
「おもしろおかしく」

明日、2022年2月22日の6個の2が並ぶのは、なんと!『800年ぶり』だそうです!!
ちなみに西暦の日付の中に2が6個も並ぶのは1222年2月22日以来であり、鎌倉時代、南無妙法蓮華経で有名な日蓮さんが生まれた6日後との事です。
なんとも「スピリチュアル」な感じがしますが、ただ地球上の40億年の歴史からみれば、人間の歴史なんて学校の冬休みの期間ぐらい短くて、小さなものでしかないのでしょうね?
その一方で、地球40億年の歴史の中でも、人間の日々の小さな積み重ねもあっての今日であることも理解をしておかなければならないと思います。
その為にも、日々の仕事にも少しづつでも楽しさを持った実践が重要だと思います。
本日は、以前から録画をしていた番組で、東証一部上場企業・堀場製作所の創業者である故・堀場雅夫氏が出演されていて、社是を掲げた時のお話がとても参考になりましたので、ご紹介したいと思います。
—–「おもしろおかしく」の精神で、1945年、京大在学中に会社をつくった元祖学生ベンチャーである。
自動車産業などの最先端開発を陰で支える企業がある。
京都に本社を置く分析機器メーカーの堀場製作所だ。
2021年12月期、連結売り上げ2243億円、営業利益213億円と過去最高を記録した堀場製作所の稼ぎ頭は、世界シェア80%を誇る自動車の排ガス測定装置。
今では、国内3社、海外34のグループ企業に発展成長されています。
排ガス測定システム、水質測定機器などニッチな事業領域で、多品種少量生産方式を貫き、「高級割烹と同じで、舌の肥えた常連さん相手の商売」で成功してきた。
マーケットの複雑性に対応した高度な専門性が強みです。
事実上の業界標準となり、新車のエンジン開発には不可欠なものとして、世界中の大手自動車メーカーから注目を集めている。
そして社是が「おもしろ、おかしく」。「仕事は本当に一生懸命取り組めば面白くなる。それでもイヤなら辞めろ」という思いをこめた。
社員が楽しみを持って働ける環境を整えている。—–
この内容を観て、わかりやすく衝撃的で驚きました!
超優良企業の社是がとてもシンプルな 『おもしろ おかしく』 とは?
でも、確かにお話を聞いていると、全くその通りだなと思います。
一般企業の社是イメージでは、仕事とは・・・「一生懸命」「誠意」「熱意」「努力」など堅苦しいものが多くて、身近には感じられないものが多いのが事実です。
その経営理念の由来は「いい仕事ができたのは、決まっておもしろくてたまらないという時であり、全社員がそんな気持ちで働く会社になったら、どんなに素晴らしいか。
よし、社是は『おもしろおかしく』やと提案!
ただ、この時は全役員が賛同せずに反対されたそうです。
再度、1978年・会社設立25年目に社長交代をした際に、「どんなお祝いをしましょうか」と役員が気を使ってくれた際に、最後のチャンスとばかり、「祝いは要らんから、社是を『おもしろ おかしく』にしてくれ」と頼んだのだそうです。
そしてようやく社是が「おもしろ おかしく」に制定されたとの事。
堀場前社長曰く「創意工夫をしておもしろく仕事をした人には、それだけの恩恵を神様が与えているわけです。おもしろいほど疲れるのではない。おもしろいほど楽なんです。これは重要なことですよ」
「どうして人類は地球上の生物界で、長く王座を占めているのでしょうか。9割の人は 『知能があるから』と言うはず。僕もそれを否定しませんが、一番の理由は、大型動物の中で人間が圧倒的に強いことだと思います。
人間は、環境の変化にとても順応性があるのです」「極限まで努力しない人が増えれば、人間が持つ順応性の幅が狭まっていくように思います。それは人類の危機かもしれません」
「おもしろく働くためには、自分の考えを工夫しなさいと、社員に教えましょう。そして社長は 影響力があるのですから、社内の誰よりもおもしろく仕事をすることが大事です」。
今から40年以上も前にこの「おもしろ おかしく」を社是とするというのは、高度経済成長期の日本社会にあっても、斬新的な内容だったと、ただ、ただ感服します。
私も最近は、もっともっとワクワクするような会社にしたい!と本気で経営チームや経営チームJrのメンバーと話をして考えています。
従業員の皆さんが本気で、仕事を楽しくやっていれば、絶対にやりがいや、向上心や、探究心や、仕事のモチベーションがもっと、もっと上がり、「おもしろおかしく」を実感できるようになれば、本当に良い会社になると思います。
自分の力が発揮出来ているという実感があり、自分で考え、自分で決めたコミットメントへの達成感があり、それが持てた時に、やりがいを感じて、仕事が楽しくなるという事を学びました。
稲盛塾長と同じ京都で、さらにはニッチな事業領域で世界を舞台に活躍されている企業の神髄に本当に刺激を受けました。
世界的には急激なグローバルな視点から大きく変わり始めています。
もっともっと、日本らしいニッチでやれば出来る楽しい会社を全従業員と創って行けるように、日々、楽しみながら、前向きにいろいろと取り組んで行きたいと深く感じました。