
逆風を活かす

先週の1月20日(金)は、二十四節気のひとつ『大寒』でした。
二十四節気において、最も寒さの厳しい季節で「冬の最後を締めくくる約半月」の事だそうです。
日にちでいうと、今日から節分の2月3日までが「大寒」。大寒の前の半月、1月5日~19日ころが「小寒」、大寒は、1月20日~2月3日との事。
立春が一年の始まりなので、大寒の最終日は大みそか的な日で、今も残る「節分」の豆まきなどの行事は、新年を迎えるための行事だそうです。
大寒が終わると、「立春」(今年は2月4日)。春の始まりを迎えます。
この大寒に合わせた様に、今週から日本全域には、この冬一番の寒波が襲来し、寒気団が南下して各地に雪の予報も出ています。
祖業である灯油巡回販売の日程も折り返しを超えた地点で、まさに!恵の寒波となっております。
今週は、ここに来ての”資源高&物価高”による経済状況の厳しさの観点から「逆風を活かす」について考えてみたいと思います。
『凧(たこ)が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない』
この言葉は、イギリス・政治家で首相を務めたウィンストン・チャーチル氏の名言です。
人は向かい風に向かって進んでいる時が最も輝くことを、凧揚げにたとえて表現した、人生の教訓となるような深い名言です。
チャーチル氏は、第二次世界大戦時にイギリスの首相として、強いリーダーシップと強靭な意志で国民を牽引して勝利に導きました。
そして、楽観的でユーモアの溢れる人物だったようです。
現在では、誰もが知っているピース・サインは、彼が最初だという説があり演説をする際に決まってするポーズで人を惹きつけるなど、明るい魅力がありました。
そのチャーチル氏にとって、リーダーとしての真価が最も試されたのが、第二次世界大戦中の逆境時であったとの事。
ナチス・ドイツの指導者ヒトラー軍がヨーロッパ大陸を飲み込み、その脅威がイギリス本土に近づこうとした時、
恐怖に震える国民に向かって行った演説が、「もし我々が負ければ、(中略)新しい暗黒時代に入ります。
よって、我々は全力を尽くし、1000年のちに大英帝国の人々にこう言わせたいものだ『これが彼等の最良の時だった』と。
最大の逆境時を「最良の時」だと表現するチャーチル氏の凄さに私たちも学ぶところがあるのではないでしょうか?
私たちの人生でも、幸福や成功には、むしろ困難こそが「必要不可欠なステップ」です。
それを認識する強靭な信念があるからこそ生まれた言葉ではないでしょうか?
凧(たこ)は、逆風を受けることによってしか高く上がることはできません。
私たちの人生でも、 繰り返し訪れるであろう逆風とは、私たちが高く昇るためには、絶対的に必要不可欠なものと考えるべきです。
『逆風が、私たちを成長、進化させ、上昇へのきっかけとなる』。
逆境を乗り越えてこそ、大きく飛躍するチャンスであり、中途半端な状態よりも、最悪と思えるくらいの方が発想の転換はしやすいと考えます。
逆境だからこそ見えてくるチャンスを見逃さないようにして、逆境こそ成長のチャンスと考えるべきです。
何故なら、困難を乗り越えようと、全身全霊で創意工夫をして、苦難をクリアにてして前へ進もうとするからです。
その反対に、順風満帆に流されている時は、風に流されて停滞していると考えるべきです。
傍から見ていると確かに居心地が良いかもしれませんが、自分のスキルや経験の限界値から一歩も出ていない程度の仕事しかしていないことを示しているからです。
無理を避けて、楽することが出来るから居心地が良いですが、出来る事しかやらないでいると出来る事が少なくなり人間的成長が無くなります。
強風に流されずに、風に向かっていく時、凧はより高く飛びながら飛翔します。
人間も凧と同じと考えるべきで、逆境にあるとき、人は成長の真っ只中にいることを信じ、逃げずに向かっていきましょう。
困難は不幸ではありませんし、むしろ!成長のチャンスです。
ピンチが訪れたら、私を成長させる為に神様が与えてくれたチャンスと捉えて、難が有りって「有り難い」と考えましょう!!
この逆風のお陰で成長出来ると考えましょう!
その様に考えると、いつも私が言っている「ピンチ」は「チャンス」へと変わるです。
そして、「逆風」と「ピンチ」が、自分自身を成長させてくれて、より進化させてくれる「上昇」と「チャンス」へのきっかけとなるのです。
将来には、「逆風」と「ピンチ」の後のあの瞬間が「上昇」と「チャンス」最良の時だったと振り返る事になるのです。
風に向かう!風に背を向けない!!そして風に逆らう!!!
進行を妨げるはずの向かい風によって、むしろ高く舞い上がるイメージですね。
そして、スキージャンプのように、より遠くまで行くことだってできるのです。
皆さん自身は、現段階で成果の出ない時に風に流されていませんか?
もしくは、成果が出ない事を原因他人論で考えて、出来ない理由を言い訳に小手先での仕事をしていませんか?
厳しい状況下で、逆風に挑もうともせずに素直さを忘れて、実直な行動がおろそかになっていませんか!!
原因他人論の小手先変化球は、初めは通用しますが、人生ではやがて使い物にはならないと考えるべきです。
お客さまや上司からのきついクレームやお叱りは、その時はピンチかも知れませんが、自分自身を高みに導いてくれる向かい風と思うべきで、上昇気流に乗れると考えて逆に活用すれば良いだけです。
常に実直に改善を進める事が重要であり、「逆風」と「ピンチ」があるから成長、進化することが出来るのです。
「逆風」と「ピンチ」の時こそ感謝をしながら、ど真剣に自分自身の成長を楽しみながら、人生を謳歌させていきましょう。
その様に考えると企業としても”資源高&物価高”の観点から、この「逆風を活かす」ことを考えていかなければ、未来はありません。