原油備蓄放出と激変緩和策

先週もイラン情勢からの原油について話しましたが、今週も引き続きもう一歩踏み込みながら、石油不足について考えていきたいと思います。
アメリカ・イスラエルがイランに攻撃して約3週間以上が経ちました。
いまだに、世界的な混乱が続き、事態の早期解決を望みますが一向に出口が見えません。
日経新聞の19日時点での原油スポット取引によるとWTI原油98.2ドル、ドバイ原油169.8ドルとなり71ドル差で1.7倍となんと!過去最大に広がりました。
これは、アジア各国が中東依存が高いことを表している状況であり、特に日本は9割と突出している現状です。
やはり、イラン攻撃で起きていることに対して、私は正直、強い怒りと悲しみを感じています。
週末に高市総理が、トランプ大統領のアメリカ・ワシントンでの会談で一定の配慮を示しながらも、全面的な支持を明確にしませんでした。
しかしながら、NATO加盟国や同盟国について、ホルムズ海峡の護衛について、消極的姿勢にトランプ大統領は不満を示したと言われています。
ここで一つ、はっきりと言いたいのが、「そもそも、誰がこの混乱をつくったのか!」ということです。
目先の短絡的な利己的判断から、戦争が起きて原油相場が乱れて、世界経済が揺れている。
誰がこのパンドラの箱を開けたのか?
それを棚に上げて、他国に理解や協力を求めて、思い通りにいかなければ不満を示しながら、恫喝をする。
正直に言って、いい加減にしてほしいです。→「すみません。。愚痴っぽくなりました」
世界秩序の責任というものは、立場が上にいけばいくほど重くなるものです。
アメリカのような大国の大統領ともなればなおさらです。
そんな中、高市政権はいち早く原油備蓄254日から約1ヵ月分を放出すると決定とガソリン店頭価格170円以上についての激変緩和補助金、
先週の木曜日よりスタートしました。
この内容を含めて、シューワグループの現在の立ち位置の中での”強みと弱み”も改めて今週は説明させていただきたいと思います。
下記の内容をシューワガソリンスタンドLINE会員さまへ土曜日に配信をさせて頂きました。
—–お客様各位
いつもシューワグループをご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在のイラン情勢の影響により、原油価格および海外市況が高騰し、燃料業界全体に大きな影響が出ております。
当社は海外からの直接輸入を主軸としておりますが、現在は海外市況の高止まりにより、仕入価格が大きく上昇しております。
その結果、プライベートブランド商品においては、国内の石油元売メーカーの商品と比較して、価格が高くなる状況が発生しております。
可能な限りコスト吸収に努めておりますが、一部商品においては価格面でご負担をお願いせざるを得ない状況となっております。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、安定供給を最優先に、今後も最善の調達努力を継続してまいります。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げますとともに、引き続き変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。—–
この激変緩和策が石油元売メーカーへ補助金が出ている中で、我々のPB(プライベートブランド)スタンドへは現状プレミアがついているので、
どんどん価格差が出ている現状です。
ENEOS基準値は20円安となりましたが、業者間転売(現金ルート)の価格は5円安ということで、
元売SSと我々のPB(プライベートブランド)の差が広がる一方です。
そもそも論ですが、補助金を民間企業(石油元売メーカー)へ渡すこと自体に疑念があります。本当にわけがわかりません。
我々、非メーカーPB(プライベートブランド)としては苦境に立たされています。
今回の対策によって軽油 重油の配送に頼っている多くの会社は、業者間転売(現金ルート)このような現金ルートのものが多い。
したがって、クリーニング屋さん工事業者フェリーも含めて仕事をストップする可能性があり、最悪倒産につながる可能性も高まっています。
このようなことも含めて、初めてのことだらけで正直困惑をしています。
そして、原油備蓄放出からですが、テレビ新聞でも何度も全備蓄放出はこれまで何度もあるわけではありません。
したがって、その原油自体が長い年月備蓄をされたもので、日本のどこでも原油から製品まで精製ができることではないそうです。
その精製技術があるのが、日本でも数カ所に限られるため、「いつ・どれだけ供給できるか」製品ができるまで時間がかかり不透明とのことです。
通常、各国は約3ヶ月分(100日程度)の備蓄を持つことが国際エネルギー機関(IEA)の目安とされています。
日本もそれに準じた備蓄量を持っていますが、問題は「今後入ってくる原油が読めない」ことです。
高市総理とトランプ大統領との会談では、アラスカ原油の話もありましたが、特効薬ではありませんのでこちらも時間がかかります。
結局のところ、エネルギーの問題は世界規模の問題であり、「油を巡る争い」と言っても過言ではありません。
ボイラーひとつをとっても、私たちの日常や産業の根幹を支えている重要な存在です。
ホルムズ海峡の封鎖という話もありますが、実際には機雷を敷設するかどうかといったレベルの話であっても、
「封鎖する可能性がある」と言われるだけで市場や供給に大きな影響を与えます。
世界は現時点で、目先の損得や感情に流された判断で溢れています。
この利己的な安易な判断が、どれほど大きな代償を生むのかを突きつけられています。
エネルギーは単なる資源ではなく、人類の営みそのものを支える「命の基盤」です。
その根幹が揺らぐ中で問われるのは、誰が正しいかではなくて、誰が未来に責任を持つのかです。
だからこそ、私たちもまた”命をつなぐサービス”の当事者として、この荒波の中で立ち位置を明確にしなければなりません。
不安定な時代だからこそ、安定供給に全力を尽くす。
それこそがシューワグループの使命です。
環境がどう変わろうとも、最後に頼られる存在であり続ける。
その覚悟こそが、これからの時代を切り拓く力になると信じています。
この間、皆さんにもご迷惑やご心配をおかけしていますが、明けない夜は無い!
ピンチはチャンス!!今この瞬間の一歩が、未来を変えてより強くなれると信じています。

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