台風同時災害時に我々が成しえたこと

牧之原市周辺の竜巻、台風同時災害時に我々が成しえたこと
9月1日の防災の日が過ぎた9月5日の13時前、静岡県牧之原市付近では台風15号直撃と同時に竜巻が発生し(後に日本最大級の竜巻と判明・風速70m~80m、竜巻幅最大400m~500m)、
死者1名、重軽傷者80名以上、1000棟以上の家屋が被害を受ける甚大な災害となりました。
私も当時勤務しており、2m先が見なくなるほどの猛烈な雨風で牧之原SSも瞬時に停電し、9月8日朝まで通常営業不能になりました。
しかし矢野社長から夕方直電をいただき「岡崎SSか名古屋支店にある自家発電機で営業再開できないか?」と直接ご指示をいただき、
木崎SV・福永Kと連携し翌日、岡崎SSから発電機を搬入、夜には営業を再開できました。
停電で真っ暗な地域の中、牧之原SSだけが明かりを灯し、お米農家を中心に「稲刈り直前で何とか助けてほしい」という声に応え、
21時~24時の3時間、大きな疲労は、ありましたが何とか1人で約1.6KL(半分は携行缶類)を捌き、
お客様からは「この災害時のこんな夜遅くに営業再開してくれるのはシューワさんだけ!本当に助かりました!」との感謝の声が相次ぎ、涙ぐまれる方もおられました。
翌日は、自らも被災しているSSスタッフも出勤してくれまして、皆の活躍で約9.5KLを販売できました。
能登災害応援での経験でも感じましたが、災害時には、地元SSは最後の砦と取りざたされていますが、ほとんど営業できていません。それは自らも被災者になるからです。
しかしシューワは違います。事実営業を行い、今までの信頼を得て「災害時でも営業しているSS」と今回位置づけられました。
これは社員一人ひとりの使命感と仲間の支え、そして今までの災害応援での経験、多くの力が結集して成し得たことです。
利他の心と五方よしの精神を胸に、地域の真に必要とされるSSの姿を、シューワは実際の行動で示すことができたことです。
また今回、能登で共にした仲間が別案件応援で牧之原に来ており、落ち着いた頃に訪ねてくれたことも心強く、仲間との絆を改めて感じることができました。
さらに矢野社長をはじめ、小森統括部長、日本BCPの中井部長も電話やLINEで労いの言葉を頻繁に頂き、
直接声を頂いたことが牧之原でのシューワが果たさなければいけない大切な責任の支えになりました。
私は開店以来1年4か月、毎週欠かさず、自分の言葉をお客様にLINE配信しており、ある意味、今は連絡網みたいになっておりますが…
今回の緊急営業再開の配信にも多くのお客様がすぐに応えてくださったことに大きな感謝と今までの恩返しの思いを抱くことができました。
お米農家の方は農機具燃料、被災された自宅で自家発電機を動かす燃料、車中泊で燃料を必要とする方、その様々な切実な声に触れ、
「今、我々が動かないで誰が助けるのか」という使命感が自然と湧いたのを実感し、これは自分が被災者ではなかったからこそ冷静に思えた部分もあると感じています。
地元SSが営業できない中で、実際に営業を継続できたのは、矢野社長のご判断と支えてくれた仲間の力、自ら被災しながらも、災害時の寄り添う営業、
会話に尽力してくれたSSスタッフ、それは利他の心を大切にするシューワだからこそ成し得たことです。
地域の皆様に育てられた牧之原SSだからこそ、この経験を通じて「本当に必要とされるSS」の姿を示せたことに、私は深い感謝を覚えています。

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