お客さまの信用と信頼が命

今週は、会社信用の屋台骨の土台を揺るがしかねない「不正」について、私自身の思いを正直にお伝えしたいと思います。
今月に入り大手メガバンク銀行と大手証券会社で、従業員による不正行為が発覚したニュースがありました。
その企業の社長のコメントには、怒りや悲しみ、そして深い責任感がにじみ出ていました。
頭取ご自身が、記者会見を開いて、土下座こそなかったものの、深々と頭を下げました。 
以下、ネット記事の抜粋です。
—–メガバンク銀行は、店頭責任者の女性行員(40代)が4年半に渡って、貸金庫から約60人分の資産を今のところ時価総額十数億円分を盗んでいたと発表した。
貸金庫を開けるには「銀行鍵」と「お客様鍵」の2本が必要だが、客が鍵を紛失した時に備えて「予備鍵」を銀行側が保管していて、
客立ち会いの下で封筒に鍵を入れ、開封したら分かるように印鑑を押し専用の「予備鍵入れ」に施錠して保管していたという。
今回窃盗をした行員は予備鍵の管理者で、保管されていた予備鍵を悪用して貸金庫が開けられていたという。
予備鍵をチェックする仕組みはあったが、4年以上に渡り発覚しなかったとしている。—–

今回の事件は、不正というよりも犯罪ですが、弊社も長年にわたりとてもお世話になっている大手銀行さんの問題です。
まさに!信用から成り立っている貸金庫の事件ですので、驚きが大きかったですが、先日の大手証券も同様ですが、同じような事件が数多く発生していると感じました。
そうは言っても、シューワグループでも長きにわたり、被害の額は違えども恥ずかしながら、不正事件は幾たびかはありました。
もちろん、他人事ではありません。
特に地位の高い役職者であり、信用のあった者が起こす不正や横領については、正直に申し上げて騙された額よりも悲しみと怒りの方が大きいのも事実です。
罪を犯した者は、もちろん罰せられてしかるべきですが、人間の良心に寄りかかり過ぎた抜け穴だらけの業務やサービスの仕組みも問題です。
不正や横領犯罪などには、会社にとっての単なるルール違反ではありません。
それは、長年に渡るお客さまとの「信頼」の根本を裏切る行為であり、全従業員の皆さんを騙してしまう行為だと考えるべきである。
不正行為が、今回のように社会的に一つ明るみに出ただけで、企業全体の信用が失墜し、仲間たちの士気が下がり、何よりもお客様を裏切ることになります。
そんなことは、どんな理由があっても許されるべきではありません。
重大な事件や事故の場合では、ひとつ間違うと不買運動により、会社自体の存在意義(ブランド力低下)により、
倒産危機にも合い長い年月をかけて築き上げてきた信頼というものを地に落とすものです。
信頼を築くには途方も無い時間を要しますが、信頼を失うのは一瞬です。
もちろん、どのような状況であっても「なぜそのような行為に至ったのか」という背景をしっかりと理解することや、
同じ過ちを犯さないように、対策も施す必要があり膨大な時間が必要となります。
しかし、いかなる理由であっても、不正が正当化されることはあり得ません。
しっかりとしたシステム管理ももちろん重要ですが、理念に基づく”考え方”の重要性を説いていかなければ、人間は弱い生き物であり、間違える生き物です。
何故、この会社で働く理由があるのか?
経営理念、経営の意義や目的のベクトルを合わせる必要があり、その上でしっかりとした”考え方”に基づいての社会的重要性も考える必要性があります。
シューワグループの経営理念は「ありがとうの言葉を世界一集める企業」、日本BCPの経営理念は「防災・減災企業として命をつなぐサービスを増進する。」、
経営の意義は「全従業員の物心両面の幸福の実現」を掲げていますが、その双方が従業員の皆さんの中で、しっかりとしたここで働く理由がベクトルが有っているかが最重要です。
社会にとっても必要なサービスを合致しているので、ご利用をくださっている中では、もちろんルールを守り、誠実であるからこそ、社会やお客様から信頼を得ることができるのです。
その意味も含めて、私は、社員一人ひとりが社会にとって、自信と誇りを持って働ける職場を作りたいと本気で思っています。
そのためには、私自身が常に公正で透明性のある経営を実践し、皆さんにとっての「模範」であり続けることが重要だと考えています。
そして、全従業員が「正直」や「誠実」という価値観を共有し、日々の行動に反映させることが必要です。

最後に、私からお願いがあります。
もし何か不正に気づいたら、どうか声を上げてください。
周りに相談しづらい場合は、私に直接でも構いません。
一人で抱え込む必要はありません。
会社は皆さんの味方であり、私たちのシューワグループを、皆で守りながら、しっかりと育てていきましょう!
信頼の上に築かれたシューワグループこそが、社会に対して本当の価値を提供できるのです。
これからも、「ありがとうの言葉を世界一集める企業」として、一緒に正しい道を歩んでいきましょう!

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