言葉は大事
先日、ダイヤモンド社主催の阪神タイガース・矢野元監督の講演会に参加致しました。
講演会のテーマは「言葉は大事」であり、野球選手の元監督が”言葉が大事”とは想像もしておらず、興味深く拝聴しました。
正直、私自身が不得意で全く出来ていない内容でしたので、深く反省をしながら、学んだ事を共有をしたいとします。
矢野元監督が阪神タイガースの監督を4年間の実績を多くは語りませんでしたが、今の阪神タイガースの躍進と優勝には矢野元監督の功績が大きかったように感じました。
特に、若手の育成については、しっかりと考え抜かれ基礎は”主体性”だとの考えに納得しました。
昭和の野球では、結果を残すためなら体罰も許されるという熱血指導で勝つためには何でも有りの時代でした。
成功を収めるためには大切なことだと実感しています。
熱血指導で育った私自身には、少し前まで試合を楽しむという言葉に違和感を感じていました。
しかしながら、選手自体が”主体性”を持って野球の楽しむことが重要である。
昔のスパルタ教育での固定概念に疑問を抱き、その弊害をなくすためにいろいろと試行錯誤してチームを活性化してきた経緯は、
なるほどと思える内容で活かしていきたいと思いました。
楽しむことの大切さやヒントになる講演会で下記を拝聴し感銘を受けました。
—–「言葉は大事、夢は叶う、比べるのは昨日の自分」っていうこの3つの合言葉を選手たちにずっと言ってたんです。
バッティング練習中に調子下がってたりしてる選手に「比べるの何やったっけ」「昨日の自分っす」「そうやな」「昨日の自分を超える、練習するぞ」とか、そんなふうに言って、「語尾も大事らしいで」って。
「なれたらいいなではなれてない自分しか想像でけへんけど、やります、3割打ちます、優勝しますってなったら出来た自分が想像できるやろ」って。
「そうなった時に、言葉から俺ら気持ちも変えられるし、未来も変えられるんちゃうか」って、だから選手たちの語尾が「今年は優勝します」とか「勝ちます」とか「3割打ちます」って、
「打てたらいいな」っていう選手がめちゃくちゃ減ったっていうのは、僕もすごく実感してますね。—–と仰っていました。
上記のように考えると、昔から日本人は言葉には現実に影響する不思議な力が宿っていると考えて、言霊（ことだま）って呼んでいました。
言霊は霊的なものでは無くて、常にポジティブな言葉を使えば、潜在意識に深くに働きかけて、現実を変えていく力があると脳科学でも証明されています。
「言葉は大事」と知りながら乱暴に使っていませんか？・・・と。
いくつかの事例を紹介して貰いました。
「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」とは正反対の意味があります。
・「ふわふわ言葉」とは・・・「ありがとう」「いいね」「がんばってね」など、言われるとうれしく、幸せな気分になれる言葉。
・「ちくちく言葉」とは・・・「アホ、のろま」「できるわけがない」「ダメに決まっている」言われると萎縮、マイナスイメージになる言葉。
「ふわふわ」という響きは人の心を包み込むイメージで、「ふわふわ言葉」を言う方も言われる方も元気が出てきます。
その反対で幼少期の子供に対して、言葉は大事と言いながら、いつも「ちくちく言葉」を言っていませんか？との事です。
例えば、知らずに使っている「ちくちく言葉」→子供がコップを持っていて、溢した後に頭ごなしに叱る。などなど・・・。
「ふわふわ言葉」→ 同じコップを持っていても、水がこぼれないためには、どのようにすれば良いのか？
事前にわかりやすく教えて、こぼしたらどのようなるのか？を事前に考えさせることが重要であるとの事です。
そして、きちんと成功すれば、褒めてあげる事こそが、”主体性を育む”言葉の重要性である。
「ちくちく言葉」を「ふわふわ言葉」に変えると考え方や価値観にも影響が、周りの人に投げかけられた言葉によって気持ちが沈んだり、反対にモチベーションが上がったり…。
みなさんは、そんな経験をしたことはありませんか？
自分自身の何気ない言動が、相手に影響を及ぼしていることに、私自身では正直出来ていなかった事に深く反省です。
やはり、言葉づかいはでは人柄を表しいて、いかに相手を大切にしているか、心を使っているかは言葉づかいからでるそうです。
「ちくちく言葉」のような気分がマイナスになる言葉をつかえば「不幸」を招いてしまい、「ふわふわ言葉」のような前向きでハッピーな言葉をつかうと、「幸福」が舞い込み望んでいることを実現できるそうです。
従って、自分が普段どのような言葉を使っているか、発している言葉のくせを知ることは必要との事です。
知らず知らずのうちに、「ちくちく言葉」を使って来たことに反省です。
言葉が変わったくらいで結果は変わらないと思うかもしれませんが、まずは試して見ようと感じました。
シューワでは有名な、「明元素（めいげんそ）」と「暗病反（あんびょうたん）」という考え方があります。
清水英雄先生のお言葉ですが、「明元素」は明るくポジティブな思考、「暗病反」は暗くてネガティブな思考のことです。
「ちくちく言葉」は「暗病反」を引き起こし、「ふわふわ言葉」は「明元素」を呼び覚まします。
言葉からの口ぐせが変わると、考え方や価値観に変化が生まれ、行動や結果までもが変わってくることを学びました。
これから、出来るだけ「ふわふわ言葉」で心が元気になるプラス言葉で心を広くして行こうと思いました。
そして、矢野元監督の言葉が印象的に感じましたので、本当に良くしたいと思うならば、「やる気の前にその気にさせる。」
「言葉を発している所で、一番近くで自分の耳が一番聞いている。夢は叶うもの、人と比べるものでは無い！比べるのは、昨日の自分である。」
来週も、引き続き、矢野元監督の講演からの学びからの、”ありがとうの言葉の凄い威力”について考え共有していきます。
