
ベクトルを合わせる

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為にど真剣に学び実践したいと思います。
今回もシンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂のお言葉”には、熱く胸に刺さりました。
【今月のキーワード】は 『ベクトルを合わせる』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ P.412参照》
今回のフィロソフィ「ベクトルを合わせる」を選定した理由は、前回のブログでも記載しましたが、全支店巡業をした結果での感想です。
毎年感じることですが、同じ商売をやっているのに、支店によって優劣があるのは何故なのかをずっと考えていました。
① 活気や勢いがある店とそうでない支店 ② 整理整頓の徹底 ③ クルーの目つきと雰囲気
以上について、全支店朝・夕礼 超!環境整備を大澤課長とランキング形式にまとめました。
なんと!一位 広島支店、二位 小牧支店 3位 名古屋支店 おめでとうございます!!
私からの寸志がありますので楽しみにしておいてください。
そこで感じた事が、稲盛塾長が仰る「ベクトルを合わせる」ことの重要性です。
改めて、「ベクトルを合わせる」を学び直したいと思います。
—— 人間にはそれぞれさまざまな考え方があります。もし社員一人一人がバラバラな考え方に従って行動したらどうなるでしょうか。
それぞれの人の力の方向(ベクトル)がそろわなければ力は分散してしまい、会社全体としての力とはなりません。
このことは、野球やサッカーなどの団体競技を見ればよくわかります。
全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」という目標にしか向いていないチームとでは、力の差は歴然としています。
全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出します。1+1が5にも10にもなるのです。(中略)
ベクトルが合うまでとことん従業員と話し込む。これは先ほどの「全員参加で経営する」ということとまったく同じです。
(中略)京セラが中小企業だった当時の状況を考えると、他に行くところはたくさんあり、何も無理して京セラにいる必要はありませんでした。
だから私は、いくら頭が良くて優秀な人でも、 ベクトルの合わない人には辞めてもらうことにしたのです。
少ない集団の中に、たとえ一人でもベクトルの合わない人がいると、「ああ、無理にベクトルを合わせなくてもいいのだな。それでも、会社にいられるのだ」
となってしまいますから、私は従業員のベクトルを合わせることに、非常に注意を払ってきました。——
ベクトルを調べてみますと、「大きさと向きを持つ量」を意味する言葉です。
物事や考え方の向いている方向などを指し示す時に使われ、抽象的な意味も持っているとの事。
特にチームで仕事をするときや結束力を高めてゆく必要があるときに使われることが多いように思います。
そもそも”ベクトルを合わせる”とか”ベクトルをそろえる”といった言葉を聞いたことはありましたが、それほど深く考えたことはありませんでした。
稲盛塾長は”人の力の方向”とも仰っておられますが、”人の力の方向”を「ベクトルを合わせる」とフィロソフィ2点で私なりに考えてみますと・・・。
1)【全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」という目標にしか向いていないチームとでは、力の差は歴然としています。】
45年の長きに渡り読売巨人軍のファンでしたが、昨年8月に日ハムでの暴力事件で無期限停止処分中あった中田翔選手を獲得。
何の処罰も受けない中で、球界盟主の力技での電撃移籍と成りました。
個人としての力量は素晴らしいものが有るとは思いますが、まず”考え方”が悪いのとケジメも付けずに巨人軍に入れたのがイチファンとして許せませんでした。
案の定、昨年は優勝争いをしながら、3位低迷、今期も4位となりました。彼の加入でチームを心ひとつには出来なかった事例と言っても過言では無いと感じました。(残念ながら、ファンとして心が離れてしましました)
2)【全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出します。1+1が5にも10にもなるのです。】
やはり、印象的なのはサッカーワールドカップ・カタール大会での日本代表・森保ジャパンですね。
ドイツ撃破はとても素晴らしかったと思いますが、やはり、その前にしっかりとした勝てる戦術があったように思います。
正直、いままでの統計で考えるとドイツには勝てるとは思ってもいませんでした。
ところで、2022年年初の森保監督の記事によると次の通りです。
—–2022年を漢字一字で「喜」と表した。
指揮官の心としては、「みんなで喜び合いたい。喜びを分かち合いたい」。
みんなとは日本国民であり、サッカーに関わる全ての人にである。
そして、1993年の「ドーハの悲劇」で共に涙した仲間たちへの思いは尽きることがない。
「ドーハで戦った戦友たちに、結果を持って喜んでもらいたい。ドーハで歓喜に変えられるよう、最大限の努力をし、そして29年の時を経て、ドーハの借りは、ドーハで返す—–。
さらに、ドイツ戦が始まる前に、森保監督が国歌斉唱時に涙を浮かべたコメントが印象的でした。
感情的というか、毎回君が代を歌って試合ができるということを喜びに、誇りに思っています。
「サポーターの日の丸を見ながら、たくさんの応援を受けていることを感じながら君が代を歌わせていただいて、いつものように目頭が熱くなりました」と心情を語っています。
もう1点は、ゴールを決めた堂安選手や浅野選手のコメントも印象的でした。
堂安選手「俺しかいないという強い気持ちでピッチに立った」
浅野選手「四年前からこの日に備えて来た」
また、両選手は、家族に対して、「ワールドカップまで連れて来てもらい感謝」や「これまでサッカーをやらせてもらいありがとう」と、奢らずに素直な感謝の気持ちを伝えていました。
メジャーリーグの大谷翔平選手とも共通しますが、第一級のアスリートは、このように、自分自身よりも周りの人々に対する心遣いが素晴らしいですね。
やはり、この素直な謙虚さと熱い挑戦する思いがとんでもない力を発揮していて、「ベクトルを合わせる」は森保ジャパンの強さと言っても過言では無い思います!!