「ヒヤリハットの法則」

半期に一度実施している2021年度BCP合同訓練が9月10日に開催されました。
早いもので、東日本大震災より11年半が経過しましたが、今でも忘れれないのは岩手災害復興支援でたくさんの「ありがとう」を頂戴したことです。
復興支援を行った経験により、緊急時に命をつなぐサービスとして、事業継続計画(BCP事業)が誕生致しました。
多くの尊い命が亡くなられ、非常に悲しい東日本大震災でありましたが、被災された方の”あったらいいなをカタチ”にした事が新たなビジネスの誕生となりました。
現在では、燃料の備蓄、配送、負荷試験、タンク洗浄、燃料入替下取り、災害時水供給、防災用品販売などBCPビジネススキームも拡張致しました。

改めまして、BCPとは?・・・事業継続計画【英】BusinessContinuityPlan(ビジネス コンティニュイティ プラン)の頭文字をとってのBCPとなりました。
【事業継続計画】
BCPとは企業が自然災害、事故、テロ等の予期せぬ緊急事態に遭遇した場合に、重要業務に対する被害を最小限にとどめ、
最低限の事業活動の継続、早期復旧を行うために事前に策定する行動計画である。
・計画策定の際には自社の業務プロセスを見直し、緊急事態の際の各事業ごとのリスクの大きさや、優先して継続・復旧すべき事業を定める必要がある。
・計画の内容は緊急事態を見据えた事前の対策と継続・復旧のための実施計画であるが、施策だけではなく緊急事態に備えた組織体制の構築、人員の訓練も含まれる。
・BCPを導入することで得られるメリットとしては緊急事態においてもすぐに操業率を100%に戻せるほか、市場の信頼を得やすいということが挙げられる。
まさに、いかなる予期せぬ緊急事態においても被害を最小限にとどめて、事業継続計画への実践を提供する。
BCP事業は、人の尊い命をつなぐ事業であることを再確認してもらいたいと思います。

そして、シューワグループとしての”事業の目的と意義”を今一度、明確にしておきたいと思います。
私が所属している旧盛和塾(実践道場・大和)では、故・稲盛塾長の経営12か条が基本的な考え方となっています。
その第一条が、「事業の目的、意義を明確にする。公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。」というものです。
「事業の意義、目的」とは、会社の活動が社会貢献に繋がっているか、つまりどの様に利他になっているかを明確にするということです。
●事業の目的:『全従業員の物心両面の幸福の実現!!』
●事業の意義:シューワ㈱『ニッチなお困りごとを独自の無店舗商法であったらいいなをカタチにして、たくさんのありがとうを集めます。』
       日本BCP㈱ 『総合防災・減災企業として”命をつなぐサービス”を増進する。』
まさに、日本BCP㈱は”命をつなぐサービス”を事業の意義と位置付けています。

「一人の人間の命は、地球より重い」は、福田元首相の名言です。
一人の人間の持つ無限の可能性の幅は、地球より広いのかもしれません。

今回の訓練にて、特にお願いをしたいことが「ヒヤリハットの法則」です。
皆さんもご存じの方も多いと思いますが、再度、災害防止のバイブルとして知られる「ヒヤリハットの法則」を考えてみたいと思います。
先週、静岡県牧之原市の幼稚園で3歳の女の子がバスの車内で死亡した痛ましい事件がありました。
ご遺族の方にはお悔やみ申し上げます。
昨年も同様の事案が有りましたが、数年に一度は起こる事件?事故?について、どうしてあってはならない事件を起こしてしまったのでしょうか?
自分では身を守ることが難しい子供たちを預かっている幼稚園が同じことを繰り返している。
日常の業務の中で、慣れが生まれ、それが、緊張感がなくなり業務が作業になってしまったのではないでしょうか?
この様な事案は、我々のトラック事故などにも当てはまり、全ての仕事において「ヒヤリハットの法則」は当てはまります。
ヒヤリハットの法則を改めて説明しますと、1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、
さらにその背後には事故寸前だった300件の異常あると言われれおります。
ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態が隠れているとの事です。
これが、「1:29:300の法則」とも呼ばれます。

皆様におかけランしては、命をつなぐサービスとして、真剣に全力で取り組んでもらいたいと思います。
「いつ」「どこで」「誰が」「なぜ起きたか」「どうなったか」という、「原因の分析」と「対策方法」もしっかりと社内訓練にて検証し、
問題点のあぶりだし、報連相の徹底をお願いしたいと思っております。
ヒアリ、ハットでは済まされません。
日々の業務も含めてすべて凡事徹底です。
どのような仕事にも共通点が多い思いますので、ど真剣に取り組んでいきましょう!

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