り、自然との調和を無視した経営は、いずれ破壊されて淘汰する」のだと。
その農地には、“地球の神さま”が宿っている。
その自然摂理の中で自然と人間との深い歴史の営みがある。
それを、「儲かるから」「ビジネスになるから」という発想だけで、土地を売りまくって使ってしまっていいのか?
ましてや、第3国へ土地を売るようなことがあって良いものなのか?
それはまさに、塾長の「利他的な宇宙文明の中で。。。に繋がり、まさに!今回の事業へ当てハマることだと感じました。
「利他心」とは、ただ優しい言葉をかけることでは無くて「ありがとう」と言われることを目的にするのでも無い。
本当意味の利他心とは、自分の命を削ってでも、誰かのために尽くす覚悟であり、まさに“使命”=命を使うことだと、深く胸に刻まれました。
使命とは、命を使うことだと、今回の経営体験発表の対話を聴きながら深さを学びました。
努力×能力×人間性 =品格のある会社へ
アメリカ・メジャーの大谷翔平選手の”活躍と成長”を拝見しても同様に感じますが、「誰にも負けない努力をする」成功の裏には、
努力と能力、そして何より「人間性」が必ずある。
成功者には、芯のブレないその軸を共通の強さがある。
これは経営にもまったく同じことが言えると思います。
熱意×能力×考え方から、より進化をして→努力×能力×人間性=企業の品位から“品格”へ進化させなければならない。
今まで、盛和塾で教わった『事業の隆盛と人徳の和合』“経営の王道”であり、私たちが目指すべき経営道です。
いくらPLが良くても、BSが立派でも、”人徳”がなければ企業は長続きしない。
逆に、たとえ一時的に業績が落ちたとしても、人徳のある会社や経営者には必ずや、周りのお客様からや支援者が現れるハズです。
そうやって、人は失敗から学び、人が助け、人が成長するステージづくりがある。
そして、企業はその失敗から木のように年輪を持ちながらサービスの向上に必死に改革を進めるイメージですね。
その魂はいずれ浄化しながら未来へと繋がっていく進化発展するのだと学びました。
経営とは、地球と共に生きること。私たちの事業もまた、資源や自然、そして社会に支えられて成り立っています。
それを忘れた時に事業の”目的や意義”は失われて存在価値が無くなります。
やはり、今回の学びとしては事業の”目的や意義”をしっかり考えを持った中での「地球泥棒」になっていないのか?
超越突破でも学びましたが、”住む世界を変える”為の利他的精神文明の創生にシューワグループにとって、
事業構造・志・ワクワクすることなどのベクトルを合わせる必要があります。
私たちは「命を使って」日々貴重な時間を使って働いています。
単に生活のために働くのではなく、誰かのために尽くす「使命」=命を使っての使命です。
皆さん、目の前の仕事に、利他心をもっての愛のある仕事として、念を込めて欲しいと思います。
そして、今回のご発表の問題は、ただの農地・土地の問題ではありません。
もう一度、我々も原点回帰ではありませんが、使用をさせて貰っている時についても”感謝の念”を持って行く必要があります。
冷静に考えると、何千年も前からのこの地に住んできた我々のご先祖さまが、厳しい時代の中に生き抜いて、守り抜いた土地であり、
自然と共に生きてきた営みそのものです。
そこには“神さま”がすべて宿っている。
自然と人との深い歴史がある事を忘れてはならないと改めて学びました。
そして、皆さん一人ひとりの”想いと努力”の結晶が、シューワグループの”魂”となっていくのです。
塾長の「利他の心」とは、常に己の命を燃やし、使命に生きること。
この心を胸に、私たちもまた、地に足の着いた、魂のある企業を創っていきましょう。

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