
成りあがり!

今年の振り返りとして、私生活の話で恐縮ですが、大きな思い出として、ロック界のカリスマ、矢沢永吉さん 73歳(以後永ちゃん)のライブを今年3回も妻と楽しんできたことです。
1回目は、8月28日、東京オリンピックが行われた新国立競技場にてデビュー50周年記念"MY WAY "。なんと6万人の観客とB’zとの共演で大きな話題。
2回目は、9月25日、大阪・京セラドームにて「感謝」の思いが「伝説」となった50周年の最終公演。
3回目は、12月11日、大阪城ホールにて「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2022 ONE FIFTY 」(ワンフィフティ)。前人未到の日本武道館での公演を含む通算150回公演。
とくに印象に残ったのが”ファンに向けてありがとう!の感謝の言葉が何度も!何度も!聞けたことです。
そして、9月25日・大阪・京セラドームにて、4万人に向かって!2時間20分にわたって歌いまくり「矢沢は本当にファンの皆さんに愛されてると思いました」と感謝の言葉。
ファンをはじめ「多くの人たちとの出会いあっての50年だった」と幸せを綴っていました。
50周年の集大成となった最終公演でしたが、第一声は「国立競技場から始まって、先週の福岡では矢沢やらかしてしまいました。(台風での決行に批判続出 (笑))。
矢沢は本当にファンの皆さんに愛されていると思いました。だから50年走ってくることができたんですね」と感謝の言葉がとても多かったですね。
MCでの言葉もとても印象に残っています。
「最近、声の出し方が解ったんだよね。」「ビブラートっていうか?声の出すポイントがやっとわかってきたの?!」との事。
50年間やっていて未だに進化発展を続けている姿にホントに凄いの一言。
誰もが知るヒット曲がそれほど多くは無いのに、同じスタイルで50年も進化発展をして、やり続ける凄さ。その理由が”好きこそ上手なかれ”だと。
この50年の歴史をひもとくように熱唱をされて、アンコールの「止まらないHa~Ha」や「トラベリン・バス」では定番のタオル投げも解禁され本当に素晴らしいステージでしたー!!!
圧倒的大御所なのに、決して偉そうじゃなくて、フランクな話し方で感じがとても嬉しいですね。
一途に50年間やり続けてきた重厚感があって、永ちゃんのMC話には惹かれてしまうという人も多い気がします。
実際に永ちゃんのファンって音楽よりも矢沢永吉という人間性に魅了されているファンが多いように感じました。
12月11日、大阪城ホール時には、僅か10Mの至近距離でのライブでした。
どの曲も熱唱で、凄い声が出てた永ちゃん!73歳とは思えない!とにかく圧倒的に迫力あるボーカル!挑みかかるボーカル!目も耳も釘付けのライブ、最高でした。
今回のMCでは売れる前の苦労話をしてくれました。
「キャロルのデビュー前、フジテレビのセイヤングでイギリス発祥・ロキシーファッション募集みたいのにコレだ!と思って」「ジョニー大倉と革ジャン、リーゼント、ポマードファッションでこれだと!」
「ハガキを出したのに何の返事もないから、フジテレビに何回も電話して、あまりのしつこさにしょうがないから1曲だけ歌わせてやるって言われて初めてテレビで歌った。」
「これがTVで流れれば、この後、絶対何かが起こる。って信じてたよね。」
「放映後、実際にバンバン電話かかってきたよね。」「嬉しかったね!!」
この話を聞いても、デビュー前からやり切る思い込み!人を圧倒する熱量!パワーとオーラを持った人なんだという事がわかりますよね。
永ちゃんという人の、どの会場でも人柄と歌声と魅せる力はやはり、本物のスーパースターは違うなと感激しました。
そして、実は最も印象深かったのが、何気なく観ていた「世界仰天ニュース」。この番組を観て、一気にファンなったと言っても過言ではありません。
24年前に永ちゃんが実際に被害に遭った35億円の巨額詐欺事件。
ロック界のカリスマが!未だに謙虚さの裏では、とてもご苦労をされたことが、テレビ番組の中で本人からのインタビューと再現ドラマで紹介されていました。
事件の10年ほど前から世界進出を考えていた永ちゃんは、オーストラリア・ゴールドコーストに高層ビルを建て、世界へ発信できる音楽スタジオや音楽学校を作ろうとしていたが、信用していた現地責任者と経理部長がグルになって起こした巨額詐欺事件発生。
残った借金はなんと!35億円。
先が見えず何日も酒に溺れていたそうです。
しかし、永ちゃんの妻が言ったことが素晴らしい!
一言も責めずに「矢沢永吉が本気になったら返せない金額じゃない」「恨んでも仕方ない」という事でした。
その後の永ちゃんが凄かった。
それは、誰よりも仕事をする事。
一気に吹っ切れて、積極的に俳優仕事もCM出演もこなした上で、精力的にライブも遂行。
永ちゃんは、超ビジネスマンで「E、YAZAWA」のロゴも売れないキャロル時代から商標登録していて、グッズの宣伝とか、ブランディングもめちゃうまいし、超やり手ビジネスマンと言っても過言では無いです!
主にタオルやグッズの売り上げが、借金返済に大きく貢献したという商才も素晴らしいところです。
経営者や著名人のできる人は、一度底辺まで落っこちてまた這い上がる。
成りあがり!大好きな言葉です。
当たり前だけど、精一杯働くことで、わずか7年間後の2004年4月、35億円の借金を完済。
こんなに厳しい芸能界でたった一人きりでの成りあがり!!
す・凄いの一言です!!
やはり、トップでありつづける理由のひとつがわかったような気がしました。
せっかくの人生、一度きりですし、言い訳をせずに実直に成りあがりっていましょう!
どうやって成り上がるのかは、人それぞれの考え方があって良いかと思いますが、せめてチャレンジする事は忘れずやってみる!!
何度も感謝の言葉を口にして「歌えるまで歌います!」と言う永ちゃん。
胸が熱くなりました。
ありがとう。永ちゃん。
また、来年もヨロシク!