ものごとの本質を究める

先週の2月24日は、ロシアがウクライナに侵略した日から数えてちょうど一年となりますが、数週間で終ると思われた侵略に未だ出口が見えません。
歴史的な政治見解は別として、たったひとりの歪んで間違った指導者の命令により両国で30万人以上の死傷者を出しているのが現状です。
若い方も含めて、輝かしい未来を奪われたのが事実。
戦争を始めるのは簡単ですが、終結には本当に難しいものがあると思います。
一番の平和への近道は、素直な心を持った話合いをして、互いに相手の考えを尊重し互いに認め合うことです。
一向に停戦の糸口も見えない状況で、世界が完全に二分化していて、間違った方向に向かっているのだと感じています。
改めて、日本は平和な国であり、この平和は当たり前では無くて有難いことだと思わなければなりません。
今回の戦争ではお互いの言い分も有るとは思いますが、今週は『ものごとの本質を究める』について考えてみたいと思います。

稲盛塾長の「京セラフィロソフィ」を皆さんと共に輪読して学びましょう。
そして、シューワグループ全従業員・物心両面の幸福実現の為に向き合いながら実践したいと思います。
シンプルかつ直球の稲盛塾長の”魂の言葉”は胸に熱く刺さりました。
【今月のキーワード】は 『ものごとの本質とは』・・・・。皆さんと共にど真剣に学んで行きましょう!
《出典 京セラフィロソフィ P.129参照》

—–私たちは一つのことを究めることによって初めて真理やものごとの本質を体得することができます。
究めるということは一つのことに精魂込めて打ち込み、その核心となる何かをつかむことです。
一つのことを究めた体験は、他のあらゆることに通じます。
一見どんなにつまらないと思うようなことであっても、与えられた仕事を天職と思い、それに全身全霊を傾けることです。
それに打ち込んで努力を続ければ、必ず”真理”が見えてきます。
いったんものごとの真理がわかるようになると何に対しても、またどのような境遇に置かれようと、”自分の力を自由自在に発揮”できるようになるのです。—–

改めて、「本質」について調べてみました。
「本質」とは・・・物事の根本的な要素。哲学において存在をなすもの。
物事の本質は、学校では教えてくれませんし、社会に出てからも会社では教えてくれません。
稲盛塾長が仰る”考え方”をしっかりと持ちながら、素直な心を持って日々、反省と改善を持った中で人は成長すると思います。
その結果として、少しずつ人間的な視野の広さに繋がって行きます。
経験値が高まり視野が広がれば広るほど、真理が見えてきて、自分の力を自由自在に発揮できるようになるのです。・・・とあります。
長きにわたり、崇高なお考えで得度をされている稲盛塾長のお考えには到底及ばないですが、ものごとの「本質」とは?

学識が無い私は、「本質」とはボーリングで言うところのセンターピンと考えます。
言わずと知れた、センターピンとは、ボーリングのピンの一番先頭にあるピンです。
ボーリングのたとえから 「センターピンは何か」 とは、ものごとを進める、動かしていくにあたって、全体に最も影響があるもの、そこを軸に当てて動かせば後は回転して回りだす事は確かです。
センターピンが周りのピンを囲んでいるように、物事の本質もその周りに存在する情報や要素に囲まれています。
ピンボケでは無く!ものごとの本質を見抜くと言っても最初はなかなか難しいですが、日頃からこの本質は何か、センターピンは何か?と考えるようになれば、自ずと本質を把握する能力は身に付くようになります。
つまり、何をすべきかは知っているわけです。

ただ、知っているのと、やっているのとは違います。
人は何かに行き詰まった時、どうしても外に答えを求めがちですが、答えは自分の中にしかないということになります。
現代では、情報が溢れており、その情報に振り回される人生になっています。
自分自身に問いかけて「本質」を見抜き、その本質に沿った生き方をしていくことが一度きりの人生における幸せに繋がっていくのだろう、というのはぜひ押さえておきたいと思います。
その様に考えますと、センターピンがなければ周りのピンを倒すことは非常に難しくなり、センターピンを重視することで周りのピンを倒しやすくなります。
同様に、物事の本質を理解することで、その周りに存在する情報や要素をより正確に理解することができ、物事全体をより深く理解することができるようになります。
優秀な人で、経験もあるのであれば、何をしなければならないかが、わからないわけがありません。
同じ環境、同じ経験で、成功する人としない人が分かれるのはなぜか?
次週には、「本質」からやるべきことを含めて、以前にも紹介した「ある農夫の1日」を考えてみたいと思います。

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