
「 なぜ企業は高収益でなければならないのか 」

前月の旧盛和塾・大和にて経営体験発表をさせて頂いてから、自己資本比率と利益率について考えています。
今週は、先週のリーダシップに続き「利益」について考えてみたいと思います。
稲盛塾長の「公明正大に利益を追求する」——会社は利益を上げなければ成り立ちません。
利益を上げることは恥ずべきことでもなければ、人の道に反したことでもありません。
自由市場において、競争の結果で決まる価格は正しい価格であり、その価格で堂々と商いをして得られる利益は正しい利益です。
厳しい価格競争のなかで合理化を進め、付加価値を高めていく努力が利益の増加を生むのです。
お客様の求めに応じて営々と努力を積み上げることをせずに、投機や不正で暴利を貪り、一攫千金を夢見るような経営がまかり通る世の中ですが、
公明正大に事業を行い、正しい利益を追求し、社会に貢献していくのが京セラの経営です。——
なぜ、企業は高収益でなければならないのか?
結論を申しますと、下記の様に思います。
1)全従業員の物心両面の幸福実現の為
2)近未来の経営を安定させる為
3)財務体質をあげながら多角経営を推進する為
100年に一度のコロナ禍においても、頻繁に来るようになった台風や地震においても、企業に余力が無かったらたちまち大ピンチに陥ります。
まさに、必要不可欠な備蓄米の余力を持つことが必要です。
利益率が高くて、自己資本比率も高まれば、今回の様々な想定外の事態に遭遇しようとも、会社と従業員を守っていくことが可能となります。
一番大切な従業員の安定的な幸せとなる生活基盤を守る事も出来ます。
塾長DVD勉強会では、「 なぜ企業は高収益でなければならないのか 」というテーマの映像を拝見させて頂きました。
その中でも「 住む世界を変える 」と言う言葉が心に残りました。
「大半の大企業利益率が3%~4%なので満足していたり、業界平均を上回っているからと安心してはいけない」
「ひと昔前の銀行金利より低いのはダメだ」「この業界の相場で有るとか、固定概念を持っていてはダメで、最低でも経常利益率は10%を目指す」との事。
この10%以上の高収益とは、近未来に何か起こった時でも耐えられる「 余力 」の大きさを示しているそうです。
暴利でも儲け過ぎでも無い「付加価値」の大きい高収益企業にしていかなければならないと決意しました。
当初は、地球の引力同様に相当な馬力が必要ですが、ある一定の大気圏を超えると馬力が要らなくなるとの事。
もう一度、「全従業員と共に住む世界を変える」とど真剣に考えながら、事業利益率を考える時期にきたように思います。
勿論、お客様が喜び、世の中のためになり、結果として私達も喜べる付加価値事業を生み出していく必要があります。
そして、公明正大に従業員と会社を守る為にも、仕事を通じて自分たちの努力の成果として高い利益率が得られる付加価値の高い事業構造にして、経常利益率10%を目指して行きましょう!