「外部の血」

本日は「外部の血」というテーマでお話をさせて頂きます。
さて、シューワグループには現在800名を超える社員がいますが、ライフサポートに限ってみますと上は70代、下は10代と幅広い年齢構成になっております。
しかし、その内訳を見ますと30代の年齢層が薄く、今後のシューワを考えますと、この年齢層の薄さが課題として浮上してまいります。
現役員・幹部も10年過ぎると50代、20年過ぎると60代となり、その後継者の育成が急務となってまいります。
そこで、現在の社員の方の教育が必要となるのですが、ゆっくりと指導する時間的余裕を世間が与えてくれません。
ところで、私たちが日常的に利用しておりますLINE。
現在では日本全国で8400万人を超えるユーザーがいると伺っておりますが、このLINEが誕生したのが東日本大震災が起きた直後の2011年。
また、コロナ渦で行動様式の変更を余儀なくされた今、非常に便利なオンライン会議システムであるZOOM。
これも2013年にサービスが開始され2019年には日本支社が設立されました。
さらに巣ごもり生活の影響からか利用者が急増しているウーバーイーツ。
皆さんも町のいたるところで配達員を目にされると思いますが、これは2014年にサービスが開始されたオンラインフード注文システムです。
さて、10年前に今のこのサービス群の繁栄を想像できた人はいるでしょうか?
では、今後の10年間にどのようなサービス群が誕生するか的確に予想できる人は果たして何人いるでしょうか?
このように世の中の変化はめまぐるしく、昭和の時代に見られたように皆が等しく業容を拡大していった時代は終わりです。
今後は過去の成功体験に縛られず、世の中の変化に柔軟に、かつ素早く対応した会社のみが生き残る時代となります。
以上を踏まえますと、今いる既存社員の育成と同時にどうしても即戦力としての外部の血が必要となります。
この外部からの新しい知見を取り入れながら、今以上にスピードアップした事業推進を推し量るべきですし、この新しい血の流入は既存の社員には心地よい緊張感をもたらすと思います。
次に、もう一つ外部の血が必要な理由を申し上げます。
経営学者のドラッカーは、「人事は社内だけで行ってはならない。これは原則である。
マネジメントには外の血を入れることが必要である。
それは独善(ひとりよがり)や社会からの遊離(社会の動きからかけ離れること)を防ぐために必要である」と言っています。
これは、外部には皆さんよりも優れた人材がいるということではありません。
外の血は、外の世界を知っているということが重要な意味を持つのです。
そしてドラッカーはこのようにも言っています。
「危機においてだけではなく、常時外部の人間を招き入れることによって、危機を予知しなければならない。
そして、危機を避けなければならない」。
これは社長がよく仰る「世間ではどうなの?」の言葉に全てが表されていると思います。
つまり内なる視点だけで物事を判断すると危険だという事です。
以上、外部の血が必要な理由を2つ述べましたが、皆様は、「外部の血よ、どんと来い!」と構えておいて下さい。

RELATED POST

関連ブログ

ピックアップ
Pick Up