
笑う人には福来たる

先週は、関西では正月の風物詩で馴染み深い、商売繁盛を祈願する祭礼の「えべっさん」がありました。
十日戎は、1月9、10、11日に行われて、今年は、残り福の11日に今宮戎神社を参拝しました。
「えべっさん」の歴史は古くて、江戸中期頃から盛んとなり、福娘から福笹を授かって、
境内で流れる「商売繁盛で笹もってこい!」というえびすばやしの掛け声が有名です。
なぜ、「えべっさん」と呼ばれているかというと、元々は「えびす様・戎様」からきているそうです。
ここ数年は、コロナの影響が有り参拝者数も減少していますが、何よりビックリしたのが、出店や屋台がひとつも無かった事です。
やはり、ここにもコロナの影響を大きく感じました。
ところで、全国ニュースにも取り上げられている。えびす神社・総本社である西宮神社の『十日えびす』で行われている「福男選び」が3年ぶりに開催されました。
「福男選び」の人気は凄まじく、近年、参加者選びの抽選には、数千人がエントリーするほどです。
コースは通称“赤門”からスタートし、本殿までの全長230メートルを“走り参り”して、
3番目までにたどり着いた参加者が“福男”に認定されます。
令和5年の福男には、元甲子園球児・大学4年生植本亮太さん(22歳)が一番福になりました。
植本さんは「自分に関わる方々に福を与えられるような生活を送りたい。体に気を付けて暮らしたい」と話していました。
「福男」とは周りの人たちに「福を与える人」のようです。
今週は「福男選び」の御利益を授かりたく「福を呼び込む秘訣」について、
一般社団法人おせっかい協会の高橋恵会長の著書『笑う人には福来たる』をご紹介します。
とても読みやすくて、すぐに読み終わりますが、中身は”ガツン”と来ました。
「利他の心が人を幸せにする」というお話です。
稲盛塾長と同じ「利他」という言葉が入っていまして、成功者には共通の考えた方があるのだなとしみじみ感じました。
説教では無く!全く自慢話でも無い!本気で淡々と親切に書き綴られているので、読んでいてとても清々しい気持ちになりました!!
著者の高橋さんは、人生の苦労も喜びも知り尽くした74歳の現役バリバリ「社会起業家」です。
高橋さんのプロフィールによると、彼女の人生は、波乱に満ちています。
戦争で父をなくし、極度の貧乏暮らしになった少女時代。やむなく知り合いの家に預けられ、そこでは壮絶ないじめを経験。
ジブリ映画「火垂るの墓」のような生活をリアルに体験してきたのです。
しかし、「いつか自由に生きるのだ」と希望を失わず大人になり、
子育てをしながら営業でトップセールスを記録していく、元祖「働くママ」となりました。
その後、40歳での離婚を機に、PR会社を起業。引退後は「孫育て」に勤しみ、70歳で社団法人を立ち上げます。
会社員として、経営者として、祖母や母として、女性として……彼女の人生を支えてきたのは、「福を呼ぶ5つの習慣」でした。
①笑顔:楽しい顔をすれば楽しい事が起こる。
②お節介:人の為に何かしようという気持ち。
③分かち合い:分け与えられる人が豊かになる。
④即行動:今を楽しむ為に、頭より足を使う。
⑤脱不幸:人生は不運か幸運の二択ではない。
福を呼ぶ”5つの習慣”は、いつでも頭の片隅に置いておきたいですね。
すなわち、「笑顔」「おせっかい」「分かち合う」「即行動」「脱不幸」の5つです。
なぜ、その習慣に行き着いたのか?
それを実行すると、どんなことが起きるのか?
福を呼べる人は、もともとラッキーなのではなく「幸福を呼びやすい行動」を積み重ねている人だと感じました。
風水のようなに、それは財布を黄色にしましょうとか、ベッドはどこに置きましょうとか話ではありません。
秘訣は、毎日の「ちょっと」の積み重ねで有り、習慣の見直しや「素直な心」が重要との事です。
具体的に、何が違うのでしょうか?
今の自分の顔を”鏡”に映してみて下さい・・・。
皆さんの表情は、楽しそうでしょうか?つまらなそうでしょうか?それとも怒っていますか?
「笑う門には福来たる」という言葉がありますが、よく笑う人のところには、必ず良いことが起こり、良い循環があります。
この門というのは「家」や「家族」をあらわす言葉だそうで、笑い声があふれる家には、自然に幸運が訪れる、という意味です。
これは本当にそのとおりで、笑顔はすべての基本と言っても過言では無いですね!
やさしい雰囲気、明るい雰囲気が出てきて、人がたくさん寄ってきて思いがけない幸運やご縁に出会いやすくなります。
なぜなら、世の中は人間同士の繋がりがあって私たちはそこで生きているからです。
思いもよらない偶然や、意外なところから訪れる人生の転機が有り、それは人と人との関わり合いの中から生まれるのです。
「利他の心」で相手を思いやり、自然と人を惹きつけるような行動を取ること、
「あの人のことを応援したいなぁ」、「助けたいなぁ」と思われるような習慣を重ねていくことが、福を呼ぶことの第一条件と言っても過言では無いですね。
その反対で、自分自身が「暗病反」であり、その前面に「拒否メッセージ」を送っていれば、相手から受け入れらません。
当然ですが、仕事を頼まれることも、遊びなどに誘われることも、相談されることも無いでしょう!!
この様に「しかめっ面」でいると「福の神」が近寄りません。
「笑顔」は、人間にしか出来ない神様から与えられたプレゼントてす。
笑うことは「福を呼ぶ第一条件」です。
日本の格言に「笑い栄ゆ」というものもあります。
「笑いのあるところに栄えがあり、笑顔は、夫婦円満・家庭円満をもたらしまた商売繁盛をもたらす」という意味です。
日々、「笑顔」と「福を呼ぶ5つの習慣」の笑顔、お節介、分かち合い、即行動、脱不幸を「素直な心」と「利他の心」を持って、「福の神」を呼び込みましょう!