厳しさと覚悟

先週、阪神・淡路大震災発生から30年の月日が経ちました。
思い起こせば、1995年1月17日は早朝5時46分、淡路島北部を震源地とする大地震が発生して、兵庫県の市街地では甚大な被害が出ました。
今でも脳裏に残るのは、テレビに映った横倒しになった高速道路に、バスの前輪部が宙に浮いたまま止まってあり、まるで、映画のワンシーンを観ているようでした。
また、同年10月中旬頃では、兵庫県の市街地が混乱の厳しい中にありましたが、シューワ灯油巡回販売として、神戸市西区に出店して兵庫県初進出を果たしました。
その当時の神戸市須磨区・グリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)の裏ぐらいに約1000室を超える仮設住宅が急遽建設をされて秋口から入居が始まりました。
仮設住宅では、火災予防の観点からストーブは禁止とされていましたが、山の中にあった仮設住宅で簡素なつくりのためにエアコンの暖房は、
どうしようもないとのことで、当時の自治会長さんから大量のストーブと灯油を運んで欲しいとご依頼がありました。
大阪から来た新参者企業でしたが、ここまでやってくれるのかと大変喜ばれた経緯が思い出されます。
その結果、感謝の大きさと比例して、後の神戸大躍進に繋がったと思います。
今、振り返って思えば、シューワグループとして、藤井部長を先頭にとても厳しい環境の中での出店でありましたが、BCP応援の一番初めのきっかけ”原点”がここにあると思います。
そして、復興として合言葉が「がんばろうKOBE」であり、神戸市に本拠地を置くイチロー選手率いるオリックスはリーグ優勝を果たしました。
2011年には東日本大震災の時には、宮城県・仙台市を本拠地とする田中将大選手を率いる楽天イーグルスも「がんばろう東北」を合言葉に日本一を手にしました。
やはり、復興のシンボルの合言葉には、人に勇気と一致団結力を与える言葉がありました。
まさに!「厳しさと覚悟」がこの様な一致団結となり復興への手助けとなったのは事実であり、見えない力を与えていると言っても過言ではありません。
そんな中、先週はその「厳しさと覚悟」について、外部の方から”厳しい苦言”を貰いました。
業務上の話なので、詳細は省きますが、シューワグループにとって「当社に一番足りないものは何か?」と問いに「覚悟です」というお言葉には、正直ハッとさせられました。
その「覚悟」の反対の「迷い」や「甘さ」全てに対して露呈したのではないかと感じました。
その前の納期への詰めの甘さが「覚悟不足」見えたのでしょう。
この「覚悟」とは、ただ気持ちを奮い立たせるだけのものではありません。
それは、逃げ道を断ち、自らの選択と行動に責任を持つこと。
つまり、「肉を切らせて骨を断つ」覚悟が必要だと思います。
「肉を切らせて骨を断つ」とは、一時的な痛みや犠牲を恐れずに、目標達成のために全力を尽くしていきながら、最後には勝ちを手にするという強い意志である。
その中で、覚悟を持つということは、簡単な道を選ばずに、時には重大なリスクを背負いながらでも前に進む決意そのものだそうです。
くしくも、先週に30年以内の南海トラフ地震の予測精度が「70%から80%」から「80%」へ発生確率が向上したというニュースがありました。
この情報では、東日本大震災の死者が約1.6万人から、南海トラフ地震では約32万人と予想されており、約20倍を占めていることを考えると、
今後は厳しい直面するリスクが現実に入ったということです。
この意味合いとしては、日本の社会や経済に甚大な影響を与えるとされていて、「命をつなぐ」使命への責任も増えたということです。
まさに!「肉を切らせて骨を断つ」この覚悟で挑む南海トラフ地震への備えは、ただ「万が一」のためではなく、「必ず来る未来」のための「覚悟」です。
この「厳しさと覚悟」とが無ければ乗り越えられないとてつもない大きな障壁となります。
南海トラフ地震が発生した時には、社会的インフラや地域社会に大きな影響は避けられません。
これはまさに、私たちが南海トラフ地震に向けて、我々の無限の可能性を信じて、「一致団結力」と持つべき”使命”そのものだと感じています。
しかしながら、昨今の働き方改革もあり、シューワグループ全体にも”甘さ”が露呈しておりますが、「権利と義務」は全く別物です。。
まずは、しっかりと「覚悟」は口にするだけではなく、「厳しさ」を持っての”考働”をお願いしたいと切に願います。

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