
ガラス張りで経営をする

今月も稲盛塾長の「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に輪読して学びたい。
そして、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為に向き合いながら実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂の言葉”は胸に熱く刺さりました。
【今月のキーワード】は 『公明正大』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ P429参照》
———-ガラス張りで経営する
京セラでは、信頼関係をベースとして経営が行われています。
そこでは、経理面をはじめ、すべてのことがオープンになっており、何ら疑いを差し挟む余地のないシステムが構築されています。
その一つの例として、【時間当り採算制度】では全部門の経営成績が全社員に公開されています。
自分たちのアメーバーの利益がいくらで、その内容はどうなのかが誰にでも容易に理解できるようになっています。
一方、私たち一人ひとりも同じように心をひらき、オープンに仕事をすることを求められています。
このように社内がガラス張りであることによって、私たちは全力で仕事に取り組むことができるのです。
公明正大であることが、経営者の迫力を生む。
付加価値を生んだという指数、つまり「時間当り」という数字を社内で公開しています。
なぜなら、とかく従業員は「経営者はわれわれ従業員をこき使って何かいい目を見ているのではないか、また、利益を独り占めしているのではないか」というふうに思いがちですから、
そのような偏見を取り除きたかったのです。(中略)
私は、勇気のない経営者が一番つまらないと思います。
その勇気のもとは、「いかに公明正大な仕事をしているか」ということです。(中略)
経営者の犠牲的精神が社会的な正義を守っている。(中略)
銀行からお金を借りる場合でも「社長であるあなたの個人保証が必要です」と言われ、家屋 敷を担保に入れてでも保証しなければならない、ということになります。
一つ間違うと会社がつぶれるだけでなく、自分が担保に入れた家屋敷まで金融機関に取られてしまうということにもなりかねません。
そういうリスクを背負っていながら、公明正大な経営をしていると、決められた給与以外には収入がなく、役得などは一切ありません。
つまり、責任は山ほど重いのに、従業員からは「社長は自分たちの知らないところでいい思いをしているのでは」と勘繰られながら、日々の仕事を行っているわけです。
そう考えると、経営者が一番つらい思いをしているのではないかと思います。
しかも日本の税制は、税率も非常に高く、まるで懲罰的な、高額な税金を取られています。(中略)
いずれにせよ、給与一つとってみても、日本の経営者というのは非常に立派で、自分の欲のためだけではなく、その犠牲的な精神で社会的な正義も守っているのです。———-
今回のフィロソフィ「ガラス張りで経営をする」については、珍しく、稲盛塾長は、経営者の大変さを述べてくれております。
すべてを「ガラス張り」にするというのは、とても勇気がいることです。
「公明正大」で日々行動の判断にすれば、ごまかしがきかないので常に自分の行動に説明が必要になります。
しかし、説明しにくいことや説明が難しいことは往々にしてあります。
その場合に、それをどうやって表面化して、従業員の皆さんやステークホルダーの方々に納得してもらえるのか?
その際に最も重要なポイントがやはり「ガラス張り」だと思いまし、常に「公明正大」が経営者の迫力を生むことの重要性を学びました。
思い起こせば、平成17年にシューワグループ代表に就任後のことを思い出しました。
私が社長になる以前は、シューワGの各社決算月が、シューワ(株)本体12月末、ライフ4月末、シューワエリア販社4社が9月末とバラバラでした。
グループ筆頭だったシューワ(株)は12月末決算とでした。
当時は、灯油巡回がメインとなっておりましたので12月ですと2期にまたがるので複雑でした。
そして、初めての改革が各社の統合と合併を行い一番に苦しいお金の無い時期の9月末決算としました。
シューワGの決算期を合わせたことと、各社を合併したことにより、振り替え伝票もなくなり、決算の見える化をしたことによりって煩雑な作業が大幅に削減出来ました。
その結果として、各銀行さんからはとてもわかりやすくなったとお褒めの言葉とご評価をいただいた記憶があります。
そして、稲盛塾長が仰る通り、経営者として公私混同していると思われないように工夫もしました。
ある銀行さんからは、シューワの交際費は本当に綺麗でわかりやすいと評価されました
今回のフィロソフィで税金のお話でもありましたが、盛和塾に入塾させて貰うまでは、日本も税金が高いので正直に節税ばかりを考えておりました。
しかしながら、稲盛塾長は、「税金は、ポイントだと思いなさい。そして、世の為、人の為に使って貰いながら、残ったものが、本当の利益は残ったものだと考えなさい!!
日本の世の中には、働きたくても働けない方や生まれ持って障がいのある方などの為になり、そのお役に立てて貰う事が社会貢献につながる重要な財源となるのだから、小さい考えはダメだ!!」との教えに衝撃を覚えました。
「節税ばかりを考えているので、会社の体力を示す、自己資本比率や利益剰余金が伸びてこない!結果的に銀行さんからは、いつまで経っても信用が貰えないので、中小企業のままなのだと」教えて頂きました。
その様に考えると、京セラとKDDIは短期間の間にしっかりと税金を支払いながら、財務のダムを築きいて信用のダムも築いて行ったので急成長をされました。
大きな投資や事業展開にも金融機関がついてきて大きなビジネスへと繋がったと改めて学びました。
大阪維新の会・政治方針では無いですが、”身を切る改革”の中で、無駄な税金や議員を減らして財源を増やしながら、その資金をしっかりと教育の無償化や学校の無償給食など生きたお金を使うことで社会貢献となりました。
我々にもしっかりと出来る事の取捨選択の中で、社会貢献の利他精神をもって行かなけれは、他力の風は吹きません。
やはり、大阪で維新の会が圧倒的な支持率を得ているのも、「ガラス張り」で住民との信頼関係が成しているものだと感じてなりません。
シューワグループでも様々な業界に挑戦しておりますが、公の世の中に役に立つ企業として使命を果たしながら、この公明正大さが結果として企業を強めて”他力の風”のありがとう!の言葉から勇気が湧き立つと勉強になりました。
「ガラス張りの経営」の中で、単なる安売り屋では無く“ありがとうの価値“がつきながら、無功徳の社会貢献事業に広げていかなければいけません。