大手のやらないこと。大手のやれないことをやる

いよいよ、11月1日からシューワグループ原点である灯油巡回販売がスタートしました。
今期の冬で38年目のシーズンです。
この長きの期間、皆さんの頑張りとお客様からの多大なご支援があり、ここまで続けることができました。
まさに!シューワGの原点、会社の魂を燃やし続けてこれました。
思い返せば、創業当初に矢野会長が口にした一言を、今でも鮮明に覚えています。
――「ええか、秀和。大手と戦争しても絶対に勝てない。」
「我々中小企業は、大手のやらないことをやるしかない。大手のやれないことをやるしかない。」
「その道しか、生きる道はないんや。」その言葉が“経営の原点“です。
「大手と戦うな。違うフィールドで勝て。」それがシューワGの生き方そのものです。
大手企業とは、資本も規模も人の数も絶対に敵わない。
だからこそ、我々は“スーパーニッチ事業の企業”として進化しなければならない。
会長が繰り返し語っていたこの言葉の真意は、単なる戦略では無く会長ご自身がスーパーマーケットでの苦渋を舐めてきた経験がありました。
その大手企業との力の差を味わってきた思想こそがシューワG原点でした。
大手のやらないこと。やりたがらないこと。こそが、有る事が難しい⇒ありがとうの事業に繋がっている。
その積み重ねこそが、従業員さんと共にコツコツとやってきた歴史があります。
灯油巡回販売は、決してカッコ良い仕事では有りません。
しかしながら、お客様からは「寒いのにありがとう」「助かったわ」と言ってもらえる本当に感謝される仕事である。
その“ありがとう”の積み重ねこそが、今日のシューワGがある。
さて、今週のテーマは「大手のやらないこと」。
少し昔の歌になりますが、水前寺清子さんの『いっぽんどっこの唄』の中に、こういう歌詞があります。
「人のやれないことをやれ」。まさに昭和の実力の時代を象徴する言葉です。
しかし、今の時代は違います。
令和の時代に求められるのは、「人のやれないこと」ではなく「人のやらないこと」をやること。
たった一文字の違い、「れ」と「ら」。
でも、この一文字が経営の命運を分けるんです。
「人のやれないことをやる」というのは、つまり“同じ土俵で戦う”ということ。
シューワGが挑戦している場所で、より高く、より速く、より多くを求めるレッドオーシャンの競争がある。
つまり、それはライバルだらけの消耗戦です。
でも「人のやらないことをやる」は違う。
そこには大手企業やライバルが少なくて、誰もやろうとしないブルーオーシャンの世界があり、創造力がある。
そして楽しさがある。
ライバルが少ないということは、値段も、自分で決められる。
だから、そこには自由があり価格設定権もある。
お客様にとって必要な付加価値を、自分の手でつくり出してフィールドを広げられる。
日々、実直に有難うの心を込めてやれば、必ず「ありがとう」の言葉が返ってくる。
その「ありがとう」の言葉こそが、次の仕事を生み、仲間を生み、利益を生み、そしてありがとうが溢れるようになり、
会社の自信と個人としても誇りを生みながら信頼へと繋がる。
現代の日本社会は、失われた30年間のデフレ社会の中を経験してきました。
バブル期には、国民全体が華やかに浮かれながら生産拠点を中国や東南アジアへ海外生産拠点を移して、効率ばかりを追いかけてきました。
その結果どうなったのか!?
物価も給料も上がらずに、技術までも海外に流出してやがては、自分たちのライバルを育ててしまった。
だからこそ、これからの時代はAIが進んでも、最後には人が行うので、「人がやらないことをやる」しかないのです。
安くだけを真似るのではなくて、自分たちで価値を創り出す付加価値が必要だと思います。
固定概念の当たり前を疑いながら、常識を壊す勇気が必要ではないでしょうか?
会長がいつも言っていた「なぜの思想を忘れるな!」
「どうすれば、もっとお客様の生活が良くなるのか」その問いこそが、シューワの原動力である。
その疑問を常に持てれば、視点が変わる。
視点が変われば、気づきが生まれて、気づきが生まれれば、行動が変わる。
行動が変われば、アイデアとなり成果が生まれる。
この成果こそが!シューワG・アドベンチャー企業の成功への方程式です。
繰り返しとなりますが、「人のやらないことをやる」ことは、決して苦しい決断ではありません。
それは、実は“楽しいこと”なんです。
それは、ライバルが少ない中で自分の王道を自ら作るイメージです。
自分達の自由に挑戦をしながら創意工夫があり、結果を出せる。
その過程のそのものが、なんとも言えないニッチ事業の楽しみです。
この挑戦の中で生まれる“ワクワク”こそが、人生そのものを輝かせると思います。
それこそが、新ビジョンの”人生と仕事をとことん楽しむ”に繋がってくると理解をして欲しい。
そして、会長がもう一点よく言っていたのが、「お客様が喜ばん商売は、いくらやっても意味がない」
「ありがとうが返ってこない仕事は、長くは続かないので、小さくても良いので牛のよだれのように長く続けなさいと・・・。」
まさに、この教えの部分がシューワGのDNAであり、「五方よし」のお客様よし、地域社会よし、取引先よし、社員よし、会社よし。
WINWIN経営にも繋がります。これこそが、シューワGの誇りであり、約束です。
固定概念の枠にとらわれずに、血気盛んに挑戦して時代に流されず、シューワ流の魂を貫き通す。
お客様の“ありがとう”を増やすために、地域の“助かった”を広げるために、社員とその家族の“誇り”を守るために挑戦をするのです。
いよいよ灯油巡回販売が始まり、冬の風物詩が寒さの中で、街の灯をともすのは、我々の情熱です。
「大手のやらないこと。大手のやれないことをやる。」
この言葉を胸に、シューワ会長DNAも胸に秘めながら、この冬も、熱く、誇り高く、無事故を目指して走り抜けましょう。

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