
一人ひとりが主役のアメーバ経営

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員の≪物心両面の幸福実現≫のためにど真剣に学び実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の「魂のお言葉」には、熱く胸に刺さりました。
【今月のキーワード】は『時間当たり採算』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典:マンガでわかる稲盛和夫のアメーバ経営(参照)》
—–『全従業員が経営者としての意識を持つようになれば、従業員一人ひとりがそれぞれの持ち場立場で、
自分のアメーバに、そして会社全体の業績に少しでも貢献していこうと懸命に努力するようになります。
従業員全員の能力を最大限に発揮できる経営環境が実現することになり、その結果従業員一人ひとりが、また、会社全体が成長発展していくことができるのです。
全員参加経営によって従業員の経営者意識を高めていくこと、これが「アメーバ経営」の目的なのです。
「アメーバ経営」3つの目的
・「全員参加経営の実現」
・「経営者意識を持つ人材の育成」
・「マーケットに直結した部門別採算制度の確立」
「フィロソフィ」と「アメーバ経営」は車の両輪に例えられます。
「一人ひとりの社員が主役」となっていくために、それぞれの社員の判断の指針となるのがフィロソフィです。
「お山の大将」のように勝手気ままに振る舞うのではなく、 みんなから信頼され、尊敬されなければなりません。
そのためにも、まずアメーバリーダー自身がフィロソフィを身につけることが大切です。
一人ひとりの社員が主役になる。
こうして、「フィロソフィ」という「考え方」と「アメーバ経営」という「仕組み」かっちりとかみ合ったとき、最大の成果が生み出されます。
それは企業の成長ということだけでなく、そこで働く社員たちの人間的な成長にもつながります。
働き方を一生懸命考えることで、ひいては生き方を考える。
そんなことが少しだけできるようになった気がします。達成すべき目標を具体的に定め、
それを全員で共有し、一人ひとりが働きがい、やりがい、生きがいを見出すことで、会社も社員も幸せになる。
それが「一人ひとりの社員が主役になる」ということで、アメーバ経営がつくりだす会社の姿なのです。—–
今回の学びで改めて、近代経済の父、渋沢栄一氏の”論語と算盤”の教え同様のフィロソフィと「アメーバ経営」は車の両輪が重要だと感じました。
なぜ、京セラの「アメーバ経営」が凄いのか?
京セラは上場間もないころの驚愕の数字が残っています。
京セラは1960年に設立されて、1981年度の決算ではなんと!
・ 売上高:1,067億円
・ 経常利益:427億円
・ 経常利益率:40%
つまり、「売上1,000億円に対して利益400億円」というのは、軍事産業をされていたような驚異的な高収益企業としての素晴らしい業績です。
なぜ!これほどの現在では2兆円企業の京セラを築いた高収益が可能となったのか?
やはり、大手がやらないやれない技術的な開発と哲学が織りなした結晶だそうです。
1)セラミック技術という他社がまねできないニッチ技術。
2)在庫を持たず、受注生産中心の採算意識を高める独自の「アメーバ経営」。
3)稲盛塾長の「フィロソフィ」哲学。
有名な話で、何度もこのブログで紹介していますが、松下電器の元社長・松下幸之助さんのダム式経営に感銘を受けられた話です。
松下幸之助さんの「ダム式経営」は、経営において余裕を持つことの大切さを説いた”考え方”です。
水を蓄えるダムのように、人材・資金・情報などを平時から少しずつ蓄え、
いざというときに慌てず対応できる体制を築くことが、企業の安定と発展に繋がるというものです。
稲盛塾長は、この”考え方”に深く共鳴して、「経営は難しいが、地道な努力と小さな積み重ねが力になる」と語っています。
経営には明確な答えがなく、失敗もある中で、自らの“考え方”を磨き、ぶれない軸を持つことが重要だと気づいたそうです。
仕事の中でも、日々の小さな判断や行動の積み重ねが、やがて大きな成果を生むことを教えてくださっています。
この逸話にあるように、まさに!偉人が成された技では無くて、原理原則の考え方こそが重要だと感じました。
旧盛和塾の大和で塾長DVDより「アメーバ経営」の原点の「タクシーメーターの時間給」仕事の費用対効果お聞きしたことがありました。
—–「仮にあなたの時間給が1時間1000円、15分で250円だったとしよう。タクシーメーターのように、何もしていなくても、時間は容赦なく流れていく。
営業利益が、10%だとしたら、この15分で2500円を叩き出さなければならない。だから、コピー機の前でグズグズしているのを見ているとイライラする。
だから、アメーバー集団に分けての生産性を見ていかなければならない。—–
これだけの高収益企業を作り上げられた塾長が仰ってのこの緻密な考えが「アメーバ経営」の原点にあるのだと、私は強烈な現実を突きつけられたような感覚を覚えました。
この1分1秒が、いくらの価値を持っているか?そう思って働けるかどうか」「アメーバ経営」こそが、「時間あたりの自己採算性」自分の1時間が、どれだけの効果をもたらしているか?
私たちの時間には、常にコストが発生していることを忘れてはならない。
皆さんのコストに対して、どれだけの“成果”を生み出しているのかを今一度、考えてもらいたい。
これがまさに費用対効果=投資対効果の視点です。
今、旧盛和塾先輩の日比野先生に新たに古き良き日本の村社会からの助け合い精神を持った”考え方”を日本・ドイツ式の就業規則を作成しています。
今の時代、働き方改革が進む中で、どのような改革を進めるのか?どのような施策をするのか?
例えば、人員が足らないとします。
例えば、10人の組織で500万円の費用が掛かったとするならば、ひとり50万の費用負担が掛かります。
その費用が、全額と言わないまでもボーナスに反映されてはどうでしょうか?
今の人員を増やす前に、今いるメンバーで工夫しながら、お互いでフォローしながら最新の技術で工夫をしながら最小の人員で回す改善策を考える。
その工夫の積み重ねこそが、まさにアメーバ経営の力だと思います。
一人ひとりが「自分だったらどうするか?」と考え、仲間と一緒に創意工夫をする。それが本当の意味での“経営参加”なんです。
これからは「自分が経営者だったらどう動くか?」を全員が考える時代であり、ワクワクする会社を、私たちは本気で目指しています。
やはり、京セラのように稼がなあかん!
これが重要だと再度深く感じました。
会社を小さく分けて、自分たちで稼ぐイメージがこれからの連邦多角化経営であり、エリアカンパニー制です。
私たちシューワGは、新ビジョン「人生と仕事をとことん楽しむ」。 そして最重要「全従業員の物心両面の幸福の実現」の会社を目指しています。
その為には、費用対効果を見直しながら、「アメーバ経営」という仕組みと、「フィロソフィ」という”考え方”を両輪をようやく理解出来るようになりました。
仕事を通して、人として成長する。仲間と一緒に目標を追いかけ、達成する喜びを分かち合う。数字で成果を出しながら、心も豊かになる。
それこそが、シューワGが掲げる「物心両面の幸福の実現」です。
さあ、「人生と仕事をとことん楽しむ」ワクワクする未来は、私たち自身の手でつくれる!それがアメーバ経営の本当の力です。