
思いは必ず実現する。

今月も稲盛塾長「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に学びながら、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為に、ど真剣に学び実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂のお言葉”には、今回も熱く胸に刺さりました。
【今月のキーワード】は 『思いは必ず実現する』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
—–生きていると、様々な災難や困難に遭遇する。
私も過去にたいへん苦しんだことがある。
よかれと思ってやったことで、世間から非難中傷の集中砲火を受け、 来る日も来る日も重苦しい沈鬱な気分の中、苦しんでいた。
そのとき、私は日頃から師事している円福寺の西片擔雪老師に相談にいった。
すると、ご老師は微笑みながら、「稲盛さん、それは生きている証拠ですよ」と、いとも簡単に言う。
私は正直に言って、自分がのたうち回って苦しんでいるのに、平然として「生きている証拠です」などと言われても承服しがたい思いがした。
しかし、次に老師の言われた言葉が、私をハッと目覚めさせた。 「災難が起きたということは、過去の業が消えたということです。
その程度で業が消えるなら、喜ぶべきではないですか」原因が結果を招いたときには、もう原因は消えている。
つまり、悪い結果が起こったなら、それは悪い原因が災難となって顕れたのであって、それは過去につくった業が消えたことになる。
だから、喜ぶべきだと教えていただいたのである。
仏教には「思念は業をつくる」という言葉がある。業とはカルマとも言うが、因縁の因、原因と考えていい。
ものを思うということは、ものごとの原因をつくると言う。
その原因が発現して出てくるのが現象であり、結果である。
良いことを思えば、良い結果が生まれるし、悪いことを思えば、悪い結果を招く。(中略)
中国の『易経』では「積善の家には必ず余慶あり」と言う。
すべて善き思いや善きことをなせば、必ず自分に返ってくるということだ。
しかしながら、思いが原因をつくるといっても、現実にはなかなかそのようなことにはなっていないではないかと言う方も多いであろう。
「なぜ、あんな悪い人が成功し、お金持ちになっていくのか。比べて、あの方は素晴らしい人なのに恵まれない。世の中はおかしいではないか」と思う方もあるだろう。
実は、思いが実現するまでには時間がかかる。
今日いいことを思ったからといって、明日いい結果が生まれるとは限らない。
しかし、二十年、三十年といった長いスパンで見れば、必ず帳尻は合ってくるはずである。
少なくとも私の周囲では、時代の寵児といわれ、素晴らしい経営者と高い評を受けていた人であっても、
あまりに功利的であったり、ネガティブな思いを抱いていたりする人は、傷ついて舞台から去っていった。
反して、決して華々しくなくても、営々と努力を重ね続けた人は、晩年に至るまでやはり素晴らしい人生を歩んでおられる。
時の流れを大きく俯瞰するならば、栄枯盛衰はまさにその人の持つ思い次第であるように思う。—–
今回の「思いは必ず実現する。」というフィロソフィのお題ですが、前回の「無知は罪なり」では無いですが、
先日、ゴールデンウィーク前には34年ぶりに円が160円を突破して、有事のドル、金買いがあったように日本の円が急落している状況です。
テレビニュースによると、ハワイに旅行してスーパーマーケットで買い物をすると、
なんと!もやしが300円、キャベツ1100円、大根1400円、ラーメン3000円以上で、飲食ではさらに20%のチップが必要のような状況になっています。
日本は原油を中東からドルで輸入している訳ですから、もちろん我が国の石油業界にも同様の高騰が考えられます。
まさに!対岸の火事では無い状況であり、稲盛塾長が仰る「生きていると、様々な災難や困難に遭遇する」ように、
思いよらない戦争からの原油高、円安、地球温暖化対策など想定外の事を予見して対応策を練らなければなりません。
そして、あの大成功をおさめられた塾長でも、大きな悩みを乗り越えられたのだなと感銘を受けました。
仏教には「思念は業をつくる」言葉あるとの事ですが、業とはカルマとも言いますが、因縁の因、原因と考えていい。とあります。
以前、人生の縦の糸(運命)と人生の横の糸(因果)がある中で編み込んでいくのが人生であり、未来はその編み込みの延長上にあるとお聞きをしました。
そのように考えていくと、我々人間は日々無意識の内に35,000回以上の判断をしているそうです。
日々の判断基準の中で、利己精神(私利私欲)が多いとどうしても”考え方”のブレが大きくなってしまいます。
塾長が仰る通り、理念や”考え方”をフィロソフィー(哲学)を通じて良き思い、良き考えをベースにして判断基準にしなければいけません。
「心を高める。経営を伸ばす。」の中で、日々厳しい仕事の中で揉まれながら、共に人間性を伸ばして、信頼できる仲間と成長するイメージです。
そのように考えていくと、旧盛和塾・大和に入塾させていただいてから、ようやく6年ですが、
フィロソフィ(哲学)76項目の中の、”考え方”の重要性がわかってきたように感じています。
やはり、日々の仕事の中でも、「心を高める。経営を伸ばす。」
そして、「素晴らしい人生をおくる為に!」日々の判断基準の中で、このフィロソフィ(哲学)が利他の心としてしっかりと生かされてくる。
人間の背骨が、理念であり、その周りがシューワ実践二十魂であり、判断基準の細胞がフィロソフィ(哲学)でなければならない。と深く感じています。
このフィロソフィの学びを「潜在意識」まで、骨の髄まで到達させる必要があります。
昨今の大手企業の不祥事でもある様に、やはり、利己の判断では長続きしないですし、
一つの判断ミスで取り返しのつかないことに成りかねない事を考えると判断の基準の重要性が理解出来ました。
そんな中、先日ある古参幹部の朝礼でのスピーチを聞くことがありました。
その幹部のお話には、新入社員に向けてのはなむけの言葉がありましたが、もちろん悪くは無いですが差し障りのない話がとても多くて、
理念、シューワ実践二十魂、フィロソフィが全くなくてとても残念でした。それと同時に以前からの悩みの霧が一気に晴れたように感じました。
その支店は、以前から古くからの経験者が多くて優秀な方が多い支店だと感じていました。
しかしながら、一向に幹部候補に上がってこないのは何故なのか?
その疑問の原因が、やはり、古参幹部にシューワの経営理念やシューワ実践二十魂、フィロソフィ(哲学)、
経営の意義である”物心両面の幸福の実現”をしっかりと伝えられていないのが原因だと確信しました。
そのために、何十年もの間支店が小手先運営となり、日々の”考え方”が自分にとっての”利己的判断”となり、稼業的に傾いたように感じて成りません。
古参の経験者が夢を語らず、そのため今のシューワグループに対しての魅力が薄くなり、現状維持の方が楽で稼げると考えているのではないでしょうか?
そして、幹部に上がる必要が無い楽な方向性に考えてしまったのではと感じました。
やはり、相撲で考えるならば、懐の深さや粘り腰が必要なように、しっかりと理念やフィロソフィーを共に学ぶ必要があると改めて感じました。
これからの長い人生(航海)で、”考え方”と言う人生の羅針盤があるのか?無いのかは?では、20年~30年後では大きな差が開くと思います。
改めて、”考え方”の重要性を説かれながら、稲盛塾長は様々な企業を起こされて、現在京セラ、売上2兆円、KDDI 5兆円、日本航空1兆3000億円で合計売上9兆円となっております。
フィロソフィの威力にて、なんと!利益1兆2693億円とフィリピンの国家予算位の素晴らしい企業群を作られて、そして、再生をされてきました。
稲盛塾長が仰る、経営や人生には、魔法の絨毯など無いのだと!
日々、尺取虫のように地道に繰り返し、繰り返しの一歩一歩も階段を昇ることによってとんでもない大きなところまで連れて行ってくれるだと・・・。
この話は、元メジャーリーガーのイチロー選手にも似たようなお話を聞いたことがあり、ジャンルが違えども成功者は同じ思想や考えを持っておられていると深く感銘を受けました。
善き思いの人生の横の糸(因果)に成れるように、素晴らしい人生をおくる為にも日々精一杯精進をしましょう!
そして、稲盛塾長には、多くの学びと京セラフィロソフィ、門外不出あった宝地図を旧盛和塾・大和塾生として学ばせて頂きまして、改めて感謝申し上げます。