
『一流選手』と『超一流選手』の違い

先日、ある記事を目にしました。現在、日本代表の小久保監督が現役時代を振り返って、『一流選手と超一流選手』の違いについて答えられていました。
小久保監督曰く『一流選手はあくなき探究心と挑戦でなれる。しかしそれだけでは超一流選手にはなれない。イチロー選手のような超一流選手になるには、緊張感の持続が必要だ。』と。現状に満足せず、更なる高みを目指し、経営者として時代の流れの2歩先を読んでいかないとダメだと感じました。
その様に考えると1ヶ月前ぐらいから日本経済新聞に連載されている、吉野家ホールディングス ミスター牛丼こと安部会長の記事もよく似ているのでご紹介したいと思います。
『一流選手』と『超一流選手』の違い
『吉野家ホールディングス』安部会長自伝『私の履歴書』です。
まだ、連載の途中ですが、吉野家関連の情報は雑誌やテレビや知り合いの社長からも安部会長についてのお話しは聞いていました。それでも面白いですね。始まりは、築地で創業した100年以上前の話から「吉野家」は創業者のワンマン松田前社長です。イケイケドンドンの姿勢が、日本の高度成長の波に乗り急成長を遂げた中から始まりました。
日本全国に店舗網を拡大すげるだけに留まらず、アジアにも「吉野家」として進出していきます。ところが、急拡大の影響で仕入や流通が、急成長に追い付かない状態になります。そこをのピンチを打開するための施策が崩壊へ向けた『パンドラの箱』を開ける結果に成ったワケです。
- 牛肉を安定供給させるため、フリーズドライ肉にする
- 長期保存するため、漬物を冷凍→解凍する
- 流通を容易にするため、液体ダレを粉末にする
その結果、オペレーションを重視して味を犠牲にしたワケです。更には、牛肉値上げ(アメリカビーフ)に合わせて300円を350円に値上げ。現在の安部会長曰く『味を落として、値段を上げたのだから客離れは当然』との事。
「吉野家」は破産必至の状況にあり、松田社長(当時)起死回生の策に打ってでます。今まで、外食産業としては前例のない「会社更生法」の申請です。これが認められ、「吉野家」は奇跡的に復活を遂げます。その時代の立役者が、アルバイト上がりの安部部長(当時)だそうです。
「会社更生法」に伴い、保全管理人として現れたのがの増岡先生です。その増岡先生から、再建セールを持ちかけられた際、「多くのお客様をこなす人員が確保できない。これだから素人は困るよ。」そうこぼす安部部長(当時)に増岡先生はこう言ったそうです。
『どうすれば可能になるのか?』
安部部長(当時)は、この言葉にハッとしたそうです。『やろうともせず、できない理由を論じた自分を恥じた。』との事。その結果、再建セールは大成功。これが伝説の「吉野家」復興の原点に成ります。
シューワグループも「吉野家」さんにエアコンクリーニングをたくさん頂戴して、大変お世話になっていますが、この様な苦労があったとは知りませんでした。
そして、元々の「吉野家」さん独自の牛丼一本足打法と当社(灯油巡回販売)とよく似ており、大変勉強になります。
最後に
超一流選手として、いかに時代の流れに応じて『緊張感の持続』が大切かを知りながら「変化対応力」を持ち、成長を続けるかが重要だと感じました!
そして、やはり、「出来ない理由を排除し、どうすれば出来るかの最大限の可能性を追求する」リーダー必須の条件と深く感銘を受けました。小久保監督と安部会長のように『超一流』になれるようにあくなき探究心と挑戦しましょう!