全てを失う人生

先週、皆さんもご存じの大阪・羽曳野出身のアメリカメジャーリーグ・パドレス・ダルビッシュ有選手(37歳)が日米通算200勝の金字塔を成し遂げました。
その試合後のテレビ特集にて、ダルビッシュ選手らしい”考え方”がとても勉強になりましたので、今週は「全てを失う人生」について皆さんと考えていきたいと思います。

日米通算200勝は、MLBで107勝、日本で93勝をマークをして、野茂英雄氏、黒田博樹氏に続く3人目の快挙です。
ダルビッシュ選手は、日本ハムにドラフト一位で入団。
日本で7年、米国で13年のキャリアですが、プロ初年度には、200勝の金字塔は考えもしなかったそうです。
当時を振り返って「練習をしたくなかった人」が誰よりもストイックに練習し、相手を研究する投手になったとのこと。
その中で「自身の転機はどこだったのか?」という質問に対して、ダルビッシュ選手は、「明確にあります」と即答。
それは、20歳の高卒2年目の2006年6月のヤクルト戦で打ち込まれ、5回途中6失点でノックアウトを喫した時とのことでした。
その夜のこと。ダルビッシュ選手は、「このままだと1軍と2軍を行ったり来たりするレベルの選手で終わってしまうかもしれない」
「高校生の時の延長線上でこれまでやってきたが、このままでは通用しない」という強い危機感を持ったそうです。
この後のダルビッシュ選手の考え方と行動に驚きました。
ちなみに皆さんだったら、この状況からどういったことを考えて行動しますか?

ダルビッシュ選手は、次のように考えました。
まず、自分の40歳の状況を想像してみたのです。
どんな状況かというと、「野球選手として鳴かず飛ばずで引退し、職に就くも40歳でリストラされて、無職になった絶望的な自分」を想像。
さらに続きます。
そこに神様が現れて「1回だけチャンスを与える、20歳に戻してあげよう」と言われ、いま自分はここにいるのだ!
そう考えたのです。
「自分は、40歳になって人生を失敗したところから、神様のおかげでもう一度人生をやり直せる状況になった」そう自分自身を思い込むように持っていったのです。
そこからのダルビッシュ選手は、”考え方”をすべてを180度を変えていきました。
・練習の取り組み方・栄養に関する勉強と実践。
・技術に関する探究・体の仕組み。
・構造の理解・知識と情報を実践。
そして、現在のダルビッシュ選手へと変貌を遂げたのです。
ダルビッシュ選手は言います。「あの転機とこの考え方がなければ、今の自分はいない」との事。

この「全てを失う人生」の話には、トップアスリートとしてのこの様な秘話があったことを知らなかったので正直に驚きました。
ひとつは、一流選手であったダルビッシュ選手ほどの能力を持ってしても、活躍できるかわからないほどプロ野球の世界は厳しい現実があるという事。
もうひとつは、活躍できるかどうかの差は、能力の部分もありますが”考え方”の部分が大きな要素を占めるという事ですね。
そして、学びとしましては、日々、ど真剣に生きて無駄にしない。その日を精一杯生きる。
成功者の共通項として、物事を逆算的に捉えてしっかりした準備と計画性を持った行動力が凄い方が多いよう感じます。
自分の人生をしっかりと短期間では無く中長期的視点にてコントロールをしながら、自分自身の考えを持つことの重要性も学びました。
そして、自分自身に自信を持っていて批判に動じない。
そういったダルビッシュ選手の特徴は、この転機における”考え方”がベースになっていたのでは無いかと深い学びとなりました。

人は自分がいつか死ぬとは思っているが、その日が本当に来るとは信じ切れていないのではないでしょうか。
1年後があると思っていてはいけないと感じました。
神様から「おい、お前、1回だけチャンスやる。このまま終わって後悔をするのは嫌だろう?」から17年後に200勝選手となり、なんと!年棒25億円とは!シビレれますね!!
まずは!第一歩の地面を蹴りつけて、後悔の無い人生にならない為にも!しっかりと前に進みましょう!

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