
欲が無いは良くない

今週は、「欲がないのは良くない」というテーマで皆さんと考えてみたいと思います。
先日、あるテレビ番組を観ていて、「欲がないのは良くない」とお話をされている企業の成功者がいらっしゃいました。
その成功者のコメント内容とは下記の通りです。
—–「欲がないのは良くない」仕事、私生活においても向上心や目標を持たなければ、自己成長も会社の発展も望めません。
例えば、「もっと成果を出したい」「新しいことに挑戦したい」という前向きな欲は、努力を生み、結果として成功につながります。
ただし、大切なのは「利己的な欲」ではなく、「周囲と共に成長し、社会に貢献する欲」を持つことです。
適切な欲を持ち、それを行動に移すことが、より良い仕事を生み出し、成功へと導くのだ!—–
やはり、「利己的な欲」ではなく、とても親近感があり成功者の共通点を感じました。
そして、「欲が無いは良くない」の意味合いには、理解できとても感銘を受けました。
成功者のお話として、ドキッとした事が、我々日本人は生真面目で仕事や生活において、昔から「欲が無い方がいい」と言われてきました。
確かに、利己精神が前面に出てしまうと、目の前の大切なことが見えなくなったり、周りとの関係が悪化したりします。
しかしながら、その反対で「欲が無いこと」が良いのかというと、そうとも言えないと感じました。
「欲」というのは、私たちが何かを成し遂げようとする”エネルギーの源泉”そのものだと感じています。
最近、シューワ中堅クラス社員のA君との対話を紹介したいと思います。
A君の行動や週報をここ数ヶ月みていると、彼の成長スピードが少し遅いと感じることがありました。
もちろん、誠実でがんばり屋さんですが、何かが足りないと感じていました。
「A君!君はシューワGで何を目標としていきたいのですか!?」
彼は少し考え、「はい。上は目指していきたいと思います。しっかりと言われたことをしっかりとこなせれば良いかなと思っています。」と答えました。
その瞬間、私は確信しました。
彼が伸び悩んでいる原因は「欲がない」「受け身の保守的」「目標が漠然的」であるのだと・・・。
しかしながら、彼は続けて「金銭的な欲はある」。
何かを成し遂げるには、まず強い欲求が必要ですが、成長の早い人と遅い人の違いは、まさにここにあると感じています。
皆さんの今までの自己成長スピードを見比べてみてください。
・成長の遅い人の特徴・・・人の話を聞かない、利己的プライドが高い、頑固、ネガティブ。
3D用語を使う・・・でも、だって、どうせをよく使う。
・成長の速い人の特徴・・・人の話をよく聞く、プラス思考で向上心、利他欲があり素直で前向き。
よく例えに出しますが、全く意識をせずに公園で散歩をしていて、そのまま富士山登山の登頂成功をする人はいません。
そのイメージ+エネルギー=目標
しっかりと日々の目標を持つことです。
富士山の何合目を意識して、自分自身の成長を目指すことである。
それらの全てが「欲」であり、エネルギーの源泉が生まれるのだと。
私は、新入社員面接時に必ずお聞きするのが、これから社会人となり長い期間働きますが、あなたは、≪地位、名誉、お金、休日≫どの部分を目指していきたいですか?
この問いに正解などはありません。
しかしながら、富士山登山ではありませんが、しっかりと人生設計の中での目標を持っているかの確認です。
創業当時の私は、灯油巡回で皆さんがワクワク感を持って貰いながら、しっかりとお金儲けをできる無限の可能性を実現する為にどうすれば良いのか?
その為には、常にトップセールスマンとして結果を見せる必要があると考えていました。
常に「今の自分の行動はそのワクワク感に役立っているか?」と自問自答していました。
その結果、トップセールスとなり、初代統括部長となって、会社を動かして人を育てる立場になりました。
その過程で気づいたことは、やはり結果にコミットして成果を出す事の重要性でした。
成果の出ない結果の出ない人の話は誰も聞きません。
そして、次に感じたことが、鉄鋼王のカーネギーの言葉にもあるように「自分より優秀な人を雇うこと」であり、
仕事をする上で、努力するのは当然ですが、それだけでは限界があります。
様々な挑戦をしながら、たくさんの失敗も経験をするのが、前回社長ブログでも記載しましたが、人生で成功をし続ける事はあり得ません!
仲間と協力をして、人を巻き込みながら、たくさんの協力を得ながら大きな成果を出すことこそが、真の成長につながるのです。
やはり、今考えても「欲」そのものが有るからこそ、人は努力して、創意工夫して新しいものを生み出すのです。
もし、「欲」に満足してしまって「もう十分だ」と思ってしまったら、どうなるでしょうか?
「欲」のない人(心のコップが下向き)にどんな成功法則を教えても、それは「豚に真珠」「猫に小判」同様に求める心がなければ、どれだけ良い情報も生かせません。
一方、成功する人は、学び続け、素直に吸収し、成果を出そうとします。
会社も個人も成長を止めて、向上を諦めた時には、それは人生の停滞の始まりです。
全ての進化は止まり、挑戦する心も薄れてしまいます。
我々、人類発展はご先祖さまからの、宇宙の意志との調和する心と同様に、今の不憫(ふびん)に対して「もっと良くなりたい」という欲を持って、
改革されて前に進んできた経緯があります。
【論語と算盤】渋沢栄一氏も「無欲は怠慢の元」とも仰っています。
「欲が無いは良くない」の結論としては、やはり成長する人は、自分の人生に対して明確な目標を持ち、
それに向かって努力を惜しまない思考を持って、時間を無駄にせずに自分自身を高め続ける。
一方、欲のない人は、日々受け身を過ごして、漠然として何となく生きてどれだけ良い環境が与えられても、成長は難しいと思います。
日々のチョッとした「欲」の存在の考え方の違いにより、学び続け、成長し続ける人生を共に歩んでいきましょう!
皆さん、これからも自分の「欲」を見つめて、その「欲」を元に大きな夢を描いていきましょう。
それが、我々の成長と成功の鍵となるのです!!