阪神タイガース優勝への采配

やはり、先週の話題は、18年ぶりとなる阪神タイガースのセ・リーグ優勝ですね。
ファンの皆さん、選手の皆さん!本当におめでとうございます!!
そして、岡田監督の素晴らしい采配が随所に当たった様に感じました。
たかが野球、されど野球で、阪神タイガースの優勝による経済効果が969億円にもなるそうです。
それにしても、監督就任してから、1年目での優勝とは流石ですね。
昨年の矢野監督も良い所まで行きながら大失速でシーズンを終わりました。
今まで、いつも良い所まで行きながら、優勝を意識しすぎて何度も大失速があったので、あえて、ARE=優勝にしたのでしょう!

それにしても、何故、僅か一年で岡田監督は優勝まで持っていけたのでしょうか?
勝ちについては、”神は細部に宿る”ではありませんが、普通にこだわり続けた勝負師・岡田彰布によって、阪神はより洗練されたチームへと進化。
これだけ歴史が長いチームでも6回しか優勝をしていないことが不思議ですが、それにしても人気があります。
1985年、昭和最後のセ・リーグ日本一球団。バース、掛布、岡田、に象徴するように打撃が中心のスター選手ぞろいの球団でした。
2005年、岡田監督率いる試合巧者球団であり、試合終盤に盤石の態勢のJFKのセオリー。7回ジェフ・ウィリアムス、8回・藤川球児、9回・久保田智之を確立。
金本選手も含めて、多彩なバラエティ・タレント揃いで、見事に優勝。
それから18年、今度はスターなしの、監督采配が最大の特徴である優勝と言っても過言では無いと思います。

やはり、チームとして”最小の努力で最大の効果”を上げることは、人材を活用しているビジネス界でも同様に学ぶべきことが多いです。
特に、支店運営、事業部運営、会社経営におけるリーダーとしての役割など学ぶべき点が多いにあります。
その岡田監督曰く、—–「就任1年目でこんなに早くきょうを迎えると思っていなかった。5月ごろから白星を重ねて、若いチームなので、試合の中で徐々に力をつけていったが、そのスピードが速かった。
手応えはあったが、勝負の9月はどうなるかというところで、本当に力をつけてチームみんなの力だと思う。チームの中にいると、成長しているかは分かりづらいが、普通にやっていたら白星を重ねていったというのが正直な気持ちだ。」
「試合の中で徐々に力をつけていった」「打者は打つときもあれば打てないときもある。投手も抑えるときも打たれるときもある。けど守りは違うやろ。試合が崩れることないよ。いまはな」。だから守備にこだわる。
前回(2005年の優勝)は、2003年の優勝メンバーが多くて完成されたチームで、自分が言うこともなくて、選手とのコミュニケーションは少なかった。
ことしは自分がやりたい、守り重視の野球を伝えていけないと思い、選手と話す機会が増えた」—–

やはり、負けない野球を目指す中で、2つの点に注目をしたい思います。
① 選手間との対話が増えたこと。
就任一年目のキャンプの時から選手の個々の能力を見て判断して、見極めてチーム作りを始めた。
そして、若い選手たちが、チームのメンバーが監督の意図することを理解して少しずつ戦える集団へ変化した結果だと思います。
シューワ支店でも同様ですが、対話が出来ている支店とそうで無い支店は歴然としており、クルーとの対話を増やして貰いながら、今の不足を補って貰いたいと感じました。

② 攻撃で際立ったのがフォアボールの数。
岡田監督曰く、—–「普通にやるだけやん」「ビッグプレーやファインプレーはいらんから」「逆の立場で考えると、守っている時にフォアボールで出塁されるとものすごく嫌。特にセカンドとショートの二遊間は、仕事もいろいろと増えるし、やることも多くなる。
ヒットを打たれるのは仕方がないが、フォアボールで出塁されるのはつらい」。口酸っぱく選手たちに伝えてきたことはチームに浸透していきましたとの事。
選手たちにボール球を見極める重要性を伝え、さらに選手の年俸につながる基準のフォアボールのポイントをこれまでより上げるよう球団フロントに要請。
しっかりとボール球を見極め、フォアボールを選ぶことの重要性について岡田監督は現役時代にセカンドで活躍した自らの経験を踏まえて語っていました。—–

内容は昨年までの阪神の戦いぶりを見ていて、初球に手を出し凡打を重ねていると思ったので、じっくりと見極め四球を選び出塁する事で高評価すると言う風に変えたそうです。
四球を選んだ際のポイントを1ポイントから1.2ポイントに増やしたと仰っていました。
選手側も監督の意図するところを理解して、四球を選び出塁する事を目指した事で昨年と比して大きく出塁率が変わったみたいです。
それ以外の数字って余り変わって無くて、打率、本塁打数、防御率に変化はなく、四球の数だけが100個以上も増加していたとの事でした。
その差は歴然で、四球は、昨年の358個を優に上回るセ・リーグ最多の452個。最少の中日とは179個も差がある。
やはり、リーダーが勝ちにこだわって、フォアボールでの出塁率にこだわった部分です。

シューワ支店でも同様ですが、ローリーの稼働率も含めて、チームのリーダーが自身のチームの多くのベストよりもベターの部分を見つけて貰いたい。
それだけで、今まで優勝できなかったチームがこんなに早くに優勝を決めるのですから、やはりトップに立つリーダーの力量の差は重要ですね。
スター選手ぞろいでは無く、若い選手が多い中で、派手とは言えないものの、岡田監督の目指す堅実な野球が18年ぶりの優勝をつかむ礎となったのです。
そして、チームメンバーに最大限の力を発揮させたことは優勝の賜物ですね。
本当に今年の阪神タイガースは、チームのリーダーとしても、学ぶべきことが多い年でした。
この調子で、クライマックスシリーズを勝ち抜いて、日本シリーズを関西対決となるオリックスと戦って貰いたいと思います。
見習えるところはしっかりと見習い参考にして実践して参りましょう!

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