
「2020年を振り返って」

2020年は私たちにとって忘れる事の出来ない特別な年になりました。
オリンピックイヤーとして国民の期待とともに幕を開けた2020年も、「新型コロナウィルス」の猛威により世の中の情勢は大きく変わってしまいました。
今年の流行語大賞の「3蜜」を象徴するように「新型コロナウィルス」に尽きる年でした。
全世界的蔓延の「コロナショック」ですが、26日現在 感染者 数約8000万人 死者数175万人となり未だにに収まる気配すらない状況です。
小泉純一郎元総理が使われていた言葉が頭に浮かびました!
上り坂、下り坂、そして”マサカ”だと!!
これだけの文明開化社会で誰がこの「コロナショック」を想像していたでしょうか?!
「新型コロナウィルス」は、私たちの生活や仕事にかつてない影響を及ぼし、人の動きが完全に止まり、運輸、サービス、ホテル・観光、飲食、エンタメ、百貨店、アパレル業界が大打撃を受けました。
年初からのインバウンドの渡航禁止に始まり、4月度は日本初の緊急事態宣言、7月度は2020年オリンピック中止や様々なイベントが中止となりました。
そんな厳しい時代の中、コロナショックによって、世界中が見えない敵との戦いで混乱が広がっています。
特に深刻なのが、航空事業と飲食業のダメージは計り知れません。
一説には、もうコロナ前には戻れないとの報道もあり、この状況が続くと一年後には30%企業が淘汰され廃業が増えるとの事。
すでに大阪市の飲食店では店舗総数の約8%・3500店が閉店に追い困れている報道が出来ましたが、この自粛ムードでさらに増加する見込みです。
そして、石油業界にとって大きなニュースが、3月のWTI原油先物相場は史上初めてマイナス37ドル価格まで下落。
価格下落理由として挙げられるのは、世界的に緊急事態宣言による経済ストップによるものであり、新型コロナの収束は見通せず、エネルギー消費は一段と落ち込む恐れがあります。
国内石油市場80%を占める二強のENEOSホールディングス、出光興産の3月期純損益はともに赤字に転落しました。
「新型コロナウィルス」の感染拡大による経済活動停滞からエネルギー消費が減退していることなどが原因であり、採算の悪化により全国の油槽所や製油所の統廃合も視野に入るとの報道があります。
さらには、衝撃的なニュースがありました。
前々回週報でも詳細を記載をしていますので、内容は割愛しますが、全世界的な”グリーン成長戦略”は2035年までにガソリンの新型車(ディーゼルも含む)、更に2045年までには全ての中型及び大型トラックの販売を一切禁止するとの事。
その背景には、地球温暖化による温室効果ガスを削減する為と言われており、石油業界としてはとても厳くて難しい舵をきられた形となりました。
石油業界、自動車産業にも、大逆風時代に突入しました。
新たな『令和』時代となり様々な業界で”激変”が起きています。
世の中が今までの常識が通用しない時代へと突入している事は間違いないの無い現実です。
第四次産業革命が叫ばれている中、今後は急速にデジタルITやAIにより、更には今年の新型コロナウイルス・グリーン成長戦略も加わり石油業界も激変します。
特に地球温暖化により二酸化炭素の排出の抑制により、世界的には電気自動車への動きの加速が予測されます。
経済産業省・資源エネルギー庁の予想でも毎年のガソリン需要が2.2%減であり、このまま再生可能エネルギー技術が進めば10年後には半減も予想出来るとの事。
この様にガソリンのみならず、灯油需要も削減の一途を辿っている状況は変わりがありません。
これからの新時代をしっかりと見据えて、新しいグリーンオーシャン事業の開拓を早急に進めて行かなくてはいけないと感じた猛省の年でした。
◎来年の目標四文字熟語は『敬天愛人』
年頭の自分自身(社長)が定める四文字熟語⇒ 『敬天愛人』・・・天をうやまい、人を愛すること。を明言としました。
《 敬天愛人 》については、稲盛塾長が座右の銘とされている言葉です。
今年から、もう一つ大きな目標「社是」としても策定させて頂きました。
~~常に公正明大、謙虚な心で仕事にあたり、 天を敬(うやま)い、人を愛し、仕事を愛し、会社を愛し、国を愛する心~~
やはり、人を愛する心を持ちながら、己の欲や私心を無くし、人を思いやる 「利他の心」 をもって生きるべしという教えが素晴らしいとおもいます。
まずは、仕事をする前に人として「利他の心」を持ちながら事業に励むように心掛けるチャンスを貰ったと思います。
まだまだ、出来ていませんが、社員の皆さんと共に「社是」・『敬天愛人』の教えを持ちながら、全社員の物心両面の幸福を実現します。