ヒヤリハットの法則

半期に一度のBCP合同訓練が4月22日に開催されました。
早いもので、2011年・東日本大震災より12年の月日が経過しました。
今でも忘れられないのは、岩手県での災害復興支援でたくさんの「ありがとう」を頂戴出来たことです。
内閣府からの要請にて、いち早く日本BCP・中井執行役員を筆頭に行なった復興支援がすべての始まりです。
その副産物として、緊急時に”命をつなぐ”事業継続計画(BCP事業)がスタートしました。
多くの尊い命がお亡くなられて、大惨事となった東日本大震災でしたが、被災された方の”あったらいいなをカタチ”にした事が新たなビジネスの誕生となりました。
現在では、燃料の備蓄・配送、負荷試験、タンク洗浄、燃料入替下取りサービス、1K優先プラン、などBCPビジネススキームも拡張しています。
改めまして、BCPとは?・・・事業継続計画【英】BusinessContinuityPlan(ビジネス コンティニュイティ プラン)の頭文字をとってのBCPと呼んでいます。

【事業継続計画】
BCPとは企業が自然災害、事故、テロ等の予期せぬ緊急事態に遭遇した場合に、重要業務に対する被害を最小限にとどめ、最低限の事業活動の継続、早期復旧を行うために事前に策定する行動計画である。
・計画策定の際には自社の業務プロセスを見直し、緊急事態の際の各事業ごとのリスクの大きさや、優先して継続・復旧すべき事業を定める必要がある。
・計画の内容は緊急事態を見据えた事前の対策と継続・復旧のための実施計画であるが、施策だけではなく緊急事態に備えた組織体制の構築、人員の訓練も含まれる。
・BCPを導入することで得られるメリットとしては緊急事態においてもすぐに操業率を100%に戻せるほか、市場の信頼を得やすいということが挙げられる。

まさに、BCPとはいかなる緊急事態においても被害を最小限にとどめて、事業継続計画への実践を提供する事。
BCP事業は、人の尊い命をつなぐ事業であることを改めて再確認してもらいたいと思います。

そして、シューワグループとしての”事業の目的と意義”を今一度、明確にしておきたいと思います。
私が所属している旧盛和塾(実践経営者道場・大和)では、故・稲盛塾長の経営12か条が基本的な考え方となっています。
その第一条が、「事業の目的、意義を明確にする。公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。」というものです。
「事業の意義、目的」とは、会社の活動が社会貢献に繋がっているか、つまりどの様に利他になっているかを明確にするということです。
●事業の意義:『全従業員の物心両面の幸福の実現!!』
●事業の目的:シューワ㈱『ニッチなお困りごとを独自の無店舗商法であったらいいなをカタチにして、たくさんのありがとうを集めます。』
       日本BCP㈱ 『総合防災・減災企業として”命をつなぐサービス”を増進する。』
・まさに、日本BCP㈱は”命をつなぐサービス”を事業の目的と位置付けています。

・今回の訓練にて、特にお願いをしたいことが「ヒヤリハットの法則」です。
1件の重大事故には、29件の軽微な事故があり、その背景には、300件の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する。
1件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害があり、更にはその裏に300件のヒヤリ・ハットがあるというもので、
たまたま大きな事故にはつながらなかったとしても、小さな自損事故や、うっかりの違反や、ヒヤリ・ハットは日常的に繰り返されています。
これは、「1:29:300の法則」とも呼ばれています。

先日、残念ながら、シューワグループにて重大事故が発生しました。
やはり、その背景には、29件の軽微な事故があって、陰に隠れている300のヒヤリ・ハットが存在したと思います。
日々の業務の中で、慣れが生まれ、そのため緊張感がなくなり、業務が作業になってしまったのではないでしょうか?
この様な事案は、我々のトラック事故などにも当てはまり、全ての仕事において「ヒヤリハットの法則」は当てはまります。
ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態が隠れているとの事です。

皆様にしては、命をつなぐサービスとして、真剣に全力で取り組んでもらいたいと思います。
「いつ」「どこで」「誰が」「なぜ起きたか」「どうなったか」という、「原因の分析」と「対策方法」もしっかりと社内訓練にて検証し、問題点をあぶりだした”報連相の徹底”をお願いしたいと思っております。
ヒヤリ・ハットで洗い出したリスクをBCP訓練にて反映する。
この「ヒヤリ・ハット」の確認がこの訓練で一番必要だと思います。
事業の目的”命をつなぐサービス”としてうっかりミスのヒヤリ・ハットは許されません。
日々の業務も含めてすべて凡事徹底です。
どのような仕事にも共通点が多い思いますので、ど真剣に取り組んでください。

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