
ある農夫の1日

早いもので、3月度が始まり桜が咲く季節となりました。
年始のお正月から3月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうとよくいったものです。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
いよいよ、祖業で有ります灯油巡回販売も佳境となっております。
この限られた時間の中で、共に感謝の気持ちを噛みしめて一刻一刻を大切に頑張ってください。
そして、たくさんのありがとうを集めながら、しっかりと来期につなげて貰いたい思います。
先週に引き続き、物事の「本質」を究めることについて、仕事の大切な何か!を以前にも紹介した「ある農夫の1日」より考えてみたいと思います。
—–ある農夫が、朝早く起きて畑を耕そうとした。
ところがトラクターの燃料が切れていたので近くまで買いに行ってきた。
途中でブタに餌をやっていないことを思い出して納屋に餌を取りに行った。
すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。
これはいけないと思い、ジャガイモの芽をとっているうちに暖炉の薪が無くなっていることを思い出して薪小屋へ足を運んだ。
薪を持って母屋へ向かっていると、ニワトリの様子が変である。
どうも病気にかかったらしい。
とりあえず応急処置を施して、薪を持って母屋にたどり着いた頃、日がトップリ暮れていた。
農夫はヤレヤレ何かとせわしい一日であったと思いながら、
一番大切な畑を耕すことができなかったことに気がついたのは床に入ってからであった。—–
上記、「ある農夫の1日」を拝読して、皆さんはどう感じましたか?
私もそうですが、仕事の中ではよくある事です。
シューワGでもよく使う言葉『バタバタ貧乏』ですね。
その典型的なポイントは、日々の目先の問題に翻弄されて、大事な目的に気付かないまま『バタバタ』している状態にあります。
そして、本人自身はまったく悪気が無くて!自分自身に酔っているタイプの人です。
この農夫ような従業員さん・クルーの皆さんが実は多いのでは無いでしょうか?
農夫ように、一日の終わりの床につく時に大事な事に気付いたからまだ良しですが、
皆さんも仕事の中での「本質」である「目的」を忘れがちになっていませんか?
「農業一家」の田畑からの収穫が収入になっているのであれば、何をおいても、『苗代に種を撒く』ということが最重要な仕事となります。
しかし、この農夫は残念ながら、「本質」である「目的」の仕事が出来て居ない事となります。
本来、農夫の「目的」は、高品質な野菜を作って提供し、お客様の満足に見合った対価を得ることです。
世間から見ると本当に『働き者』だと言われることへ自己満足してはないでしょうか?
実は、これと同じようなことが石油業界全体にも言えると思います。
ここで、ガソリンスタンドの経営について考えて見ましょう。
現在、日本全国で約3万軒のガソリンスタンドの経営の中で約70%が赤字との統計が出ていると聞きます。
資源の無い日本でありながら、昔ながらのガソリン販売数量を意識をした量販思考で有り、他社よりも安くをモットーに、作業者として忙しく働きます。
一日中走り回っても、作業だけではガソリンスタンドの経営は万年赤字かトントン収支にしかなりません。
その結果、会社の経営はいきづまりながら、社員教育も出来ずボーナスも支払えない!
本来企業としての必要なガソリンスタンド事業改革や新規ビジネスへの参入も到底出来ない!!
そして、2035年にはガソリン車を日本の自動車メーカーは製造出来なくなる時代です。
完全にはガソリンスタンドは無くなりませんが、従来のやり方だけのガソリンスタンド経営で『夢』があるのでしょうか!?
それであれば、幹部の皆さんがガソリンスタンド経営でお客様の喜ぶ他のサービスは無いものか?を真剣に探しながらの提案が必要だと思います。
その様に考えると、先ほどの『ある農夫の1日』です。
日々の仕事に中で「本質」である「目的」を持たずにいると『バタバタ貧乏』となり、目の前の事に追われることで働いた気になります。
その様に成らない為にも、仕事への優先順位をつけて、『何をすべきか』を意識付けして下さい。
特に課長以上の幹部の皆さんは、シューワG特有の現場とマネージメントをして貰っています。
プレーイングマネージャーとして、掛け持ちの仕事が多い中で本来の「目的」への意味合いが大きくなります。
しっかりと目標への計画実行とマネージメントの重要性を考えながら、常に周りの現状を見極めながら自ら志す志事にしていきましょう!
シューワグループの最大の経営のテーマは『100年永続企業』です。
つまり『継続は力なり』。目先の出来事に一喜一憂するのでは無く、しっかりとお客様にお困りごとを解決するサービスの提供が出来る会社にしなければいけません。
その結果、あったらいいなをカタチにしてたくさんの『ありがとう』を頂戴できる仕組みづくりが必要です。
単なる安売りだけでは、今後の未来は描けません。
丸和HD和佐見社長は「付加価値の追求とお客様の問題解決に努めて経営利益に取り組む」「価格競争でなく価値競争で戦う」と仰っています。
従業員の皆さんで知恵をしぼりあいながら、広い視野で様々な挑戦をする!
たくさんのありがとうを集めて、従業員の皆さんの「物心両面の幸福」を実現しましょう!