「 経験から学習 」

シューワグループでは、経営理念以外に「100年永続企業」を目指す目標を掲げています。
しかしながら、混沌とした時代では30年企業生存率は0.025%であり、10000社で2.5社しか生存できません。
先日も、知り合いのクリーニング業の会社さんが、8億円の負債を抱えて民事再生を申請しました。
コロナ禍、少子高齢化、脱炭素カーボンニュートラル時代で、これからはさらに厳しい業界の垣根を超える生き残りをかけた戦いが始まっております。
シューワグループでは、厳しい環境下でも、若手の社員登用や社員教育を止めるという選択肢はありません。
2021年卒で約30名の新入社員を採用していますが、初年度から即活躍というわけにはいかず、最低3年間は一人前になるまでには教育が必要です。
成長するまでの間、福利厚生費用を含めると多額の教育費用が掛かります。
もちろん、目先の利益も重要ですが、やはり企業は「100年永続企業」を考慮すると「人材教育」=「ユーティリティプレーヤー」が重要だと思います。

そんな中、緊急事態宣言がようやく解けて、先日は半年ぶりの東京出張でした。
東京支店の藤井部長率いる東京・ファシリティメンバー・若手6名と久しぶりに会う機会があり短時間でしたが懇親会を開催しました。
メンバーは今年4月の新入社員さんから3年生までのフレッシュな若手で、以前から比べても各自共に顔つきや立ち振る舞いに成長の跡が見えて、とても嬉しく感じました。
皆さん、口を揃えて言ってくれていたのが、会社に入って色んな経験が出来て、いろんな失敗もしたけど楽しかったとの事。
特にベンチャー企業特有のPDCA【経験→失敗→学習→経験値→自信→成長】しっかりと彼らの声から聞けたのはとても率直に嬉しく思いました。
今後はお客様からのご指摘がさらに厳しくなり、失敗のリスクと思い切った仕事ができる環境を作れるかどうかが、今後の企業の人材育成力を左右すると思います。

——石油業界新聞より抜粋 【広島】
人は経験から「学習」する。学習することで新たな問題に対応(解決)する力をつける。

ところが石油業界にあっては「その学習能力が乏しい」と指摘。
だから「同じことを繰り返す」と強調する。「このままでは廃れる」と業界の将来を不安視するところがある。
小売販売業である石油業界。ある程度の価格競争は仕方ないが「ここまで業界の思考を繰り返すのもめずらしい」。
それがいかに愚かなことと分かっているだけに「質が悪い」という。
業界を取り巻く環境は変化している。これからは消費者の意識やニーズ、市場環境を今まで以上に考慮しなければいけない。
安ければ客は来る(喜ぶ)という発想自体が通用しなくなる」と別の地場業者。
行き過ぎた価格競争は「ガソリンをディスカウント商品にする。
つまりガソリンを売るだけのポンプステーションにするとい」という。「この業界は進歩していない」と手厳しい声もある。——

上記の記事にある様に石油業界は反省無き戦いに明け暮れて来ました。
資源が無い日本の中で、しっかりと経験から「学習」をしていきたいものです!

—-「人は経験からどのように学習をするのか?」がありましたので、一部抜粋をして紹介します。
組織の中で人が成長するためには3つの点が大切になると思います。
1)「良い経験にめぐり合うこと」
2)「経験から学ぶ力を持っていること」
3)「良い経験を積む機会が多く、学ぶ力を養ってくれる組織に所属していること」

最初の3年間は、なかなか先が見えない時期ですから、新入社員の焦せる気持ちはよくわかります。
しかし、華々しく活躍しているプロフェッショナルの方をインタビューしていてわかることは、最初の5年間は、地道な仕事を通して、みっちりと基礎的な力を蓄えていることです。
それが6年目以降の飛躍の土台になっているわけです。この時期にフラフラしていると、核となる能力を持たない、足腰の弱い人材になってしまうでしょう。
他人はライバルであると同時に先生でもあります。「あいつには負けたくない」と思うようなライバルを作ると同時に、その人から学ぶ姿勢を持つとき、人は成長するのではないでしょうか。
「切磋琢磨」という言葉があります。成長志向の高い人とコミュニティを形成し、前向きに競争することは有効です。その中で、自分をアピールしつつ、他者から学ぶわけです。
ヒナ鳥が親鳥からエサをもらうように、上司や先輩から経験を「与えてもらう」のではなく、「自分で獲得する」姿勢が必要となります。
「のびのびと挑戦できる環境」を作るためにも、ある程度の失敗は人材育成への投資として許容することも大切だと思います。
30歳前後の若手社員に「まとまりのある仕事、責任のある仕事、困難な仕事を提供できるかどうか」「失敗を許容することができるかどうか」は、組織の将来にもかかわりうるポイントです。
失敗しても被害の小さな挑戦的な仕事をいくつか設けて、若手・中堅社員に思いっ切り挑戦させるような体制を作ることも一つの手でしょう。—–

このことは、若手だけでは無くベテラン幹部社員にも考えて貰いたいと思います。
①実行して失敗や成功する人
②考えるだけで実行しない人
③考えることもしない人。
やはり、③ともなれば、年齢だけ歳をとった”幹部”と言うより”患部”ですね。
若いうちには致命的な失敗はしてはいけませんが、実行して失敗するのは他人を批判ばかりしてグズグズしているより絶対に良いです。
そして、自分自身の失敗の経験値は、その数の分だけ自分の財産となり、ここが自分自身の経験値のベースなります。
自分はどのタイプの人間になりたいか、今はどのタイプの人間なのか、そして、どうすれば自分が望むタイプの人間になれるのかを真剣に考えて欲しいと思います。
自分だけで考えることは限られているし、視点も狭くなり仕事も狭くなります。

新年度も始まりましたが、もう一度、自分自身の昨年度を振り返りながら、どれだけの成長が出来ているのかを棚卸をしてください。

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